石田城(福江城)を偲ばせる名勝・石田城五島氏庭園隠殿屋敷・心字が池
2025年05月11日
石田城五島氏庭園隠殿屋敷・心字が池は、石田城(福江城)二の丸の一郭にあります。五島家第30代盛成公の隠居所として建てられた隠殿屋敷と、大名庭園である五島氏庭園からなります。
嘉永2(1849)年、幕府の命令により石田城(福江城)の築城工事が始まりました。
完成間近となった安政5(1858)年、藩主主五島盛成は家を子息五島盛徳に譲り、当地にあった藩校「育英館」を北の丸松原(現裁判所)に移し、その跡に隠殿と庭園を造りました。
この庭の作庭者は、京都の僧、善章(全正)であり、五島藩の御庭方を命じられていました。心の字をかたどった池にちなみ、心字が池庭園ともいわれます。当時の藩主盛成公は殊の外亀を好まれたので池中の築山は、すべて亀を象ってつくられており林間は男女群島から移植した大谷わたりや、ビロー樹亜熱帯植物が繁茂しています。
この庭園は、江戸時代以来の伝統的日本庭園の地方伝播を示す好例であり、溶岩や南方系植物など風土が加味された貴重な庭園です。
また、作庭時期が明確で、隠殿屋敷も一体となって保存されていること、全国的に見て保存例の少ない城薬内の庭園で、日本庭園文化史上高い価値があるとして、平成3(1991)年、国の名勝に指定されました。
(現地説明板などより)
一般公開
春期間3ヶ月と秋期間3ヶ月の2期に公開
9〜11月
土曜日、日曜日 9:00〜17:00
月曜日 9:00〜13:00
4〜6月
土曜日、日曜日 9:00〜17:00
月曜日 9:00〜13:00
入場料
大人800円 小人400円
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R7.5.3
住所: 長崎県五島市池田町1-7