旧吉田医院(鳥取市)
鳥取市出身の医師であり、民藝運動を主導した吉田璋也が開院した医院・旧吉田医院
2025年10月22日
旧吉田医院は、鳥取市出身の医師であり、民藝運動を主導した吉田璋也(よしだ しょうや、明治31〈1898〉年~昭和47〈1972〉年)が昭和6(1931)年に開院した医院です。璋也は医師として地域医療に尽力するかたわら、柳宗悦や河井寛次郎らと出会い、日用品の中にある「用の美」を見いだす民藝運動に参加しました。
現在の建物は、昭和27(1952)年の鳥取大火で焼失した直後に、吉田自らの設計によって再建されたものです。木造二階建ながら、物干し場や自転車置き場として使われた床下、書斎や寝室として用いられた屋根裏を含めた四層構造となっています。診療科目は耳鼻咽喉科・小児科・内科循環器科で、平成2(1990)年に閉院するまで使用されました。
外観は土蔵造二階建で、白漆喰塗りの壁に洗出仕上げの腰壁、海鼠目地(なまこめじ)を施し、庇付きの虫籠窓(むしこまど)を開くなど、落ち着いた蔵造りの意匠を見せます。内部は一階を診療所、二階を病室とし、吹き抜けの玄関や階段室を備えています。階段の縁は松の板を曲げた丸みのあるバロック風の造りで、診察室と処置室・手術室を仕切るガラス戸の桟には東洋風の装飾が施されるなど、随所に東西の様式を調和させた民藝調の意匠が見られます。全体の色調は焦げ茶に統一され、落ち着いた美を湛えています。
令和3(2021)年、国の登録有形文化財に指定されています。
通常非公開ですが、年に1回程度特別公開されているようです。
令和7(2025)年10月の特別公開期間に訪れました。
令和7(2025)年特別公開
公開日 10/4(土)・5(日)・11(土)・12(日)・13(祝・月)・18(土)・19(日)
公開時間 10:00〜17:00
入場料 無料
Photo Apple iPhone 16 PRO
R7.10.11
住所: 鳥取県鳥取市瓦町503
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