旧平田家住宅(北杜市〔旧小渕沢町〕)
国の重要文化財・旧平田家住宅
2026年03月02日

旧平田家住宅は、もと小淵沢町松向字杉の木平774番地にあり、平田家口伝による由来によれば、武田家家臣山田但馬守の末裔と伝えられています。家蔵文書によると、松向村においては他から抜きんでた経済力を持ち、代々長衛門を襲名し、松向村の名主を勤めた旧家です。
住宅の建築年代は、文献資料などが無く明らかではないが、家の由緒や建築の様式手法から見て江戸時代中期のもので17世紀後半以前のものと推定されます。山梨県下の農家形式としては甲府盆地を主とする国中の切妻造り、郡内の富士山麓を中心とするカブト造り、富士川流域を範囲とする河内の入母屋造り、八ヶ岳南麓の小さい破風をもつ入母屋造りの四つがありますが、旧平田家住宅は八ヶ岳南麓の小さい破風をもつ入母屋造りの代表例であり、同系統の民家の中で年代が際立って古いものです。
建物は、桁行19.726m、梁間9.10m、屋根は入母屋造り、茅葺きで東向きに建っていました。この家が東向きに建っているのは、家から望む信仰の山である金峰山(2599m)を平田家が先祖代々信仰していたためです。
この建物の古い要素として次の点が上げられています。
軒先を低く葺きおろし、部屋境とも柱が一間ごとに立つ
土間部分が広く、建物面積の六割を占めている
柱がチョウナ仕上げである
開口部が少なく閉鎖的である
馬屋内の間仕切り柱が土台を置かず地面に直接立てる掘立柱である
旧平田家住宅は、17世紀後半の建物としては規模が大きく、古式な要素を多く持つなど山梨県下の民家の中でも貴重です。
昭和63(1988)年、山梨県指定文化財に指定され、平成元(1989)年2月に所有者から寄贈を受けました。また、同年9月2日、国の重要文化財に指定されると、10月からふるさと創生事業の一環として、移築復原事業が行われました。建物は倒壊のおそれがあったので、平成3(1991)年10月から平成5(1993)年3月にかけて解体・移築・修理を行いました。
開館時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日
火曜日・水曜日(休日の場合はその直後の休日でない日)・休日の翌日・12月28日~1月4日
※ただし冬季期間(11月中旬~3月上旬頃)については、月~木が休館
観覧料
一般210円 小学生100円
Photo Canon EOS R6 MarkⅢ
R8.2.21
住所: 山梨県北杜市小淵沢町
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