それは、長男がまだ、2歳か3歳の頃・・・・・
ノースマイアミにある、アパートの二階に住んでいた。
2Bed Room,2Bathの典型的なアパート。リビングルームにはベランダへ出るスライディングドア。
部屋には、チープな人工のクリスマスツリーが立っている。
「ねぇ。クリスマス。サンタさんにナニをお願いする??」
「トランスフォーマー!!」
「そう!?それか~。いいね~。」
「じゃーさ。プレイドウでさ~、トランスフォーマー作ってさ!、箱の中に入れて、ツリーの下に置いといてみたら?」
「サンタさんが、本物に変えてくれるかもしれへんよ。」
長男君、セッセ、セッセとトランスフォーマーを作った。
意外と上手に出来た。写真を撮っていないのがとても残念だ。
まだ、フィルムの時代だったし。。。。
ともあれ、長男はワクワク顔で箱のなかに入れて、ツリーの下に納めた。
24日の夜だ。
しかし、中々寝付けない。興奮しているのだろう。
「こっちに、おいで。寝て無いとサンタさん来ないからね。」
親子三人「川」の字だ。
ようやく寝入った、長男君を見て、ワタシは、コソーっとベッドから抜け出した。そして、プレイドウ トランスフォーマーの箱を、音を立てないように開けて、本物のそれを入れた。そして、子供が閉めたと同じ様に箱を閉じた。ベッドに戻り、ワタシも眠りについた。
翌朝、長男君はベッドから転げ落ちても尚寝ていた。何時の間に端っこに行ったの?こちらは、転げ落ちたなんて知らなかった。なにやら、鈍感な親子だ。先に起きてコーヒーを頂く。
リビングから転げ落ちた長男の寝相が見える。
ころあいを見て、子供に声をかける。
「おーい。起きて、起きて!!早く起きて!サンタさんが来たよ。」
でも、起きない。
「ああ~。サンタさんもう行っちゃうよ~。起きろよ~。」
リビングから声をかける。すると、やっと起きた長男君。目を擦りながら、スタスタと走ってくる。
そしてツリーの下に・・・・・
・・・・行くかと思ったら、ベランダのほうへ向かった。サンタさんを探しているんだ。
上下の繋がったパジャマにオムツで膨らんだお尻。右手には、引きずってた熊の縫い包み。左手は窓ガラスに。窓の外は、青空。今でも、その後姿は脳裏に残っている。
「ねぇ。サンタさん。これを開けなさいって言ってたよ~。」
例の箱を手渡す。
小さなその手が、パリパリっとテープを剝がした。そして、中から本物のトランスフォーマーが引っ張りだされた。
「やった~!」
飛び跳ねる、長男君。これは、一生の思い出だ。
毎年思い出す。あの頃は、可愛かったな~~。
それが、今では・・・・・
これやモンな。

Posted at 2015/12/25 07:31:23 | |
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