それは、ワタシが小学生の頃に見たTV番組の一コマ。
東欧のとある国、口髭がかっこいいおじさんが、ストリートで商売をしています。首には、それは例えれば写生で使う画板の様なものがかかっています。そしてその上には、小物が置いてあった気がします。
さて、この口髭おじさんの商売とは、何でしょう???
物覚えの良い皆さんの事ですから、しっかり覚えてますよね。
そうです、それは、顧客の持っている使い切ったボールペンにインクを充填する商売です。当時、経済成長著しい日本は、使い捨て消費社会化へ突入している頃ですよね。それに警鐘を鳴らすような番組の一コーナーだったと思います。
これは、ある意味、ワタシには衝撃的だったのでしょう。十数年前、機内に落ちていた とあるホテルの使い捨てボールペンを拾った時に、この番組の事を思い出しましたよ。
ワタシが仕事で使うのは、ノック式ボールペン。キャップ式だとキャップを取るのが面倒臭いし、無くすし。ノック式最高。
ホテルの使い捨てキャップ式ボールペン。なんとか、使えんものかな??そう思った瞬間、例の東欧口髭画板下げのおじさんのイメージが湧いたのです。
以来、試行錯誤を重ねてインクの充填方法を編み出しましたよ。東欧口髭画板下げおじさんのイメージは湧いても、どうやって入れてたかなんて覚えてませんでしたからね。
前置きが、長くなりました。以下が充填のやり方です。

現在使っているノック式ペン。これ自体も使い捨てですがね。捨てるのは、もったいない。
ああ、”もったいない” って言う日本語は、世界のどの言語にも無い日本独自の表現の単語らしいですよ。素晴らしいですね。

先ず、ばらします。
中央の白い芯は、上の物とは違います。もともとは、別のペンで使っていたものです。そのペンの本体が壊れたので、こちらで使えるように改造しました。
下の細い芯にあるインクを白い方へ、入れます。

細い方のペン先を取り除き、インクの入った先を、白い方に軽く挿入し、セロテープで固定します。

繋げた芯を、Homemade Super Duper Ink Transfer Machineに装着します。

Super Duper Ink Transfer Home Made Machineの反対側は、このようになっています。
そう、こちらはハンドル側なんですね。
このハンドルを持って、頭上でビュンビュン回すのです。
そうすると、遠心力で細い方から、太い方にインクが流れると言う仕掛けです。
大体10秒くらいビュンビュン回しをすると、良いでしょう。それ以上回しても、インクが流れない場合は、インクが硬くなっているので、いくらビュンビュンしても無駄です。

ほらね、こちらからは、インクが無くなってますね。

今回は、補充的に入れたので、上の方までインクが来ているようです。

この辺まで、来ているような気がします。
この芯が、半透明ならインクの消費、充填の成果などが見えてより楽しいのですがね。。。

これでこのペンとは、長く付き合えそうです。
東欧口髭画板下げおじさんに、逢ってみたかったな。。。。
🅼
Posted at 2017/03/01 11:14:54 | |
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