東海岸を南北に走る高速道路。
フロリダからメインまで、約2000マイル。
インターステート ナイティー ファイブ。
普通には、アイ ナイティー ファイブ (I-95) とか単にナイティー ファイブ (95) と呼んでる。
ボカラ島からI-95を南下し小一時間も走ると NE 163rd Streetの出口が見えて来る。
ノースマイアミ辺りだ。
163rdを東に下りて、少し走るとKrispy Kremeの店が有った。
80年代の話しだ。
今では、ドーナッツショップと言うとダンキンが有名だけど。
当時は、クリスピー クリームとマーケットを二分していたと思う。
90年代に入ったら163rdに有ったその店は無くなってしまった。
ノースマイアミに住んでいた頃は、和食レストランで働いていた。
飛行機の勉強に渡米したのに、全く違う事やってた。
こんな事してるんだったら、帰った方が良いんじゃないか❓
心の奥の方では、そう考えていた。
でも、レストランも意外と面白いし。
何よりコッチの生活が自分には合っていると思っていた。
レストランで一緒に働いた I (アイ)さんと知り合ったのは、あの頃。
子沢山のアイさんは、とてつもなく良い人だった。
車二台入るガレージ付の家に親子7人で住んでいた。
機械いじりがしたいワタシに、
「ウチの、ガレージ使いぃやぁ」
と、無線のガレージオープナーをくれた。
遠慮なくそのオファーを受け入れたワタシは、バイク弄りが出来る天国を得たのだった。
レストランと言えば午後からの仕事だったので、ほぼ毎日午前中はアイさんのガレージで遊んでた。
好き放題な事をしていたワタシにアイさんは、文句の一つも言わなかった。
アイさんの奥さんは、カーペンターズの尾根遺産をブロンドにしたら似てるんじゃない❓
そんな気がしていたのを思い出す。
当時クリスピークリームで働いていたがそのシフトまでは知らなかった。
とある夜、レストランでの仕事後クリスピークリームに寄った事がある。
そしたら奥さんが居た。
驚いた。
関西弁を巧みに使う奥さん、チョット気恥ずかしそうにコーヒーを出してくれた。
ガレージ(家)で見る顔と違ったのが印象的だったのを覚えている。
ダンキンに圧倒されてボカラ島で見るクリスピークリームは、スーパーで売られているそれしか見ることは無い。
それでもクリスピークリームと言えばあの時を思い出す。
んで先日、懐かしく思ったので、買ったよ。

ドーナッツに付けてあるGlazeが緩いので指にベトベトと付くのだ。
これが独特で、美味い。
ダンキンには、無いな~と思った。
アイさんは、後にオーランドに引っ越した。
自由に使わせてもらったガレージのお礼をまともにやってない。
義に足りない事をした。
今では電話すら出来ない。
携帯電話が普及する前だからね。
若かったとは言え、今でも後悔している。
近年思う。
日本に住んで居れば、こういった事にもっと気を使う人間になって居たんだろうか❓
それとも、これはワタシの性格なんだろうか❓
もう一回、クリスピークリーム買って考えよう。
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Posted at 2017/10/25 18:51:37 | |
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