マツダ(純正) 後期6MTミッション
前期ミッションで最大の不満点であった、1~3速のギア比離れは見事に解消し、シフトチェンジのタイミングが気持ちいい♪
バックの位置が右下(6速の右)から、左上(1速の左)へ変わり、自身も後期エイトに乗るディーラーのメカさんからは、左上は使いやすいと聞いてたが、なるほど…
とくに前進からバックする時など、大抵は1速からバックに入れ直すが…一旦はニュートラにするんだから、あまり変わりないと思ってたけど、実際に使うと「最も離れた対角線上」と「すぐ脇」の差は歴然。
ただ、今までと逆な位置に、間違わないかって心配は、まぁエイトに関しては数日で慣れたが…
むしろオーソドックスな5速マニュアルの2ndカー・マーチで、バックしようと1速に入れちまう頻度が増えたのが、なんとも意外な弊害 (^^;)
また前項に載せた、同時交換の後期用デフの効果もあるのだろうが、低速からトルクを感じ、先にフライホイールを軽量化して稀にエンストこいてたのが、「フラホ標準状態の前期」より、発進がたやすい。
逆に、回しての伸びというか、高回転までスコーンと回る気持ちよさは、少し減った感覚も。
このへんが、そのままエイト自体の前期/後期の乗り味の差に繋がる、要因の一つなのだろうか?
前期/後期で評判が分かれるエイトのミッション。
アタシ的にも最大の懸案だった、ギア比の離れが解消し大満足だが、話に聞いてきたほど何から何まで後期が良いかってぇと、前期が良かった部分もあったかなってのが、どちらも「同じ車で」使ってみて感じる本音かな。
【交換までの経緯(いやん長ぁ~い)】
H25.2月に車検で足回り・クラッチと共に、フライホイールも軽量モノに交換し、ビンビンな吹け上がりが気持ちよく、意味もなく全開率が急増し…
約2ヶ月後の春先、急にギアが入らなくなる症状が (;゚Д゚)!
まぁ多分…歳とってからはマッタリと散歩してた爺さんが、再び全力疾走しはじめて、果てた感じなんだろうか(爆)
勿論、最初からミッションがイカレたとは思わず…てか思いたくなく(笑)、またタイミング的に転勤先のディーラーで、ミッションオイルを交換した当夜からだったのもあり、正直その疑心暗鬼もあって、オイルの再交換・クラッチフルードのエア抜き・そしてマスター/レリーズシリンダーの劣化かもって事で交換したが改善せず…
最終的には、聴診器みたいのでお医者さんゴッコしてもらい、中のカウンターシャフトあたりが劣化か破損しとるんだろう…との結論に
となるとオーバーホールか、ミッションの載せ替えとなるが、前期エイトは確か日本での騒音規制クリアのためだったか、1~3速のギア比が離れており、まぁ日常で支障はない範囲ながらも、例えばエビス東の最終コーナーからの登りなど、回転が落ち込んでからの登り坂などは、ギア比離れによる加速の悪さが顕著。
また普段乗りでも始動直後の、冷間時に回転を上げたくない時など、低回転のうちにシフトアップすると回転が落ち込みすぎてスナッチが出てしまうので、ある程度は回転上げないと走れないのが、精神的にどうも…
そして日常で支障ないとはいえ、例えば適正ギア比の5速仕様車なんかに乗ると、スパスパとシフトチェンジできるのが楽しく、ずっと羨望は続いていた。
てな訳で以前から、いわゆるクロスミッションというのだろうか、この1~3速を近づける内部歯車が社外品で用意されており、いずれミッションが壊れれば…とは思ってたが、いざクロスについて調べてみると、1・2速用の歯車2つと、それを繋ぐ棒1本だけで20万以上と、新品ミッション本体と同程度の金額が (;´д`)
また当初の経緯から、ここまで転勤先のディーラーで対応してもらってたけど、マツダにとっても社外品であるアイシン製の前期6速ミッションは、バラすための工具がないとかで、必然的にリビルドミッションへ交換の提示が。
んで、ずっと前期6速…と書いてる通り、これが後期になるとアイシンからマツダ自社製になり、ギア比も適正化され容量やフィーリングも好意見が多く、それに交換なんてできないのかと尋ねてみた。
まぁ転勤先のディーラーは、ごくごく普通の店で (^^;)、んなコトする雰囲気ではないのだが、それでも繋がりのあるチューニングショップに確認してくれたようで…返答は、何かを交換だか加工だかする必要があり、すんなりとは付かないってのと、交換するまでのメリットがないってもの。
あくまでショップ意見との事で、ディーラーさんも首をかしげる部分もありそうだったが、いずれにせよココでリビルド載せ替えで妥協するか、ショップでクロスを組み込むOHに踏み切るか…
てなとこで「いちおう念のため」って気持ちで、転勤前にエイトを買った地元ディーラーさんにも事情を説明し、後期ミッションに載せ替えたいと伝えたら…嬉しそうに「調べてみますっ♪」と返事が(笑)
数日後、載せ替えは可能だが…モノがないとの連絡。
まず新品は、すでにRX-8自体が生産終了してるので、もう作ってない(ベースはロドスタも一緒だが、全て共通ではないらしい)。
そして後期のリビルドは、自社製になって頑丈になったからか在庫が常時2基しかなく、元々のと「交換」でしか入手できないとかで、つまり前期ミッションのアタシは入手不可能って事。
あとは補修用として出てる単品部品を揃えて、組み上げる方法もあるが、試算すると工賃込みで60万円くらいになるだろうと (;´д`)
とりあえず引続き、他に部品屋の類なども当たってくれるとの事だったが…
さらに数日後…「メーカーに頼んでみたら、1基だけ作ってくれると言ってました~♪」と、軽く連絡が(爆)
ただ、もう作ってないのをイチから作るので、期間は2ヶ月くらい掛かりそうとの事。
でも4月に症状発生して以来、この頃すでに6月。
ただでさえ、マトモに乗れない状態が2ヶ月続き禁断症状が出てたので、さらに2ヶ月なんてもはや拷問 (×ε×)
数日ほど悩みに悩んで…でもココまで9年間ずっと乗ってきて、仮に500馬力になるターボキットと、適正ギア比のミッション並べて、どっちかくれると言われれば、迷わず後者を選ぶだろうってほど。
前期リビルドで妥協しても、きっと後悔するのは目に見えてるので、思い切って着手する事に。
ちなみに、あくまで本来の新品ミッションとして製造/販売となるので、値段も本来のまま。
これがまた新品価格だと前期アイシンより安く…「歯車2個と棒1本」のクロスミッション部品代のみよりも安い(笑)
そんな訳で発注したのは…ちょうどテレビで有名なキャスターが地元の港から、ヨットで2ヶ月かけてハワイまで出発した頃合い。
なんとなくにゴールも同じ時期に辿り着く事を思い重ねつつ、そのぶんマーチでのオープンエアーを存分に堪能してたら、2ヶ月どころか僅か2週間後…
「なんか、もう出来たみたいで、店に届いちゃいました~」と、軽く連絡が(爆)
嬉しい誤算に戸惑いつつ、その後に帰宅したら…まさにその日、ハワイを目指してたヨットは難破して、救助されたとニュースが流れてて、あぁもしや彼らの運を吸い取ってしまったのかと (^^;)
しかしまぁ作ってくれるとか、できちゃったとか軽く連絡を頂き、それ以上なにも店は言わないけど…当然メーカーに相当の折衝をして頂いたとは、容易に想像がつく。
もちろん、単にいきなり言ってどうなるもんでもないだろうし、これまでの訪問での話の節々でも感じてたのが、このディーラーとしてのメーカー(ついでにエクゼ等も含め)との繋がりというか、発言力が強いからこそ通った話なのではないかな…と。
現に最初の転勤先ディーラーでは、「後期ミッション交換は不可」の判定だったけど、べつに車を買った客じゃないからと、適当にあしらわれた訳でもないだろうし、むしろ「まっとうなディーラー」として(笑)、快く対応はして頂いた。
前項の後期デフでも他のディーラーとの差を感じたが、かつて通ったショップでも、オーリンズ送りのショックOHが、別の店との納期が全然違かったりして…
「店の強さ」ってのも店を選択するにあたり、大事な判断材料の一つだな…と感じたのを思い出した、ミッション換装に至る経緯でした。
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