知らぬがほっとけ(´・ω・`)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
10年以上前ですが、ミニのチューニングエンジンを組むのにアレコレ模索していました
ミニのエンジンは大雑把に分けると1000ccと1300ccの2種類あり、速さを求めると1300ccをベースにした方が間違いナイのですが、お互いのエンジン寸法を測定していると1000ccをベースにした方が自分好みのエンジンになりそうだったので、要らないブロックをベースに更に詳しく寸法を調べる事になりました
2
エンジンの性能や性格を表すのによく取り上げられる内の一つでボア×ストロークの比率と言うのがあります
ミニ1000の場合ピストン径がφ64.6、ストローク量が76.2mmで、一般的にロング・ストローク型と呼ばれるエンジンで、ロング・ストロークは高トルクを出すのに有利、逆にショート・ストロークだと高回転に有利だと言われています
更にボア×ストロークの数値がほぼ同じエンジンをスクエア型エンジンと呼ばれ、ロング型とショート型の良いとこ取りとも言え、バランスの良いエンジンが期待出来ます
ミニのA型エンジンでスクエアエンジンにしているというのは見た事も聞いた事もナイので、余計にやってみたくなりました
3
画像は1300のブロックですが、やはりボアピッチが狭いです
しかし1000のブロックは2番と3番の隙間が大きく、オフセットボーリングである程度は無理が出来そうです
ミニ1000用に売られているボアアップ用のピストンはφ68までが一般的な様で、それ以上ブロックの穴を拡げるとオイルの通路と貫通してしまうと本で読んだ事があったので、実際に調べて見る事にしました
4
要らないブロックをミニ屋さんからいただき、バンドソーで切ってみました
赤○部分がオイルの通路で、確かにφ68以上にボーリングすると貫通してしまうのが確認出来ました
ピストンの可動範囲だけをボーリングすると、オイルの通路はかわせそうです
5
実際に10mm以上のオーバーサイズピストンを組むのは寸法的にも無茶です
しかしミニのコンロッドは都合良く (?)上下でオフセットしていて、左右を入れ替える事で寸法内に収まりそうです
更にスリーブ(ライナー)を製作し、圧入する方法で機械屋に勤める友人に相談しました
一般的なスリーブはこんな感じの形で、一つのピストンにつき一つのスリーブですが…
6
このような4連スリーブ型で依頼したところ、「これは作るのも難しそうやし、なによりブロックに挿入する時の精度が難しそうやなぁ、でも面白そうやしやってみるか」と言ってくれたのですが…
このあと彼とは色々あり、この話ばかりでなく付き合いさえ無くなってしまいました
現実的に内燃機屋さん等でこれらを作成してもらい、加工や圧入してもらうと結構な金額になると思うので、この計画は泣く泣く諦めました
因みにワタクシが計画していたφ76ピストンが実現すると、排気量が1382.0ccになります
誰かやらないかなぁ(´・ω・`)
7
これは④とは違う部分のカットした物ですが、赤線で囲っている部分が本来冷却水が通る通路です
画像には残ってないのですが、違う場所もカットしたところ、1番(ラジエター側)の通路は完全に塞がっていました
友人の解説によると、やはり古い年代のエンジンだから鋳造の技術がまだまだだったのか、砂型(中子と呼ぶそうです)が抜け切らずに残っている様です
ミニのエンジンは1気筒ずつの水温や、プラグの焼け方にバラツキがあったりとよく聞きますが、そりゃバラツキますよね
ただ個体差はあるでしょうし、すべてのエンジンがこうなっているとは限りませんが
最後に気付きましたが、全然整備手帳になってませんね
キニスンナ(;´∀`)
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