古い物を修理もしくは改良(改造)しながら現役を維持する、又は現役復帰を目指す事って、車の世界のみならず有りますよね。
今回は、そんな話です。
ワタクシ、古いノートパソコンを改造して現役復帰させる楽しみを続けています。工作好きの趣味と人に喜ばれる実益を兼ねてですけど。
改造機(計5機)は、いずれも共通で下記です。
<新発売当時の仕様>
機種:富士通 FMV-BIBLO NF40Y
基本OS:Windows Vista
CPU:インテル® Celeron® M プロセッサー 530
システムバス:533MHz
チップセット:モバイル インテル® 943GML Express チップセット
メインメモリ(標準/最大):標準1GB(512MB×2)/最大2GB(デュアルチャネル対応DDR2 SDRAM PC2-4200)
(注 メインメモリはPC2-5300ですが、PC2-4200で動作します)
ディスプレイ:1280×800ドット 1677万色
ハードディスクドライブ:約120GB(Serial ATA/150、5400回転/分)
DVDドライブ:スーパーマルチドライブ(DVD±R DL(2層)書き込み対応)
オーディオ機能:チップセット内蔵+High Definition Audioコーデック
無線LAN:IEEE802.11b、IEEE802.11g準拠
ExpressCardスロット:1スロット(ExpressCard/34、ExpressCard/54対応)
素人のワタクシが出来る改造ポイントと部品収集能力を加味して、下記の通りに判断しました。
OS → 現段階でサポートされているOSにアップグレード
CPU → 多少の重い処理も可能にすべくマルチコア化
メモリ → 2GB(1GB×2)へ交換。
理想は4GB(2GB×2)だが何故かこの機種は2GBまでしか認識出来ないようです。
ハードディスク → より大容量品やSSDへ交換可能だが、今回は予算の都合上実施せず
DVDドライブ → DVD/BDドライブへも交換可能だが、CPU等の処理能力を考慮して見送り
無線LAN → モジュールの交換が出来そうだがハンダ付け作業が伴うので今回は見送り
ExpressCard → USB3.0カードくらいしか入手出来なく効果が限定的なので増設せず
改造にあたっての裏カバーの外し方は、色々なサイトを参照しましたが一番解り易かったのは@修理方法.comさんのページでした。
また部品選定にあたっては下記のポイントを押さえなければなりません。
CPUはSocket Mであり、かつFBSは533MHzまたは667MHz対応の物でなければなりません。システムバスは553MHzなのですが色々なサイトを見ていますと667MHzCPUでも交換成功例が多数報告されています。と言いますのも、943GMLチップセット(公式には553MHzのCeleronのみ対応、非公式で667MHzのCore2Duoまで装着可)はBIOSさえ対応出来ていれば基本的にはそのまま載せ替えて動作させることが可能なようです。また高い動作クロックのメモリーは低い動作クロックのメモリーとの互換性があり、動作クロックが低いパソコンにはそのパソコンの動作クロックより高いメモリーを取り付けられる事が規格上可能です。また末尾に「S」が付くメモリは低電圧版ですが通常電圧としても動作可能のようです。
機体(弐号機を除く)と各種部品は何れもヤフオクにて購入しました。
そして改造結果は下記のとおり。
◆壱号機
弐号機を改造するにあたっての改造練習機的存在です。
初めての改造作業になりますので、裏カバーを外すだけでも1時間も係りました。またCPUとメモリはコストが係ろうとも安定性を最重要視して、システムバス533MHzのCPUとPC2-5300のメモリを選択しました。もちろん安定してWindows10が動作していますがシステムディスクが手元に無かった為に一部ドライバは他製品の物を当てています。MS-Officeは新規購入してインストールしてありますが、他のソフトはPowerDVD系のみ。現在は譲渡されています。
◆弐号機
改造を行おうと考えた元になった機体です。実家の予備機なのですが、OSが古く&動作が緩慢過ぎてイライラ感MAXなので、最新型には及ばずとも滑らかに動作でき現役続行を目指します。また各種ソフトが多数インストールされており&再設定が面倒くさいので、他の機体と異なりOSは上書きインストールを選択しWindows7までとしました。理由は高齢の親にとって新たにWindws10の操作方法を学習するのが困難な為です。動作のイライラ感は解消されたかな。
◆参号機
弐号機の改造が失敗した時の部品取り機として用意した機体ですが、結果として弐号機の改造は失敗しませんでしたので参号機も改造を目指しました。
CPUは一旦はCore2Duo T7600を載せましたが、BIOSでも認識し&OSでも認識したのですが、熱暴走と思われる突然のシャットダウンが頻発した為にCPUは元に戻しました。この機体特有の問題なのか、Core2Duo T7200より上位のCPUは載せられないのか原因は不明です。現在は手元に残し休眠中です。
今後の方針として、より発熱が少ないマルチコアCPUとしてCore2Duoより一世代古いですがCoreDuoT2400を選択しヤフオクで注文中です。少々値は張りましたが。他のサイトを見ていますと交換成功例が有ります。
◆四号機
もうここまで来れば改造作業も慣れたものです。そして部品の選択と購入もコストパフォーマンスを考えて選択できます。参号機以降はOSのクリーンインストールと各種ドライバも完璧に当ててあります。唯一の懸念はMS-Officeが新発売時のままのVer2007と古い事。
PC初心者に譲渡するには最高の選択だと思います。現在は譲渡されています。
◆五号機
なぜか勢いで購入してしまった五号機です。なので予算の都合上OSはWindows7で留めてあります。今現在は手元にあり、素の状態です。
嫁入り先を探しています。
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2018/07/28 11:45:19