陶芸教室3回目となるとスッカリ陶芸家の域に達し・・・る訳がなく、その気になっているだけですが(笑)
さて第1回目で土を捏ねコップの形を作り、第2回目では軽量化の為の削り作業を行いました。そしていよいよ釉(うわぐすり)を塗って最終窯焼きへと進めます。

上記写真が第2回目の最終段階でしたが、前回の削り作業後に軽い素焼きを行って貰いましたので、土から水分が抜けたのでだいぶ軽くなり&本来の荒土の色になりました。
ワタクシが釉を塗るにあたって想像した完成形は、
・内側は白くツルツル
・外側は素焼きの雰囲気を残しつつガラス質の釉が幾何学的に垂れた模様
です。イメージ湧きますかね?
この事を先生に伝えますと、
「可能ですけど、最初から難しい事に挑戦するのですね」と言われました。ハイ、ワタクシ第1回目の時も「初心者がいきなりレベル3の事をやろうとしている」と指摘された身分です。
何事も挑戦でゴザイマス!

先ずは素焼きが終わった作品と軍手を先生から渡されました。何をするのかと言いますと
ゴシゴシするのです。コップの表面に溜まった細かな粉を取り除き、釉が乗り易くする為です。
ここ結構重要です。
その後に釉薬の準備です。今回使う釉薬は3種類です。一番簡単な釉塗りは単色でドボンと器を漬けてしまうだけの方法で、次に柄を付けるとするならば淵の部分に色を付ける方法が簡単で淵の部分だけドボンと漬ければOKなのです。下記は何れもイメージです。

2色の場合は垂れた釉薬が窯の熱で変色し独特の模様を呈するのが楽しみというものです。
さてワタクシは3種類の釉薬を使いますので、上記のような
“ドボン作戦”は使えません。なので1回ずつの手塗り作業が続きます。先ずは1回目として内側を白く塗る事から始めます。なので酌を用いてよくかき混ぜます。

この作業中に先生から「そもそも釉薬とは何か」と講義が有りましたが、ハイ
すっかり忘れてしまいました(笑)

よく混ぜた後にコップ半分くらいに釉薬を入れて、
コップを脇に抱えるような状態からコップを回しながら釉薬をこぼすと綺麗に内側が白く覆われるのです(先生の見本だと)が
体が固いワタクシは釉薬をこぼすスピードも速かったのもありますが、面積にして3割ほど白く塗れず・・・。なので2度塗りしてます。写真では解りづらいですが。

その後屋外のベンチである程度乾燥させた後に、淵外側に残った内側の釉薬を水に濡らしたスポンジでゴシゴシします。写真右が先生のお手本です。ホント写真では解らないのですが、実物は随分違いが分かります。
続いて外側を2種類の釉薬を塗ります。先ほどにも述べましたとおり
“ドボン作戦”は使えませんので手塗りです。コップの最下部を持ち淵を下にして2種類の釉薬を順番に掛けます。その際に跳ね返り水滴を防ぐ為に釉薬液面ギリギリで掛けなければいけなかったのですが、それをサボったワタクシは内側に跳ね返りを作ってしまいました。また手で持っていたので必然的に指に触れる部分には釉薬が掛らず焼きあがった後に指の形が残るのですが、先生曰く「江戸中期まではその方法が主流であり、鑑定団等に出てくる作品はこの方法が多い」と聞きましたので、指の形が残らない今風のやり方ではなく
将来の高額査定を狙って古典的な方法を選択しました。
アンタ ゞ( ̄∇ ̄;) ウレルワケナイナイ

ここまで来れば後は窯で最終焼きを行うだけ。窯焼きは他の方といっぺんに行いますので暫しのお楽しみデス。さぁ、どんな模様になるのやら、完成品受け取りまでに想像を膨らませておきましょう!