こんばんは、銀匙です。
私は今朝、野暮用をするために真夜中に家を出ました。
こんな時間にこんな場所にたどり着き・・
おかげで海原の撮影も楽しめた訳ですが、何をしたかというと・・
そう、買ったタイヤの慣らしです。
他の車が居ない時に、出来るだけ速度一定で急の付く操作をせずに100kmは走るのが私の伝統です。
スタッドレスは60km未満で200kmなんていう話もありますが、夏と一緒で概ね80km未満で100km走れば大体大丈夫。
急の付く操作は慣らしの後でもやらない方が良いに決まってますし。
え?
ポイントそこじゃない?
前回のブログと違い過ぎるだろって?
ええ、まぁツッコミどころ満載ですよね。
言い訳は前日まで遡ります。
そもそも前回のお話で、スイフトRSについてる標準タイヤ(BSのTURANZA欧州Ver)は
割と良いモンだぜ
という事を聞き、買い換えずに様子を見ようと書いたわけですが、そういやもう11月だったわと思い出し、いそいそと物置から取り出してきたわけです。
今年5年目のスタッドレスタイヤを。
そう。
5年目です。
タイヤを見ながら自分の中で会議が始まります。
嫌な予感するでしょ。もう買い替えでしょ。
でも、ミシュランのX-ICE3だし。
見た目傷んでなさそうだし。
ゴムも硬めだけどカチカチじゃないよ?
なんとかあと1シーズンくらい行けるんじゃない?
そもそも金ないでしょ。
まぁそんなわけでサラリと入れ替えるべく、いつも世話になってるショップに持ち込んだらですね、
・プラットホームまで、あと0.5mmだよ
・硬度64超えてるよ
・溝の奥にヒビめっちゃ入ってるよ
というわけで、冬用タイヤには使えないし危ないよコレと言われてしまいました。
ただまぁ、高いわけですよスタッドレスは。
これからインシーズンじゃないですか。
一番高く売りたい頃合いで、一番お客さんが来るタイミングでしょ。
値引き一番渋い時じゃないですか。
でもって、私は薄型チェーンを常にトランクに忍ばせてます。
だからスタッドレスがスタッドレスたる仕事をしなくても夏タイヤよりマシなら良い。
どうせチェーン規制されたらチェーン巻かないといけないんだし!
でもタイヤをケチって新車オシャカは嫌だよねぇ・・・・
・・高速で追越中にバーストとか1発で制御不能ですもんねぇ・・
私は夏冬関係なく高速道路を多用しますんで、絶対に高速走行性能は外せません。
国産系のスタッドレスは全て試しましたが、こと高速上で無理矢理エルクテストさせられるかの如くの緊急回避行動をとるならミシュランに勝てる奴は居ませんでした。
だから私は今もミシュランのスタッドレスしか選択肢がありません。
5年前は鳴り物入りの新商品だったX-ICE3が今も現行商品。
うーん・・
店先にも現物の山とサイズ別の価格表が張り出されてますが、ここでも悩ましい問題がある訳です。
ネット価格との差、です。
例えばアマゾンさんで見ますと、175/65R15のX-ICE3はタイヤだけなら9000円を切ってます。
でもここでは税金入れれば総額8万。1本2万円。
入れ替え、バランス取り、廃タイヤ処分料が入ってるとはいえ、絶望的な価格差です。
ただ、どうにもネットでこういう命を預ける類の物を買うのは抵抗がある。
車のディーラーとか、ガソリンスタンドとか、買った後やってくれる店があるのは解ってますし、持ち込み料金もおおよそ聞いてますから、タイヤ抱えて誰か作業して的な難民化することはないわけです。
ただ、ディーラーでは空いた時にやると言って後回しにされるとか、スタンドの作業品質は信用ならんとか色々聞くわけで・・
背に腹は・・でもなぁ・・いやしかしなぁ・・
そんな訳でスマホ片手にうんうんうんうん唸ってると、電卓片手に来たわけですよ。
店長さんが。
以下の会話はちょっと意訳です。
長:「まいど」
私:「どうも」
長:「どないしたん?」
私:「持ってるスタッドレス5年目やねん」
長:「・・もうあかんやろ」
私:「知っとる。言われた」
長:「ドカーンとガードレールに1発刺さるより安いやろー」
私:「言わんといて・・それでXSオシャカにしたんだから」
長:「滑ったん?」
私:「違うけど単独事故」
長:「あーあ。じゃあそれ(RSを指さす)代車?」
私:「次の子やで」
長:「またスイフト買うたん?えらい気にいったんやねぇ」
私:「せやねん」
長:「えーサイズは(RSの純正タイヤを見る)・・あ、これあかんやつや」
私:「なんで?」
長:「185/55R16はマイナーやねん。ごっつ高いで」
私:「いらんわい、んなもん。175/65R15でええねん」
長:「15?ホイールどないすねん?」
私:「持ってきたの使うで」
長:(電卓叩く)「8万やね」
私:(黙ってスマホ見せる)
長:「あーアマゾンは勝てんよ・・うーわ、エグい値段やなぁ・・」
私:「でもイマイチ信用できんのよねー」
長:「個人転売者とかも混じっとるしなぁ。どこで変えるん?」
私:「やるならディーラーかなぁ」
長:「ディーラーで工賃なんぼよ?」
私:「ええっと・・OO円くらいだったかな」
長:「合わせて5万弱かぁ・・厳しいなぁ・・」
私:「フジコーポレーションでこれの15インチホイールセットOO円だって」
長:「工賃込みで!?」
私:「・・ブツだけ」
長:「紛らわしい言い方せんといて」
私:「でもホイール込みやで」
長:「・・・」(ジト目で私を見る)
私:「・・・」(黙って肩をすくめる)
長:(電卓叩いた後)「6.5万」
私:「もう一声」
長:「タイヤ入れ替えたるから持って帰るか?古いのも」
私:「嫌や、またぎっくり腰になってまうやん。ていうかタイヤ2セットも入るか」
長:「6.5万」
私:「もう一声」
長:「6.3万。元8万やで?」
私:(黙ってスマホを見せる)
長:「・・・6」
私:「もう一声」
長:「あかん」
私:「ほな新しいの頼む」
長:「まかしとき」
まぁそんなわけで、ネット+ディーラー交換より高いことは目を瞑り。
175/65R15のX-ICE3を買いました。
店長がミシュランの営業所に電話して、製造年月の揃った4本を持ってきてくれました。
刻印は「3216」。2016年8月頭くらい・・約3か月前ですか。
前回はスペイン製、今回はタイ製。プミポン国王がまだいらした頃ですな。
なんとなく、店長と二人で新旧タイヤをフニフニ押します。
弾力がまるで違うわけです。
私:「・・全然違うわぁ」
長:「せやろ。同じX-ICE3でも5年経てばこんなもんやで」
私:「もうちょっと長持ちしてほしいなぁ」
長:「ずっと使わずに蔵の中入れとけば多少マシやで」
私:「コレクションしたいわけやない」
ということで、スタッドレスに履き替えた直後、表の道路を1ブロック走った途端。
「・・・丸い」
という言葉が口をついて出てきました。
そう。
丸いんです。
タイヤが丸いなんて当たり前と思うでしょう?
違うんです。
角が丸いというか、滑らかに転がる。
ゴムの硬さを全く感じないし、ステアリングを切ったときによじれも感じない。
ミシュランタイヤを一言で説明すれば「丸い」んです。
それは夏タイヤのエナジーセーバーでも、冬タイヤのX-ICE3でもそう。
長い代車生活で忘れてました。
TURANZAは良いタイヤなのでしょう。
スイフトに合わせて作られたものなのでしょう。
でもそれは、BSの中で、という話です。
BSやヨコハマは硬さを明確に感じます。
それはハンドルを持つ手にも、そして腰にもです。
極端な言い方をすれば、ミシュランを履いて走る走行ラインは自由曲線であり、BS達のそれは角の多い多角形、という感じです。
何が違うのさと言われたら、丸いんだよとしか言いようがない。
でもそれは、多分、人間に優しくするためなんです。
実際、今日は150km近い慣らし運転の後に洗車までしたのですが、全然腰に来ないんです。
先週走った時は50km位でも腰が重くなったのに。
社外ホイールに組み込まれ、調整されてロールアウトされたミシュランは、まだ皮むきの前にもかかわらず、乗り心地、操安性、ストッピング、疲れにくさ等々、あらゆる面でTURANZAの上を行きました。
スタッドレスなのに。
悲しいことに静かさも同じくらいでほとんど変化ありません。
とはいえ、まぁ15インチです。
上の写真はかなり誤魔化してますが、普通に撮るとやっぱりちっこいというか、16インチの純正ホイールから比べると迫力が減ったなぁって感じはしますよね。
こんな感じですもの。
確かに「インチアップはデザインの為」と言い切った前回の店員さんの言葉は正しいのかもしれません。
というわけで、ずっと感じていた違和感はアライメントとかじゃなくてタイヤの性質でしたというお話。
なので来年の春、再び夏タイヤに戻すときまでに決めねばなりません。
16インチにするか、15インチにするか。
タイヤはもちろん、ミシュランのエナジーセーバーで。
と、行きたいんですが、先立つものが揃うかな。
あーまたカネが飛んでいくなぁ・・やだなぁ・・
既にかなり無理してるしなぁ。
来月のカード明細と預金残高見たくないです。
合掌。