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銀匙のブログ一覧

2021年07月29日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(ハンドルをアルカンターラ製にDIYした話)

本編はシリーズものの9つ目です。

前回はこちらからどうぞ。


納車までの4週間の間に考えていた、手を入れたい所も終盤に入ってきた。
今回はハンドルである。

うちの子のハンドルはウレタン製であり、革巻きではない。
スイフト君もそうだが、JB23ジムニーも本革巻きであり、滑りにくくなる、熱くなりにくいなど、利点も多いのでぜひ取り入れたいところだ。
なので、どこの家にも大体転がっているアルカンターラの生地をハンドルに縫い付けることにした。

・・うそです。アルカンターラはアマゾンで買いました。
アルカンターラ以外にも難燃性の自動車用合皮とか色々あります。
気になったら探してみてください。

ハンドルカバー自体は以前に持っていたBMWの525にも自作して縫い付けた事がある。
あの時は本革を用いたが、今回はアルカンターラ、つまり合皮なのでより簡単である。

ただ、合皮にしろ本革にしろ、手軽さが雲泥になるポイントが1つある。
それは皮自体がパンチングレザーかどうかである。

パンチングレザーとは、素材の表から裏まで貫通した小さい穴が規則正しく並んでいる。
格子状かX状かはともかく、規則正しく小穴が並んでいる、というのがポイントである。

皮は針が通らない。正確にはペンチが必要なほど硬い。
ゆえにもしパンチングレザーではない皮を買った場合、「針を通す穴を両端に規則正しく開ける」という鬼の工程が入る。絶対やめといた方が良い。
なお、逆に針が通るようなヤワな皮の場合、縫ってる間(特に最終盤)に裂けてぽっきり心が折れる。
経験者は語るのである。


さて、私の持ってるアルカンターラは当然パンチングレザーであるから、後は切って縫っていけばいい。
ハンドルの外径を計ると117cm。ハンドルの握る部分は1周9cm。
なので、1周117cmで幅9cmの円筒になるよう皮を縫う。
私は皮を2ピースに分け、ピースAが104cm、ピースBが20cmとした。
これを両端それぞれ2cmずつ重ねてミシンで縫っていく。
1周が116cmになるが、それでよい。
なぜかというと、ハンドルとカバーは単に摩擦で滑らないだけの関係なので、少し皮が引っ張られ、ハンドルに食い込んだ方が後々たるんだりしないのである。
本革の場合は2~3cm、嵌める時に青筋立てて入れないと嵌らないくらい引っ張った方が良い。
なので革巻きハンドルは作るの大変なのよ。機械使ってるだろうけど。

でもって、円筒を作ったら、その幅の両端に、円周に沿って本返し縫いをしていく。


もちろん糸が並んでる表面がハンドルカバーでも表面になります。
なお、ここにはもの凄い力をかけるので、普通の糸ではなく、皮を縫う時の蝋引き糸とか、レザードとか、そういうのを使うこと。さらに糸は2重(2本取り)にする。
つまり116cmを1周縫うには、本返し縫いだから2倍ちょい、それの2本取りだから大体5倍の距離が数学上では必要となる。
ただ、3次元に縫うこと、結び目を作る分とか考えると6~8倍は見ておいていい。最終盤で糸が足りない事に比べたら余る方がましだ。
私は今回7倍近い8mの糸を用意したが、1mちょっと余ったので7mで良かったことになる。
ええ。この工程、大変です。
7mもの長さの糸をちょこまかちょこまか本返し縫いしていくと、100%糸が絡みます。
特に蝋引き糸は蝋同士がくっつくのでそれはもう絡みます。ねじれます。結び目が出来ます。
それを解いてはチクチクチク。
1回で縫おうと思わない方が良いです。
私も納車前から始め、やる気が起きたら縫うを繰り返しました。

両端を縫い終えたら、それとは別に1周の3倍程度の糸を用意し、針に通しておきます。
両端を縫う糸とこの糸は同じ種類でなければなりません。色は替えてもいいですが。
あとはハサミとか、予備の糸とかを準備します。


で。

車を日陰に移すか、煌々と室内照明をつけても職務質問されない涼しい場所を確保します。
間違っても真夜中に自宅前の屋外駐車場でやってはいけません。
車泥棒か車上荒らしと間違われます。外から見て完璧にそれです。

真昼間にやると熱中症で倒れるか暑さで怒り狂って引きちぎります。
夏には向かない作業ですね。

といいつつやる。

やりかたですが、まずは皮カバーをハンドルに嵌めます。
私みたいに2ピースにした人は段差が2か所、1ピースの人でも1か所は出来ますから、それをどこに配置するか決めます。
次に別途用意した糸を、自分から見てハンドルの奥側の目立たない所(スポーク部の裏とか)の皮穴に通します。
この時1~2周返し縫いすると丈夫になります。

で。

両端の本返し縫いされた糸に対し、上から見てWを描くように縫い、本返し縫いされた両端を強制的に寄せます。
それぞれの辺をAとBとしますと、
・Aの本返し縫いで、1番目の穴と2番目の穴の間を渡っている糸の下に針を入れます。
・そのまま針を通し、Bの本返し縫いで、2番目の穴と3番目の穴の間を渡っている糸の下に針を通します。
・針を引き上げたら、今度はAの本返し縫いで、2番目と3番目の穴の間を渡る糸の下と、Bの3番目と4番目の穴の間を渡る糸の下を通します。

これを繰り返していくんですが、この時AとBに針を通し、再びAに戻す時に、針を親の仇のように引っ張ってください。
こうすることで何が起きるかというと、本返し縫いされた辺の表の糸が、ABの中央に向かって引っ張られます。
すると必然的に辺の裏の糸が引っ張られ、皮が縮む方向に圧縮されます。
これによって、ハンドルの外径と内径の1周の長さの差を埋めていくのです。
こんな感じ。



上手い人は緩めに引っ張っておいて、スポークに差し掛かる時とかに改めて引っ張り、皮の寄り具合とか、スポークとスポークの間に使う皮の配分量を調節したりするそうですが、私のような素人の場合、根気が無くなる前に縫い上げてしまわないと車が動かせなくなりますから、出たとこ勝負です。

ハンドルに縫い付ける作業自体は1時間から1時間半くらいですかね。
私は上の写真の通り、皮は黒っぽいグレー、糸はライトブラウンで縫いました。
1周縫うとこうなります。


スポークの所も本返し縫いが表面にあるので、あんまりダサくないと思います。


今回は糸を目立つ色にしましたが、普通は皮と同じか黒ですね。
白や赤にして、内装の差し色と統一する、なんてのも見かけます。

ちなみにこの縫い方は、確かヨーロピアン縫いだったかな、それの応用編です。
色々縫い目の写真があるのが、例えばこのブログ
上手い人の縫い目は綺麗。

なお、プロの方にハンドルの皮の縫い付けをお願いすると、それはそれは綺麗に仕上げてくれますが5万くらいかかります。
それ考えたらお小遣いでできるし、出来上がりの材質的にはアルカンターラなので満足度も高いです。皮をハンドルに取り付ける時にクッション付き両面テープを挟み込むと握り心地を柔らかくとか、奥行き方向に厚みを持たせたりとかもできます。皮の寸法計画段階から設計が必要ですけど。

・・・・1からやると自由度が高く安い代わりに、まぁ結構な苦労が伴いますけどね。
それがDIYってもんさ。

なお、ステマじゃないですけど、皮を切って穴を開けて、縫うのに必要な糸を同梱したセット、というのがいわゆる縫うハンドルカバーです。日本製だと橋本商事さんの世界皮革ブランドが有名かな。

これで糸の色と縫い方だけ凝ってみるというのも手軽でいいかと思います。

なお、縫った後の使い心地ですが、良いですよ。手が滑りません。
アルカンターラのバックスキンっぽいやつなので触り心地も良いです。
苦労した甲斐がありました
(フロントグラスのアレからは目を背けつつ)
Posted at 2021/07/29 19:50:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記
2021年07月28日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(フロントグラスにヒビ入った話)

本編はシリーズものの8つ目です。

前回はこちらからどうぞ。


思えば珍しく大型トラックが脇道に入る為に難儀していて延々待たされたり、何となく気乗りがしなかった。
結論としては、そういう日に無理してはいけないという教訓を、出費と共に学び直すことになった。


台風が予想より北にそれた為、雨も風も「強いっちゃ強いけど・・台風?」というレベルだった。
なので私はカーステレオのテストを兼ねて、海を見に行った。


ステレオはちゃんと機能したし、不具合もなさそう。
銚子の犬吠埼灯台に打ち付ける波は結構な高さで、車もあっという間に潮しぶきをまんべんなく被る。



平日だから(と思いたい)いつも寄るような定食屋も閉まっていて、ほどなく帰る事にした。
帰宅前に洗車と買い物を済ませたかったので、行きは一般道のみで行ったが、帰りは東関道を使った。
パジェロミニ君はクロカン寄りのSUVであり、しかもこの子はNAということもあり、高速道路がすこぶる苦手である。
一応、距離があるなら100kmまでは出ない事もない。出せる。しかしそれは緊急事態だ。
普段は80km以上は出したくない。
状況が許すなら70kmで走りたいくらいである。
そうなるとどうしても先行車に大型トラックを選ぶ方が楽である。
まかり間違っても3車線の追い越し車線なんか入ってはいけない。
後ろからいつAMGのゲレンデヴァーゲンや目を血走らせたプロボックスが飛んでくるか解らないから。

そんな訳で自宅近くのガソリンスタンドで、いつものように洗車。
下回りジェット噴射のオプションも付けて、機嫌よく拭き上げコーナーへ。


 ん?


 なんだこれ?



 な ん だ よ こ れ !



フロントグラスについていたそれ。
汚れだと思っていた。
実際、最初拭いた時は小さくなったのだ。
しかし、擦っても擦ってもこの大きさから小さくならない。

ボールペンのボール位のサイズ。
1mmから2mmという所だろう。
胃からすっぱいものがこみ上げる気持ちを抑えつつ、修理工場へ直行。
店を閉めようとしていた工場長を捕まえて見てもらうと


 「傷。間違いなく抉れてる」

精神的に膝から崩れ落ちた私。
なぜならフロントガラスの交換はべらぼうに時間と金がかかる。
1度、フロントグラスをUVカットにしたくてフィルムとかあれこれ調べてた時、ガラス交換なら対応できると言われた。
で、見積もってもらったら14万ほど。
保険使うと保険の値上がり分の方が高いという絶妙な価格設定。畜生!

工場長いわく、

 「これで交換はありえないし、修理はまだ無理だと思うよ」

どういうことかと聞いたら、傷が小さすぎるのだという。
もう少し広いか深ければ、いわゆるガラスリペアという市販キットや、修理屋を呼んで修理させる。
キットで3千円くらい、修理屋なら1.5万。値段の差は成功率だという。
ところがこの傷は狭すぎるので、キットにしても修理屋にしても、修理に用いるレジンが浸透しないのだそうだ。

 「・・レジンって言った?」
 「レジンだよ」
 「すぐ剥がれるんじゃないの?」
 「剥がれるよ。真空引きとかして沁み込ませるけど、それは内部の空気を追い出そうってだけの話だしね。」
 「えー」
 「しかも」
 「なに?」
 「フロントグラスの法則ってのがあってね」
 「はぁ」
 「飛び石は必ず同じ所に当たるんだよ」
 「やめてよそのピンポイント」
 「だから傷入るごとに交換してると泣けるよ」
 「修理はどこまでできるの?」
 「ヒビ全体が100円玉に入るまで」
 「‥それ以上の場合は」
 「無理」
 「で、今回は」
 「うーん、修理屋は嫌がる。キットでも上手くいかないだろうけど」
 「けど?」
 「ワイパーは確実に痛む」
 「最低だね」
 「いっそ広げるか、まである」
 「嫌だよ」
 「でもカーブ1つ曲がるごとにガラスには捻る力がかかるし、傷入った所は力が集中するから」
 「自動的に広がると?」
 「1円玉サイズになったらまたおいでよ」
 「広がってほしくないよ」
 「まぁ、気になるならやってみたら?キットが上手くいく可能性も無くはない気がする」
 

そういうわけで、私は100円ショップに向かった。
簡単な話だ。
レジンは以前、カメラ用レンズの張り合わせ部修理に何度か使っていた。
そしてレジンは各種100円ショップの大型店なら揃っているのを知っていたのである。
レジン硬化用のUVライトも持っているが、ACが必要なタイプなので車では使えない。
家のコンセントからは遠すぎる。


100円ショップでとりあえずこんなものを購入。


カーブを曲がるごとにヒビが広がるかも・・なんて心配しながら走るのはまっぴらだったので、早速店の駐車場で施工開始。


しかし、とにかく難しい。
ガラス面の汚れを取り、レジンを注ぎ、レジンが乾いたら剃刀で余分な所を削ぎ落す。
それだけなのだけど、工場長が修理屋が嫌がるといった理由が分かった。
傷が浅すぎて、どれだけ慎重にカリカリやっても、外側に盛り上がった所と一緒にボロッと取れてしまうのである。
正直に言うと、レジン垂らして削って失敗を10回はやった。

こうして初日は心が折れ、大敗北に終わったのである。


翌朝。

ネットでリペアキットの使い方動画を見ると、レジンを固める前にフィルムを貼っている。
これでガラス面に対し表面張力を働かせず、出来るだけ薄く平らにレジンを固める意図のようだ。

早速家にある物で代役が務まらないか確認。


レジンを思う型に成型する時、型から外しやすくするためにシリコンスプレーをかけておくのは定番だ。
そのシリコンを表面に塗布してあるのが、いわゆるくっつかないアルミホイルだ。
外しやすいといえば、多くの接着剤が苦手とするのがポリプロピレンやポリエチレンである。
素材名で言うよりA4のクリアファイルという方がなじみがあるかもしれない。
また、一度固化したレジンや瞬間接着剤を溶かして剥がす溶剤に用いられるのは、アセトンと呼ばれる液体である。
アセトンはマニキュアも剥がすので、マニキュア剥がし、あるいは瞬間接着剤剥がしとして買うのが一番少量で買える。
最後に、エポキシ接着剤をパテとして使う時、盛り上がりを抑えるのは梱包テープが良い。
それもスコッチの313Dという梱包テープが一番エポキシから剥がしやすい。
剥がしやすいといえば、サランラップを用いる工程もあるか。

というわけで、テストとしてアルミテープを貼った板の上で、
 ・ただレジンを塗っただけ
 ・塗布後にクリアファイルの切れ端で押さえつけた
 ・塗布後にシリコン付きアルミホイルで押さえつけた
 ・塗布後にサランラップで押さえつけた
 ・塗布後にアルミホイルで押さえつけた
 ・塗布後に313Dで押さえつけた

そして天日に干す事15分。
(6)


ただレジンを塗っただけの物は、表面張力がいかんなく発揮され凸凹である。

塗布後にクリアファイルの切れ端で押さえつけたものが、一番表面が滑らかで薄い。

塗布後にシリコン付きアルミホイルで押さえつけたものは、そもそもレジンが乾燥してなかった。

塗布後にサランラップで押さえつけたものは、サランラップ自体が弱く、しわが寄っていた。

塗布後にアルミホイルで押さえつけたものは、剥がれなくなった。

塗布後に313Dで押さえつけたものは、313Dの糊の方が強く、アルミテープから剝がれてしまった。


ということで、成功確率的にはクリアファイルの切れ端か、サランラップという事になった。

また、以前レジン加工の際に買っていたフッ素水と、定番の極細コンパウンドも用意した。
フッ素水はアセトンのように溶かさないが、ほんの少し表面を滑らかにする効果がある。
今回は重装備で臨む。


で、こんな感じで施工してみた。
中央の長方形がクリアファイルの切れ端である。


予想外だったのは、レジンの硬化速度の速さである。
昨日は夕方に行ったのもあって、10分くらい待たないと固まらなかった。
しかし今朝は朝にもかかわらず、レジンの瓶の中に竹棒を差し込み、引き上げると半分以上固まってる。

当然大慌てで施工することになり。

またもや敗北C。



うん、見た目変わってないように見えるでしょう?
でも表面に凹みはないんです。空気を内包しちゃったわけですわ。

本来は竹の先を鋭利にして、少しずつレジンをガラス表面に置いていく予定だったのを、1滴たらしてすぐ押さえつけるという馬鹿みたいに作業を省略せざるを得なかったことによる失敗である。

しかしこの位置、運転席から見ると目と目の間なんだよね。
目立つこと目立つこと。

というわけで、夏の日差しに邪魔されてしまいました。
気が向くか、また欠けてしまったら秋の午後にでも再挑戦しようかな。
それとも大人しくリペアキット買うか。
でも結局レジンなんだよねぇ・・うーん。


それとパジェロミニ君。
誤解のないように言っておくけどね、故障ネタは本当に要らないからね?
私これ書いても1円にもならないどころか赤字が膨らむまであるからね?
DIY出来るけどその為に君を買ったんじゃないからね?
ソロキャンとかちょっと細い道の探訪とかやりたいのよ?
頼むよ、頼むから、ほんと。
フラグじゃなくて。
キマシタワーやめてよほんとに!
Posted at 2021/07/28 12:40:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記
2021年07月26日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(カーステレオを入れ替えた編)

本編はシリーズものの7つ目です。

前回はこちらからどうぞ。

※すいません。今回は写真0です。リンク多めにしてます。

さて、明日は関東の片田舎であるここでも台風による大雨が来るらしい。
それまでに、ということで行ったのがカーステレオの交換です。

なにと、というのはスイフトについている1DINヘッドユニットです。
これとパジェロミニでついてきた1DINヘッドユニットを変えることにしました。

なぜか。
パジェロミニについてきたのはケンウッドのU363Rという製品でしたが、日本語表示が出来ない。
細かな音質調整も出来ず、音の特性がどうもパジェロミニと合ってない。
さらにいうと、現行製品でちゃんと日本語表示できるヘッドユニットはハイエンド製品のみ。
ローエンド製品はいつのまにか英語オンリーに戻ってしまっている。
怪しい中国製品の方が日本語表示できるのにはぐったりする。
どうした日本メーカー、ちゃんとしたもの作ろうよ・・

で。
スイフトで使ってるのはカロッツェリアのDEH-P760という古い製品だけど、こっちは日本語表示ができる。
後は昔から使ってるので操作方法もわかる。
技術が後退してるのに値段だけは似たような物って、メーカー大丈夫かなあ。
というか、USB接続して音を聞くってスタイルがもう流行らないのかな。
みんなカーステレオにスマホをBT接続して、スマホで操作してるのかな。
走行中のスマホ操作って白バイやパンダの格好の餌食になるんだけど・・

それはともかく。
予算もないし、せっかくDEH-P760があるので、入れ替えてしまおうという結論になった。
そして入替作業中は2台ともバッテリ端子を外し、ドアとかボンネットとかを開け放しておきたいので、雨が降られると都合が悪いのである。


大雑把に配線の色等の情報を収集し、作業開始。
余り朝からやると車上荒らしと間違われて通報されてしまうので、9時過ぎからである。
それでも既に日差しが痛い。屋内ガレージがあれば3時くらいから始めたい所です。

外してみてわかったのは、パジェロミニ側のU363Rは
 ・アース線が接続されておらず、ビニールテープで包んであった。
 ・取り付けネジが仮止めのまま忘れたのか、ゆるゆる

そしてスイフトの方は
 ・線をビニテで束ねたらしくノリだけ線に残ってベタベタ。拘束は解けてる。
 ・ネジを1個紛失してる

・・・どっちもお金払って頼んだ作業なのにこれだもんなあ。
知らない方が良い世界はある。

で、今回の大雑把な手順は以下の通り。

 ・両車のマイナス端子を外す。
 ・両車のダッシュパネルをバラし、オーディオを取り出す。
 ・車のコネクタ→変換ケーブル→カーステレオの配線を、変換ケーブルとカーステレオをつなぐギボシから外す。
 ・カーステレオを入れ替える
 ・それぞれの車の変換ケーブルとカーステレオのギボシをつなぐ
 ・アースを取る
 ・バッテリのマイナス端子をつなぎ、動作テストする
 ・配線が暴れないように、適度にタイラップでまとめる
 ・カーステレオをそれぞれのダッシュボードに収め、パネルを戻す
 ・外したコネクタ類のつけ忘れがないか、動かしてみる


入れ替えてみてどうだったかというと・・

アースをちゃんと付けたからか、スイフトの純正6スピーカーとの相性が良かったのか、U363Rはスイフトではいい感じに低音も出して良い仕事してます。
一方、パジェロミニ側ではカロッツェリアのDEH-P760を時間をかけて調整しました。
すると、パジェロミニの方もなかなか良い音が出るようになりました。
パジェロミニは納車直後にコーン紙がボロボロな事が判明したので前後4スピーカーとも交換しましたから、それなりの音を出してくれないと困るんですよね。
取り付けの関係で前がアルパイン、後ろがカロッツェリアです。

これで面白い話がありまして。
始めは某超自動後退さんに行ったんですが、前、つまりドアの取付穴にはケンウッドもカロッツェリアの17cmも穴位置が合わないので、スピーカーより高いバッフルを嚙まさないと取り付けられないと言われたわけです。
なので、首を傾げながらいったん保留にし、オートウェーブさんに電話で聞いたらアルパインなら普通に付くよと言われたので即依頼。
やっぱり千葉ではオートウェーブさんの方が安心かな。
感謝です。
なおスイフトのオーディオ取り付けは黄色い帽子さん・・・

そんなこんなでしたが、とりあえず感電もせず、ヒューズも飛ばさず終えられました。
作業時間は2台並行で行って3時間くらい。
作業者には過酷な環境ですが、夏は樹脂部品が割れないのが良いですね。

2台の作業のしやすさはどっちもどっちです。
スイフトは2つの樹脂パネルをパカパカ外していき、アースはパネル内側のオーディオ固定ネジに共締めでOKだから簡単。
でも樹脂パーツが3次元で1つ1つが大きいから作業はしにくい。

パジェロミニは1枚の樹脂パネルを外すとオーディオはダッシュにネジ止めなのでわかりやすい。
ただしアースを取るには私の場合は一旦グローブボックスを7本のねじを外してごっそり取り出し、オーディオ根元に見える金属部品のボルトでアース確認出来たので、そこに共締めと、ちょっと面倒。
これはシガー裏からACC電源取り出した時のアース取った場所だったのですぐ思いつきましたが、ぱっと見パジェロミニはアース線を取れそうなボルトが見えないので、まぁ車屋がサボったのもそういうことでしょう。

とはいえ、客としてはこういう所でその店をどこまで信用するか考えますよね。

ついでにアマゾンで買っておいた千円くらいのマフラーカッターも5分くらいで装着完了。

マフラーエンドにボルト回して固定するだけだから簡単です。
排気管の終端と排水穴位置を合わせる位かな。
チタン焼けっぽい色とかだと「こいつ弄ってるな?」とか誤解されそうですが、ステン色一色なので
そもそも目立ちませんし、見られたところで「ん?純正ってあんなんだっけ?」位の認識でしょう。
ただ、個人的にはマフラーカッターはつけたいんですよね。
上手く説明出来ないんですが、排気がスムーズになるというか、そういう感じに音になるというか。
でも最近の車って、マフラーエンドがひねくれてるんで単純には付かないみたいで諦めてたんです。
パジェロミニ君は単純にまっすぐ後ろに向いてるので簡単装着。
地味にうれしいポイントでした。


余談ですが、エンジンルーム内のアルミテープチューンは、耐熱温度に留意すべきです。
私は最初、ごく普通の150度耐久のアルミテープを貼っていたのですが、100kmほど走った後に確認すると、カムカバーとか一部の樹脂パーツに貼ったアルミテープはイカを焼いた時のようにベロンとめくれあがってました。
慌てて除去したうえで、ニトムズ製の316度までOKの耐熱型アルミテープというのを買ってきました。
用途の所に「エンジンルーム内など高温のかかる個所の補強・補修に」とあるのでまさにうってつけ。
ストーブの煙突とか補修したり、とにかく耐熱ならこれ、とホームセンターのおじさんイチオシの品です。
ただし5cmx9mで2千円少々とかなり高いです。

これで効果が出るか出ないか。距離乗ってみないと解んないですし、おまじないのレベルですからね。
これ以上は深入りしないでおこうと思います。


ともあれ、これで台風前にやりたい事は出来ました。
明日は台風の中、ガラコがどの程度効くのか試したいと思います。
疲れて寝てしまうかもしれませんが・・・

今回の夏休みは実に濃いなぁ・・
Posted at 2021/07/26 21:29:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記
2021年07月25日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(ウェザーストリップを補修した編)

本編はシリーズものの6つ目です。

前回はこちらからどうぞ。

前回のブログで雨対策として、ガラコ塗布とワイパーリンケージの注油を行ったのだが、旧車と雨と言えばつきものなのが雨漏りである。

うちの子を購入する時にすっかり舞い上がっていた私だが、それでも気になったのがリアクオーターウインドウのゴムである。
ピンクの囲いの中の部分である。


パーツカタログで言うところの、品名コード63318である。



左右のクオータウインドウに加え、リアゲートのゴムもチリチリに千切れている。
少し手で触ると砂のようにパラパラと砕ける。
車屋に相談したが、単にガラス周りに巻いてあるのではなく、半分ボディに挟み込まれているらしく、交換はガラスの着脱が必要になるのでべらぼうに工賃がかかるのと、外側に露出してる部分は割とすぐ劣化するらしい。

じゃあ後で考えますかと他の整備項目を洗い出していったら、それどころじゃない整備数になってしまったので、そのまま納車するしかなかったのである。

とはいえ、早々に雨漏りとか勘弁であるし、同じH56Aでこの部分をシリコンシーラントで直した方のブログを見つけた。
ガラスの着脱となると素人では不可能だが、すでにはまってるガラスの周りに塗りたくるぐらいはできるだろう、という甘い予測をもって作業する事にしたのである。

シリコンシーラントとは、要はバスコークである。風呂場で風呂桶と壁の間に埋め込まれている、ムニュムニュとした白いやつである。乾燥した後もムニュムニュが残り、水にめっぽう強く密閉性がある。
ホームセンターで相談したら、屋外でガラスと鉄の間のシーリングに使うならシリコンの方が良いと言われたので、素直にシリコンシーラントを買った。黒があって助かった。

私が用意し、使用したものは以下の通り。

・シリコンシーラント剤(黒色) 330ml入り1本
・シーラント剤注入用ガン 1つ
・マスキングテープ 24mm 1巻
・コーキング用ヘラ 5mm幅 1本
・片刃の小刀 または大型カッターナイフ 1つ
・水 2L
・燃料用アルコール または 食器洗い用洗剤 適宜
・使い古しの歯ブラシ、雑巾
・キッチンペーパー

整備手帳とするには途中の写真が無いので今回はこちらに書いてしまうが、ざっくりとした手順は以下のとおりである。

1.古いゴムの露出部分を切り揃えるため、ガラス淵より外側の部分を切り落とす。
  この時結構力を籠めるので、やわなカッターだと刃が折れて飛んできます。
  私は片刃の小刀を使い、後ろから片手で押しながら、もう片手で進行方向に動かしていく方法でサクッと切れました。

2.アルコールまたは洗剤を歯ブラシにつけ、ゴムを切った周辺を丁寧に洗い、終えたら水で流す。
  普通に苔が生えてたり、砂が溜まっていたりしましたからね。洗いましょう。
  溝深さが深く狭いため、指や雑巾を折っただけではやりにくいです。歯ブラシがベスト。

3.ガラス側とボディ側両方にマスキングテープを貼り、溝をどこまで埋めるか想定する

4.注入用ガンにシリコンシーラントをセットし、口は先のごく細い所だけを短く切り落とす。
  ガンのハンドルを握りながら溝に沿ってシーラントを注入していく。

5.へらを使い、はみ出たところからすくい、足りない所に埋めていく。

6.1時間ほど過ぎたらマスキングテープをはがし、ボディやガラスに散ったシーラント剤をへらで剥がす。


最も時間を取られたのは、実は5と6でした。
同じ場所を色々な角度から見ていかないと充填具合が分かりにくいのです。
そしてマスキングをはがした後、ついちゃいけない所についてしまったシリコンシーラントは、へらでカリカリと削ぎ落すのが一番早かったです。塗布直後だと必要なシーラントまでくっついてきますが、1時間も過ぎればだいぶ乾きます。
とはいえ、完全乾燥には半日か1日はほしい所ですね。

で、素人でも出来るでしょうとタカをくくった結果は‥


・・・・。
これで一番見栄えがよさそうな部分ですからね、後は察してください。

とはいえ、雨漏りしない事が第一なので、私はこれで良しとします。



火曜日頃、強烈な台風が関東に上陸するようですね。
今回は南西からくるのではなく南東からと、あまり見ないコース。
皆様もお気をつけて。
Posted at 2021/07/25 17:47:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記
2021年07月23日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(ワイパーが遅いのを直した編)

本編はシリーズものの5つ目です。

前回はこちらからどうぞ。


さて、納車以来400kmほど走っているのだが、まだ未経験なのが雨天である。
ただ、先日自動洗車機にかけたあと、拭き上げ場まで動かす時にワイパーをかけたら何となく遅かった。起動する間隔ではなく、起動して1往復する時間が、である。
雨天でワイパー故障はどうしようもなくなるので、晴れてるうちになんとかしてみようということになった。

まずは保険として、すべてのガラスとミラーにガラコを塗り、ワイパーゴムもガラコ用に変えた。パジェロミニのウインドウは全て急角度で起きているので、ガラコの効きもよいはずだ。

続いてワイパーの動きが渋いという事例はないか調べたところ、動かないならモーター故障なのだが、動くけど遅いという場合はモーターが壊れかけという事のほかに、モーターの回転運動をワイピング運動に変えるリンケージが汚れ等で渋くなっている場合がある事が分かった。

ワイパーリンケージは何となくボンネットにありそうなのだが、実はない。
例えばジムニーではダッシュボードとエンジン隔壁の間にあるので、ダッシュボード全バラらしい。
翻ってH56Aのパジェロミニは、モーターはエンジンルーム内一番奥(運転席側)にあるが、リンケージはエンジンルームとフロントグラスの間にある外気取り入れ通路内に入ってるようだ。
なので外気取入口の樹脂フタを外すと結構見えるのである。

詳しくは整備手帳を参照されたい。


清掃・注油した後、ワイパーを動かしてみた。
ガラコ塗布の時は速度に変化はなかったが、フロントガラスに水をかけながらLOで動かしていると、段々と早くなってきた。
もう早くならないかなという頃にHIに変えると、まぁこれならHIといえるかな、という速度に見える。
(実際は運転中にやってみないと解んない。走行風などの影響もあるし)

ケミカルや内装はがし等を揃えて始めれば1時間もかからないお手軽作業なので、お困りの方はぜひ。


なお、私は車を注文した後、ヤフオクでH56Aの、私の車の時代の「イラストカタログ」という三菱自動車発行の部品情報集を買ったが、次々失踪する外装小物の手配にはもちろん、大体どういう仕組みかなと予想するのにも役に立っている。

他にも例えばAとBは左右で同じ部品なのか(品番が一緒なら確実)といった事も調べられる。
先日、運転席側の鍵穴シャッターが開きっぱなしになってしまった時も、シリンダを取り換えてしまうとそこだけ鍵が変わってしまうのだが、調べるとシリンダが左右共通だったので、運転席と助手席を入れ替えて応急処置ができた。
運転席側は集中ドアロック制御にも使うので頻度が高いが、助手席側は最悪使えなくても何とかなる。

といった事にも使えるので、(足元見られて高いけど)イラストカタログはお勧めである。
私は5千円くらいで買った。お守りとしては仕方ない値段かなと思っている。
なお、マイナーチェンジ等で結構構成が変わるので、自分が乗ってる車の初年度登録があっているものを買わないと異なる部品を手配することになるので気を付けてください。


しかし暑い。
8時から作業したんだけど、9時過ぎにはすでにアスファルト上は33度。
汗だくである。
五輪なんかに学徒動員された子供達の無事を願わずにはいられない。
Posted at 2021/07/23 10:35:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記

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