マジメに良い話。

今日も夜勤明けに会社に財布を忘れてしまいました。
最近忙しいせいか、こんな事をちょくちょく繰り返しています。


仕方が無いので夕方、会社まで取りに行こうと車で移動中、足を引きずりながら道端を懸命に歩いてる人を見かけ、よく見ると杖をついている事に気づきました。
最初はそのまま通り過ぎてしまったのですが、どうも気になったので思い切ってＵターンして声をかけてみる事にしました。


最近、親切心から声をかけても逆に怪しまれたり、通報されたりする事が多いようなので抵抗がありましたが、思い切って窓を開け「どちらまでですか？　良かったら、お送りしましょうか？」と声をかけてみました。
するとこちらの心配をよそにその方は、満面の笑みで「本当ですか？じゃあお願いします。」と答えてくれました。


初対面の１対１で、それも異性の見ず知らずの人間に対して、全幅の信頼を寄せてくれる事に対しとても嬉しく思いましたし、その笑顔で自分の心配や疑念が融解して行くのが分かりました。
どうせならと言う事で、帰りもお送りしましょうか？と切り出し、その方の買い物が済むまで付き合う事になりました。


車を10分ほど走らせご自宅へ送って気付いたのですが、健常者でも会った場所までは30分以上かかります。
またその方のズボンの裾がかなり汚れていた事から、冬の足元の悪い道を、杖をつき懸命に歩いて来た努力と時間を「自分が無駄にしてしまったんじゃないか？」と思い心苦しさすら感じてしまいました。
それでも別れ際、「本当に助かりました、ありがとう。」とそう言ってくれた無心の笑顔には感動すら覚え、これから先ずっと忘れる事は無いと思います。
それくらい素敵な笑顔でした。


余談ですが、今日の出来事で他界した父を思い出しました。
父の葬儀にはとても多くの方がお参りして下さいました。
それは私たちすら想像つかない多くの方で、どうしてなのか分かりませんでした。
すると一人のおばあさんが、病院の帰り歩いていたら、父に何度か送ってもら事のお礼をおっしゃいました。
家族すら知らなかったのですが、荷物を抱えてる人、体の不自由な人、急な雨で困ってる人など、一人や二人ではなく、本当に多くの人を送ってあげていたそうです。
きっと父も人の笑顔や喜んで貰える事が自分の幸福と感じていたのだと思います。
自分は父ほど自然な振る舞いが出来ないかも知れませんが、そんな生き方が出来るよう生きていたいと思いました。


きっと人は人に尽くすために存在してるのだと思います。
今日はとても良い体験が出来ました。




興奮のあまり、乱文でお見苦しい点もあるかと思いますが、
　　　　　　　　　　　　　　最後まで読んでくれて本当にありがとうございます。


　　　　　　　　　　　　　　今日は人の笑顔と言葉で、本当に感動した１日でした。