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2015年02月02日

【2015年2月7日追記】高萩市/北茨城市の大北渓谷(県道22号線)の廃道とか②

【2015年2月7日追記】高萩市/北茨城市の大北渓谷(県道22号線)の廃道とか② 前回からだいぶ日が経ってしまった。


私は茨城県道22号線の小山ダム付近にいた。


ここで非常に便利な今昔マップを使って道路を比較してみる。
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青い●が駐車位置、赤い●が私が前回居た位置である。

地図自体は平成15年と最近のものと比較しているが、大きく道路が変わっている。


元々は北茨城市内を結ぶ道路であったことが伺える。
2004年に道路の付け替えが完成し私の探索した道路が旧道化、2008年には小山ダム完成により水没するので県道指定を外れ、地図からも抹消されてしまったようだ。

今回は、その県道22号線でも、長年不通区間であった箇所を紹介する。
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ウィキペディアいわく
東日本大震災による路肩崩壊や落石などにより、茨城県道10号日立いわき線との交点(北茨城市中郷町松井)から、高萩市の広域農道との交差点(高萩市横川)までの約6.5kmが通行止めとなっている。

ということであるが、これは2014年12月で解除されている。

しかし解除されるまでに3年もの月日がかかっている。

これは2011年の震災で被災した上に、その後も台風などの被害を受け続けた為である。
そのため、この不通区間は復旧後も全線に渡って治山工事、あるいは防石ネット・柵が設けられている。

ここは高萩工事事務所により治山され、施工前と施工後の写真が公開されている。

それでも倒木等が見受けられ、私が通行していた時にも、車で乗り越えるにはやや大きめな枝が落ちていた。

最近まで不通区間であっただけあって、道端にも怪しい箇所がいくつかある。

高萩市横川地区から。

倒壊しそうな廃墟が放置されている。
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元不通区間中程で、面白そうな物を見つける。
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これは!?

このあたりの地域である北茨城市中郷町に関する歴史を記したものと、茨城百景大北渓谷と書かれた石碑がある。
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さて、登って行くとしよう。

その前に1つ、紹介したい。
2010年にこの場所を訪れていた温泉ジプシー氏のブログに、不通区間となる前の写真がアップされていた。
氏は愛車のヤマハFZR400で各地を訪れている
細かく写真を載せている木目細やかなブログだ。
その中で、このマイナーな場所も、詳細に写真を撮られており、大変貴重な資料となった。


今回、許可を頂いて写真を使わせて頂ける事となった。


平行してアップしていく事としたい。

まず、温泉ジプシー氏の写真からご覧いただこう。
道中、このような急な上り坂が続く。
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次に私が2015年1月に訪問した写真である。
冬なので緑が少ないが、殆ど変わらない形を保っている。
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氏の次の写真だ。

少し登ると本堂が見えてくる。
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どうやら何か本堂といわれる施設があるようだ…。

次に私の写真だが……
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な、何もないよ!?



あるのは凄まじい数の防石ネットのアンカーとワイヤーである。


次に氏の写真へ移りたい。


扉の取っ手にかんぬきがしてあり、中は拝見できなかった。
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非常に立派な偶像絵画があったようだ。


どうやらここは、

成田山別院継石不動尊


という不動明王が祀られていたようだ。
次に私の写真だが

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もはや、氏の写真がなければここに本堂があったという事は全く想像がつかない。



さて、この広間からさらに先に進めるようになっている。



氏の写真へ移ろう。


本堂からさらに奥の院へ登る道がある。さらに急傾斜になる。

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奥の院、なる場所へ進めるための急階段があったようだ。


私の写真に移ろう。

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もう何がなんだがわからない。



わかるのは、温泉ジプシー氏の写真では緑豊かな右の斜面がごっそりえぐられて治山工事と防石ネットの礎になっている事だ。



氏の写真では、奥の院の案内看板があるが、果たして現在は…

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お、奥の院~!!(泣)




少し前の画像にもちらっと出ていたが…












無残に打ち捨てられていた。





持ってみると結構重かった。







氏はさらに奥へ進む。



途中振り返った感じ。

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私も同じような角度の写真があった。





手ブレが激しいが…。






氏の写真には奥にも案内の看板があるように見えるが、私が訪れた時は見つけることが出来なかった。


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氏の写真へ映る。



奥の院の社。扉の奥には不動尊が祭られている。

 無事に帰宅できるよう安全祈願をして帰途についた。→ 安全に帰れました。

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簡素だが立派な祭殿で、卒塔婆も飾られているようだ。






私の写真へ移ろう。

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何もない()






一体どこへ行ってしまったのか。




これも氏の写真がなければ元から何もなかったと言われてもおかしくない。



とりあえず降りることとする。



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ふと上を見上げると、とんでもない大きさの岩が何重ものワイヤーで固定されていた。






書かれている数字は落石する危険のあるものへのマーカーと思われる。



こんなもの落ちてきたら大変だが、これを落ちないように固定するのも大変だ…。




高萩工事事務所の方々、お疲れ様です。







降りるときも至難の業だ。






下には私の86がちょこっと見える。




今回の記事に初めて登場した(笑)

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なんとか降りてきた。




入口付近には、仮設のトイレもあった。


発見!!いばらきでは「渓谷のほぼ中間の断崖の上に長福寺の奥の院となっている継石不動尊があり、そこから雄大な渓谷一帯を見渡すことができます。」となっているため、観光としても名を馳せた時期があったと思われる。





まずは温泉ジプシー氏の写真。

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ちゃんと手洗い場もあるのは感心だ。






私の写真だが



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ドアがロープで固定されており、ただならぬ雰囲気を醸し出していた。



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最後は86にも登場してもらおう。







さて、この継石不動尊であるが、いまのところどうなったかはわかっていない。



市役所に問い合わせると、2011年の大震災で流出した可能性が高いそうだ。



市によると、この他にも重要な文化財があったようだが立入禁止になっていて流出したかどうかも定かではないものもあるらしい(なにそれ、わくわくする)



高萩工事事務所にも問い合わせてみて、わかったことがあれば追記したい。


【2月7日追記】

高萩工事事務所より返答を頂く。

PDFであったが、テキストへ起こして記載する。

-------------------------------------------------

平成27年2月6日
茨城県高萩工事事務所

主要地方道北茨城大子線沿いの継石不動尊及び奥の院について

平素より本県土木行政の推進にご理解とご協力を賜り,厚く御礼申し上げます。

さて,結城様より問合せがありました主要地方道北茨城大子線沿いの継石不動尊及び奥の院について,以下のとおり回答いたします。

主要地方道北茨城大子線(区間:北茨城市中郷町石岡~高萩市横川)は,平成23年3月11日の東日本大震災によって,多数の落石が発生し,全面通行止めといたしました。

その後の調査で法面に多数の巨大な浮石が確認されたため,落石対策等の道路災害防除工事を行い,平成26年12月11日に全面通行止めを解除いたしました。

奥の院は,大震災により土台の岩が崩壊し,お堂が傾き,落ちた岩が主要地方道北茨城大子線を遮断する等の被害が発生いたしました。

また,岩壁には崩落しそうな岩が確認されたため,落石対策が必要となりました。

このため,長福寺住職に依頼し「魂抜き」を行った上で,奥の院のお堂を取壊し,落石対策を行っております。

継石不動尊は,長福寺本堂に移されましたので,奥の院の再築はありません。

この度は,問合せをいただき,ありがとうございました。
今後も本県土木行政の推進に努めてまいりますので,ご理解とご協力をよろしくお願
いいたします。


以上。


-------------------------------------------------



という事で、きちんとした手続きを踏まえてお堂を撤去し、今後同じ場所に再築する事はないという事だった。

まぁ、あれじゃあもう無理だよね……。





ブログ一覧 | 廃道 | 日記
Posted at 2015/02/02 03:13:52

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この記事へのコメント

2015年2月3日 2:09
いやぁ、何だか壮大なブログになってきましたね。
過去の写真との比較は、時の流れとあの震災が齎した被害の大きさを感じさせ、とても見応えがありました。
重要文化財でも放置されてしまうのですね。。継石不動尊の消息が気になります(-.-;)

86ちょこっと登場の写真で「ヘッドライト光ってる!」と思ったら、、ハザード焚いてたのですね(^^;
コメントへの返答
2015年2月7日 21:07
コメントいつもありがとうございます。

帰ってから調べましたので、現地では何があったのかさっぱりわかりませんでした。

高萩工事事務所から返答がありました。
ブログに追記しました。
もう再築する事はないそうなので、完全に落石防止のための広場になってしまいそうです(笑)

8日(日)も、どこか行ってこようと思っています。

ヘッドライトがBMWとアウディを足して2で割った、外車もどきになっているので…。
ハザード焚きたくなります(笑)
CR-Zはテールランプやヘッドライトのアフターパーツが出ませんね…、何故なんでしょう。
2015年2月8日 1:16
追記更新ご苦労様です。
継石不動尊は別の場所にちゃんと移ったのですね。何だか安心しました(笑)
明日も行かれるとのことで、お気をつけて行ってきてください。

最近の国産車はみんなどこかしら外車もどきですよね(^^;)
CR-Zは基本的にアフターパーツ少ないですからね・・・
なのでオフ会行ってもパーツ被りが多いです。
まあ売れてないからしょうがないか(笑)
それからノーマル派が意外と多いのかも知れませんね。
コメントへの返答
2015年3月2日 7:52
返信が遅くなりすみません。

特に私の86は、ヘッドライトをアフターパーツへ換装しているので余計に笑

高萩市・北茨城市を走っているCR-Zは、神奈川方面に比べると少し少ない気がします。
(人口3万人前後の市と指折りの人口のいる県全体を比べちゃいけませんが、でも多かったなぁ。)
C-WESTのフルエアロCR-Zを停めている家がありますが、そこの3件隣は86を2台駐車していました。
やはり近しい存在なのかもしれませんね。

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