これまで、NSXのボディカラーや購入先の話をしました。
前回の通り、NSXの購入を諦めました。
他の候補にも目を向けてみます。
リトラクタブルヘッドライトと言えばMR2、180SX、NAロードスター等等ありますが、個人的に好みの形をしているのがRX-7FD3S。
うわ、懐かしい写真。
ただ、特殊なエンジンを載せた走りを極めたハードでストイックな車というイメージが強く、私の用途とはちょっと違うかな……。単純に色々な面で難しそう。
ならばポルシェは?
ケイマンとかボクスターとかの中古。爽やかなブルーが超かっこいい。
さすが、過去の写真を見れば何でも出てくる。
でも、いつの時代のもかっこいいから今じゃなくていい気がする。
そりゃ6気筒から4気筒になったとか、色々あるだろうけど。
NSXは年式的に今買わないと二度と買う事は無いと思うから。
という事で、とりあえずカーセンサー等の新着情報をチェックする等、アンテナは張っていました。
NSXの相場は上がる一方で、私が調べ始めた頃よりも100万円前後高くなっています。
当然、状態が良い個体はさらに値上がっていますし、青いNSXも出てきません。
これはもう諦めか?まぁ、お金を使わないからいいかと思いながら過ごしていました。
秋口、ふとカーセンサーに青いNSXが上がっているのを見つけました。
これは僥倖か…?なんかやたら明るい青だな…候補になかったが…。
本体価格は…?ん~…、すっごくお金が必要だけど…なんとかなりそうか。
どんなNSXだ…?とにかく見にいこう!
数日迷いましたが、ノリさんのアドバイスも頂いて販売業者へ電話で往訪予約をしました。
そして実際に行ってみた…。事前に電話をしていた事もあって、既に外に出してありました。
スーパーカー的なオーラ、ハンパない。異様なスタイリング。異様に青い。
圧倒されます。
うわー、青い。ひたすら明るい青。そして形が非日常的すぎる。
これ、本当に買ってもいいのかな……?色々な意味で…。
ノリさんから頂いたアドバイスを担当者に認しますが、特に問題はないようです。
平静を装っていましたが、舞い上がっていたのでマトモな写真がありません。
この日、諸経費と気になる場所の補修を含めた見積書をもらいました。
総額費用は、私が思っていた金額と同じでした。
即決するにはさすがに金額がデカいので数日の猶予を頂きました…。
さて、ここまで触れてきませんでしたが、NSXを維持する為には考えるべきポイントがあります。
購入する前にNSXに懸念される事項を上げてみましょう。
1.故障しやすいのか
NSXは故障しやすいと言われています。
とはいえ、30年経過していればどんな車も同じ懸念があります。
部品は高いものの、OHやリビルド品を入手できる事や、故障しやすい箇所は対策が立てられます。
エアコン、パワステ、ALB、O2センサー、リレー、オルタネーター、ラジエーター他…。
まともに交換すると数十万円の請求が発生します。
ここでは個別に触れませんが、NSXを購入して長い諸先輩方が詳しく記載してくれています。
運良く直近で交換、又はOHしている個体が手に入ればラッキーですね。
実車を見る時にチェックしておきましょう。
2.部品は高いのか
これは1.にもかかってくる事です。
タイミングベルト交換はエンジン降ろしながら行った方が楽だと言われている等、整備に手間暇がかかる事もあります。クラッチの交換も大変のようです。
また、MRゆえに前方から後方まで太いクーラントホースが通っています。劣化すると一気に噴き出し、オーバーヒートする恐れがあります(結構経験者が多い)。
エキスパンションタンクも紫外線に晒されていると簡単に割れてしまいますので、定期的な交換が必要です。
消耗品自体もちょくちょく値段が上がっています。
前述と同じく、消耗品を直近で交換されているかどうかを見ておくと、維持が楽になるでしょう。
3.アルミボディは鈑金出来ないのか
バンパーとリトラクタブルカバー以外はアルミボディである為、修理費が高くつくと言われています。
鈑金出来ない事は無いですが、出来るショップは限定されます。
もらい事故で自分の過失が1だったとしても、負担が大きくなってしまいます。
車両保険無しで乗っていると、かなりのプレッシャーと言えるでしょう。
出来れば盗難、いたずら対策としても有効な一般タイプの車両保険加入を推奨します。
4.車両保険に入りにくいのか
3.にかかってきますが、ネット上でも「
車両保険に入れない、或いは少額しか認めてもらえない」「ガレージやセキュリティの有無など保管状況を実際にチェックされる」等の
話を聞いた事があります。
これらは保険会社の代理店によって対応が大きく変わります。ダイレクト系は苦手な分野のようです。
私の利用している代理店に事前見積したところ、購入額と同じ車両保険を付ける事が出来、保管状況等の確認も一切ありませんでした。
車両保険に入れなかったり、保管場所をチェックされる場合も実際にあるのだと思うのですが、ネット上の書き込みだけでは分からない事があると感じました。
そして月々の保険支払いが高いのか?これは半分正解で、半分は外れです。
保険料率ランク(2020年1月より17段階)で見ると
対人:2
対物:1
搭乗者:4
車両:9
となっています(NA1、2021年1月~適用)。
この車格で驚くべき料率です。上記3点はフィットよりも低い。
ノリ&トコさん曰く「皆、お金持ちなので保険を使わずに直せてしまうせい」。マジかよ。
ちなみに86は
対人:8
対物:7
搭乗者:5
車両:10
と、全ての点でNSXを上回っている為、同じ条件であれば86の保険料の方が高額です。
なお、これがNA2になると
対人:12
対物:1
搭乗者:9
車両:11
となります。
NA2=中後期型のMTを意味する為、ATの多いNA1よりも速度を出す方が多いのかも知れません。審査も厳しい恐れがあります。
保険料が高いという噂は半分は当たっていると言えます。
NA2を購入予定の方は注意しましょう。
6.盗難されないのか
NSXは、比較的盗難されにくい車と言われています。
理由としては、海外への輸出目的で盗んでいく不届き者は車両を解体して持ち出すようですが、アルミボディの為に、元に戻す事が困難だから…という理由だそうです。
そして北米でもアキュラNSXとして販売され、生産台数は日本で作られた数を上回ります。
国内専用車では無かった事も、狙われにくい理由の一つかも知れません。
7.駐車する場所が限定されるのか
理想はガレージ付き一戸建て、カーポート付き一戸建て、マンション下の雨の当たらない1F、地下駐車場…。
人目に付かない、天気に左右されない保管状況が最高でしょう。
私は最悪な「集合住宅の青空駐車」な訳で、この点に関してはNSXを持つ資格がないと言えます。
事情もあるので、カバー等の工夫でどうにかするしかありません。
最終手段として実家に投げるという方法もあるので、あまり深く考えないようにします。
こんなところでしょうか。
気になるところはこのような所になります。
意外と行けそうですね。
重要なのは、NSXの話を聞ける方がいる事かと思います。
直接聞けるのは心強い。
次回に続く…?