目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
このクルマはシフトのフィーリングが渋く、レバーの遊びも大きめな点が気になっていました。
納車直後にすぐ “シフトレバー・マウントカラー” を装着してからはだいぶマシになっていたので、今までそのまま使ってきました。
ただ、2 速に入れる際はゲートの左いっぱいに寄せてから、微妙に 3 速方向に向けて斜め下にレバーを動かさないと引っかかって入らないという問題を抱えていました。
何というか、ゲートの左いっぱいに寄せた時に、2速 のゲートを微妙に通りすぎているような印象なのです。
(今回、ミッションオイルを Castrol の MTF-S にした事で 動きはかなりスムーズになったのですが、上記の傾向は変化ありませんでした)
2
対処を行うべくシフト周りをバラして調査を行った結果、支点になっている金属のボール部分が樹脂パーツの中で結構動いている事が分かりました。
ここでのガタは純粋な “遊び” となりシフト操作に反映されないので、この隙間を何とかすればゲート位置を微妙に通りすぎる感覚も改善されるかも知れないと考えました。
色々な事を試した結果、写真のような結果に落ち着きました。
インシュロックを1本装着しただけですが、これが一番良い結果を得られた方法なのです。
(適度な隙間を残しつつ適度な力でボールの動きを制限しないと、レバーがセンターに戻らなくなったり、操作が重くなったりするのです)
3
たったこれだけの事で、レバーの左右方向のガタがかなり減りました。
(前後方向のガタも結構減っています)
ただ、この状態でも微妙にレバーがセンターに戻る速度がゆっくりになったように感じたので、この周りを洗浄して古いグリスを除去する事にしました。
使ったのはワコーズの “ラスペネ” です。
(強力な浸透力と防錆性を有するフッ素樹脂配合の浸透潤滑油剤)
これをかけてグリスを洗い流しつつ、潤滑をしていきました。
4
古いグリスを除去し、ラスペネが行き渡った状態でシフト操作をしてみた所、劇的に操作が軽くなりました!
どうやら、10年前のグリス (汗) がかなりの抵抗になっていたようです。
5
浸透潤滑剤だけではそのうち乾いてしまうので、グリスを充填する事にします。
グリスは色々な種類がありますが、高性能な物を使用するべく シリコングリスをチョイスしました。
(高価なのが玉に瑕ですが…。)
6
とは言え、このために購入した物なので潤沢に使用しました。
グリスが介在して操作が重くなる事を懸念していたのですが、ラスペネ単体の時とほとんど差がありません。
シリコングリスという事で、長くこの性能を維持してくれる事を期待しています。
7
その後、実際にクルマを走らせてみたのですが、これはもうすごい変化ですね!
ギアオイルを Castrol MTF-S にした事によるシンクロ同調のレスポンスアップに加えて、古いグリスをシリコングリスに置き換えた事でとても軽い力でシフト出来るようになりました。
そして何より、ヘンなコツを使わなくても 2 速に入るようになった事が嬉しいです。
運転中、常に変化を感じられる内容だった事もあり、とても満足感の高い DIY でした。
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