
ようやく皆さんお待ちかねの『走ってみた編』ですよ~。
あんまり期待されても困るのですが、あくまでもただの素人インプレなんで、信じるのは話半分くらいにして、眉に唾つけながら読んでくださいねw
トロワ納車前後は、
ガンちゃんがドナドナされて行ったり、
あおえくが保証修理で入院したりして我が家の車状況が悪かったり、
マーキュリー感謝祭に一緒に行ったりしたため、リア友のR8さんからセカンドカーのS1を借りてステアリングを握る機会が何度かあったので、S1のインプレ(という程大げさなもんじゃないですが)を混ぜ混ぜしながらお送りします。
まずはトロワとS1の諸元表から。
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CITROEN DS3 Sport Chic | | AUDI S1 Sportback | 3965 | 全長 | 3990 | 1715 | 全幅 | 1740 | 1455 | 全高 | 1425 | 1190 | 車重 | 1360 | 6MT | 変速機 | 6MT | 1.6Lターボ | エンジン | 2.0Lターボ | 156(7.6) | パワー(PWR) | 231(5.9) | 24.5(48.6) | トルク(TWR) | 37.8(36.0) | 7.2 | 0-100km/h | 5.9 | FF(205/45R17) | 駆動(タイヤ) | AWD(225/35R18) | 269 | 新車価格 | 423 |
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※PWR/TWR(パワーウェイトレシオ/トルクウェイトレシオ)
前半の数字の近似値っぷりに対して、後半の数字の乖離っぷりが凄いですねwww
自分で並べておいてなんですが、ボディサイズが同じBセグメントなだけで、違うクラスの車と考えていいんじゃないかと(;´∀`)
まぁ、数字見ただけで判りますよね。
S1の方がブッチギリで速いです。終わり。
…とか言うブログを僕が書かないのは、皆さんご存知の通りw
ダラダラと書いていきますので、諦めてお付き合いください。
【発進~加速】
トロワのクラッチペダルは軽めですが、半クラッチの範囲が狭いため、ゼロ発進には若干気を使う感じ。まぁ、ほーんのちょっとですけど。
タイヤが半回転してしまえば、後はクラッチを完全に繋いでアクセルを開けて行くと、スルスルと走り出します。
初期型DS3の発売は2010年で、世間的にはダウンサイジングターボが流行り出したごく初期だと思いますが、DS3はダウンサイジングターボという程はダウンサイジングターボしていないと言うか…つまり、2000rpm辺りまではあんまりブーストかかってない感じです。ちょっと前のターボっぽい?
2500rpmからブーストが明確に立ち上がって来て、3000rpmでグイッと一気にトルクが増す感じがあって、なんだか古(いにしえ)のターボ車の雰囲気をまだ微かに残している感じで、オサーンはなんだか嬉しくなります。だって、つい最近まで、超ドッカンターボのガンちゃん乗ってたしねぇw
でも、このブログ書くために諸元調べた時に判ったのですが、カタログには1400-3500rpmでMAXトルクの
24.5kg・m発生って書いてありましたポカ―(o゚Д゚o)―ン
あれ~?
僕の感じ方、なんだか変ですね?何しろ、Mr.鈍感センサーだしなw
それとも、うちのトロワだけがおかしいのかも?(イイガカリ)
…よく判りませんが、僕は、カタログと違う感じ方してます。ゴメン…。
まぁ、トルクの出方はともかく、2000rpmも回すと充分なパワーが出てくれるので、街中での取り回しに苦労する事はありません。
幹線道路を走る時でも、2500rpmも回せば流れに乗るのは容易く、3000rpmまで回すと車群を抜け出す加速を見せます。気を付けないと、あっという間に制限速度をオーバーしかねない感じw
ただ、タービンも小さいと思いますし、高回転型のエンジンという訳でもないと思いますので、そのままアクセルを踏んづけて引っ張り続けても、古のターボ的なカタルシスはありません。早めにシフトアップして行く方が速く走れそうですね。
一方S1は、3ペダルの左寄りがトロワより大きくて、慣れるまでは若干違和感を感じますが、トロワのように半クラが狭いと言った事もなく、発進は容易です。
ペダルの重さは、トロワより気持ち重い程度。
ブーストの掛かっていない超低回転でも排気量400ccのアドバンテージを活かしてグイッと前へ出ます。
そして、S1はDS3よりも新しい車だけあって、ちゃんとした(?)ダウンサイジングターボっぽい味付けで、アイドリングちょいちょいからしっかりしたトルクが出てる感じ。
2000rpmも回すと、もう相当の加速体勢に入っていて、車群を引き離しに掛かります。そこから更にアクセルを踏み続けると、太いトルクでグイグイ車体を前に押し出す、怒涛の加速!AWDのトラクションの高さもあって、車全体で加速する異次元の加速感です。
前輪か後輪だけで駆動する車と違う、これが“4駆らしさ”なのかな?
あ、そう言えば、僕ってば今までスポーティーな方向のAWDの車を“ちゃんと運転”した事無かったなぁ~w
4駆DT卒業。しかも人妻(他人の車)で…女子に引かれそうな表現(゜Д゜;)
カタログ上の数字では、あおえくの方がS1よりも更に上の加速をするはずですが、なんか違うんですよね~。S1の加速の方が怖いw
ただ、S1も高回転まで回しても、あんまり嬉しくない感じなのはトロワと同じ。
S1のエンジンはS3に搭載されているエンジンのデチューン版(285→231)らしいのですが、実はS3も一度ステアリングを握った事があり、高回転まで一気に回るジャジャ馬エンジンだったのを記憶しているので、S1はその辺は躾けられちゃった感があります。
まぁ、そんな事は気にする必要ないくらい、S1の加速は超ッぱやですけど(;´∀`)
【街中】
両車とも全長4m未満のBセグメントですので、街中での取り回しはとても楽チンです。
あおえくに比べると(比べる対象がおかしい?w)圧倒的に視点が高いので、見渡しも良く、死角も少ない…ハズ。
乗り心地は、S1の方が若干しっかり感があり、トロワの方が若干柔らかい印象がありますが、あくまでもこの2台での比較の問題で、一般的なコンパクトカーの全体で考えれば、トロワでも硬めだと思います。
とは言え、ガチガチに硬いと言うより、腰があってしっかりしているセッティングですので、路面の荒れや段差に突き上げられて腰に来る…という感じではありません。
路面からのショックも一発で収める感じですので、慣れてしまえばタウンユースでも不満はないと思います。
各操作類は、S1の方が明らかに重いですが、ドイツ車としてはそれ程でもないですかね?
シフトも両車ともスコスコ入る系。
ただ、S1のシフトは、バックギアに入れる時に上からシフトノブを押し込んで入れる式のため、通常時でも手を載せるとぴょこぴょこ沈むのが、個人的にはちと気になります。
トロワのシフトは、前回のブログにも書きましたが、シフトノブをアルミ(チタンでも可)削り出しにしてくれよ!ですw
【高速道路】
トロワもS1も、さすがにヨーロッパ車だけあって、高速道路を走る事に関しての不満は全くありません。
スタビリティも高く、日本の制限速度の範囲では不安感ゼロ。
腰があってしっかりしたサスセッティングもあって、高速道路での乗り心地は両車とも上々です。
ここでもS1の方が締まっている感じに落ち着きがあり、トロワの方が若干柔らかいアタリに感じるのは、お国柄と方向性の違いでしょうかね。
ただ、トロワ残っているフランス車的“猫足”の残滓はその程度で、基本的にはドイツ車的しっかり目な足廻りセッティングだと思います。
車内はトロワの方が若干静かに思いますが、それはS1が勇まし気な音を演出してるからじゃないかな?w
トロワの車内では、エンジン音と排気音が一番聞こえにくく、音で回転数やギアを判断するのが難しいです。まぁ、その辺よく判りすぎる車ばっかり乗ってましたしね(;´∀`)
トロワは6速100km/hだと2200rpmくらい。
トロワの6速はかなりオーバードライブなので、ここからだと、そのままアクセルを踏んでも、加速は非常に遅いです。
80km/hくらいに一度落ちた車の流れが再び100km/hに再加速って時、6速そのままだと加速しなくて危ないw
あおえくの6速100km/hだと、そのままでも十二分な加速をするので、実に安楽なのですがwww
S1の6速100km/h回転数は忘れましたが、流れに乗る程度には加速してくれる事が多かった記憶があります。
速度と回転数の話ついでですが、トロワの最高速を単純計算すると6000rpmまで回して270km/hですが、まぁ、そんなに出ないはずw
どうも210km/hちょいくらいでリミッターが掛かるっぽいです。AUTO CARのテストによると、214km/h(4470rpm)でリミッター掛かったみたい。
S1は、メーカー公称が249km/hですが、これもリミッターっぽいなぁ。
尚、S1はアウディ車のお約束通り、やっぱり速度感が超希薄なので、気を付けていないと思ったよりずっとスピードが出てますのでお気を付けください。
トロワも速度感希薄気味ですが、S1程じゃないなぁ。
【ワインディング~サーキット】
さ~、曲がってみるかねw
S1のコーナリングは…やっぱり超っぱや!
コーナーに来たら、なーんも考えずにステアリングを切ると、そっちに向かって車がドンドン曲がってくれます。なーんも考える必要はありません。ステアリングを切るだけ。
後は、曲がるのに飽きたら、アクセルをドーンと踏むと、ステアリング切ったままだろうとなんだろうと、ステアリング切ってる方へすごい勢いで加速しながら曲がり続けます。
FFがどアンダーを出すような速度でも、FRやMRがリアブレイクするかプッシングアンダー出すようなタイミングでも、そんな事気にせずアクセルドーンと踏んで問題なし!
な、なんだコレ!?
凄い…凄すぎるよAWD…クワトロ…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
なんかね、コーナリングのセオリーとかテクニックとかですね、全く気にする必要ないんです。ステアリング切る、アクセル踏む、これだけ。
普通に走る範囲だと、ホントにこんな感じで走れます。
ただですね…全く判んないんですよ。
今、車がどうなっていて、限界までのどの辺にいるのか、判んないんですよ。
極端な言い方すれば、20km/hでコーナリングしても、100km/hでコーナリングしても、違いがよく判らないw
これですね、僕みたいに車の姿勢を動かして走るドリフトを教えられて来た身には、凄い怖いんですよ。
「ここをこうすると車はこうなって、それでリアがブレイク…ほら、した」
とかやってると、
「スピード変わっても、車の挙動があんま変わらん…いつリアがブレイクするのか、フロントがアンダー出すのか…判らん!(||゚Д゚)ヒィィィ!」
なんですよ(;´∀`)
もちろん、S1の限界は非常に高いところにあると思いますので、普通に走る範囲でどーのこーのなる事はないと思いますが…思いますが、やっぱり自分の感覚で判らないってのは怖いwww
あくまでも想像なんですけど、例えばS1でサーキット走って、まだイケるまだイケるを繰り返して、ある一線を越えたらいきなり制御不能になるんじゃないかと。
なまじっか限界が高いが故に、そうなった時の速度は、もはやドライバーも車もどうしようもない状況なんじゃないか…?とか想像してしまいます。
やってないから判らんけどw
まとめると、S1はめっちゃ速い!これは間違いないです。
下手なスポーツカーどころか、相当のスポーツカーでも腕次第ではチギられかねませんw
ただ、車からのインフォメーションが希薄で、暗闇で手探りしながら限界を探す様な印象があるので、人によってはかなり怖い車かもしれません。センサーがしっかりしてる人は大丈夫かもしれんので、僕がダメなだけかもしれんけどw
さてさて、S1に対してトロワはどうなのかって言うと…だいぶ牧歌的なイメージですw
まぁ、あくまでもS1に対しては、ってだけですけど。
トロワの鼻先は、ステアリングに対してそれ程敏感ではありません。
ステアリングに対して、ややゆったり目に反応する感じ。
ただ、反応し始めれば、滑らかに動いてくれるのでイライラする感じではないかなぁ。
車体の前後左右の姿勢変化もわりと掴みやすいです。
この手のコンパクトカーの中ではS1に次いで全高が低いとは言え、スポーツカーに比べると上背がありますから(あおえくとは30cm以上違います)、腰高な印象があって安定感に欠ける印象がありますが、加重を掛けていってもある程度以上になるとグッと踏ん張ってくれて、思いの外フラフラしません。
車を操っている感は、リアルスポーツカー程ではありませんが、この手の車としてはかなりある方じゃないでしょうか?
ただ、そうやって姿勢変化を感じられる分というか何というか、ちゃんと走らせないとダメな感じ。
S1では許される様な走らせ方を、全て許容はしてくれないと思います。
てきとーにコーナーに入ったりすると、結構あっさりアンダー出ちゃったりねw
でも、車の挙動や限界が見えやすいトロワの方が、僕は安心してドライブ出来るのは確か。
絶対的な限界や速さは、S1には及ばないのは確実。
でも、車の正しい走らせ方を判ってる人なら、それなりのスポーツカー相手にもついて行けるくらいの実力はありそうです。
【ブレーキ】
最後にブレーキの話。
両車とも、一般道での使用の範囲では不満は出ないと思います。
ブレーキペダルの踏力に対して、比較的リニアな反応でコントロールもしやすいかと。
ただ、S1は、R8さんドライブで
南千葉サーキットのフルコースを15分程走行した際に、相当量の白煙を上げ始めてクーリングに入った事があるので、サーキットユースでは容量不足なのかもしれません。
やはり、Cセグメント並の車重が、ここで足を引っ張ってるのかも?普通に走っている分には、トロワ+170kgは、数字ほどは感じないんですけどね(多少は重さゆえのメリットデメリットを感じますが)。
トロワのブレーキは…サーキットでは、まだ未知数w
こんな感じで如何でしょう?
今回は、ほぼ画像無しでしたねw
あ、最初に言った通り、素人レビューなので話半分でw
次回は、皆さんのお待ちかねのもうひとつ(特に後ろの方)、『モディファイ&トラブル編』です。