試運転の時から思っていた事ですが、とにかくクラッチが重いんですよ、キャニオン君は。
まぁキャニオン君に限らずドゥカティ全般に言える話ですが。
近場を乗り回したりする程度ならそこまで気にはなりませんが、ロングツーリングとなったら話は別です。
もう腱鞘炎になるんじゃないか?って位、手にキますw
これも顕著になったのは友人とのお盆ツーリングでの事です。
いやぁ、きつかった……。
で、このままじゃ東京都内はおろか札幌市内でさえ根を上げるのが目に見えてますので、対策品に交換します。
お約束なのはドゥカティ系では定番のア○ラ辺りでしょうか。
この他にも類似品は多数売ってましたが、基本サイズはどれもアエ○と同じ28mmと30mm。
ですがお約束サイズなのは分ったものの、○エラの説明には首を傾げてしまいました。
・少々切れが悪くても、とにかく操作が軽いのが良い → (Φ30mm)
・純正より軽くなって、しかも切れの悪くならないのが良い → (Φ28mm)
いや、言いたい事は分るんだけどさ……
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
29mm作ったら1サイズだけで両方の問題が解決するんじゃね?
もう何で28mmと30mmって2サイズに拘ってるのか、正直意味が分りません。
ネット上でも確かにア◯ラが言っているのと同じ感想が溢れてます。
28mmだと
「もう少し軽くならんかな……」、30mmだと
「やっぱり切れが悪くなった……」と。
どう考えても
「この中間を選ぶのがベスト」としか思えない訳ですが……。
まぁ文句を言ったところでサイズが増える訳ではありませんので(ドゥカティ乗りが大量に要望を出せば別でしょうけど)、とりあえず選ばなければ先に進みません。
とりあえずア○ラは定番と言われてるので、捻くれ者は海外を捜索しますw
で、オーストラリアから取り寄せる事になりました。
だって……
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
29mmボアのレリーズがあったんですもん!
そりゃ買いますよ。
で、これが届いたのはMINI FES.ツアー直前で、作業が重なる部分なので結局チェーンスライダーと同時作業となりました。
まず、純正のレリーズシリンダーを外します。
こいつが悪名高いドゥカティ謹製のレリーズシリンダーです。
元に戻す可能性もあるのでシールを外す訳にはいかないという事もあって、採寸はしていません。
まぁ26mmなんで、別に測る必要も無い訳ですが。
そしてこちらが29mmのレリーズシリンダーです。
この商品、ピストンがかなり飛び出しているのが分るでしょうか?
ここが実はポイントだったりします。
厳密には飛び出している位置ではなく
『何故飛び出しているのか』がポイントです。
純正の方は断面を写していませんから分かりにくいかもしれませんが、純正は飛び出していません。
で、このポイントは凄く単純で、それでいてよく考えられています。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
シリンダー内部にスプリングが入っているんです。
マスターシリンダー内のリターンスプリングとは違います。
これは
装着時にプリロードを掛ける事で、常にクラッチを切る方向へ力をアシストしてくれる事になるんです。
ピストンの飛び出しは、プリロード掛ける事を前提で設定されたスプリングの自由長故って事ですね。
プリロード掛かっているからといって圧着力が落ちる訳ではなく(厳密に言うなら落ちてはいますが、問題にならないという事です)、あくまでちょっとした補助程度の数字ではあると思われますが、少なくともカシマコートよりははるかに軽減効果が出てると思います。
その位のバネレートではあります。
余談ですが、○エラ辺りですとレリーズシリンダーをボアサイズ別に2種類用意しているようなのですが、海外製品はかなりの割合で1種類……即ちドゥカティ全車対応と謳っている訳です。
これは簡単に理由が想像出来ます。
単純にクラッチのプッシュロッド長が違うんでしょう。
で、それ専用にピストンを2種類用意したメーカーと、1種類で対応しちまおうと考えたメーカーがいたと。
で、この商品は後者です。
対応させるのは簡単です。
上の画像のレリーズシリンダーと銅ワッシャーの間にあるカラーをピストン内に入れるだけです。
で、自分のバイクがカラーを必要とするのかしないのか。
それはピストンの深さを測れば分ります。
ピッタリ同じではなくとも近似値の方が正解です。
カラーは約10mmありましたので、間違える事はありません。
ってな訳で装着します。
まぁ悩むもんじゃありませんし、難しい作業でもありませんので、周りのパーツを外してある事もあって作業はものの数分で終わりです。
で、結果ですが……
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
すげー軽くなりました!
セローよりちょっと重いかな?ってレベルですね。
カシマコートも素晴らしいですが、スプリングによる常時アシストという重さ対策は、単純にして効果的という事なんでしょうね。
もちろん29mmというサイズが一番効果的だったのは言うまでもありません。
で、クラッチもバッチリ切れますので、30mmの時の様な弊害もありません。
レバーの調整位置を一番ストロークの増える『1』のポジションにしたところ、ぎっちり握りきらなくてもしっかり切れるので、1本or2本指でのクラッチ操作も余裕でこなせます。
うん、これなら都内の渋滞も怖くないです。
来年の6月はキャニオン君で横浜襲撃です!(雨じゃなければね……)
ブログ一覧 |
グランキャニオン | クルマ
Posted at
2016/10/04 05:04:49