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むらんげのブログ一覧

2012年12月08日 イイね!

名車再生!クラシックカー・ディーラーズ

ディスカバリーチャンネルで放送していて、ネタとしては面白そうだと思って録画してたのを見てみたんですが……確かにネタでしたw

中古で安く出てるクラシックカーを手に入れて、それをリフレッシュして高値で売るという企画自体は面白いと思います。

ですが、まず買い付け師のマイクがありえません。
まだ購入すらしてない車両のボディをバンバン叩いて「いいですねぇ、最高です!」と。
商品を丁寧に扱わない時点でアウトでしょうw
また乗り降りも酷い……自分と変わらず(笑)結構な巨体であるにもかかわらずドカンと勢いよく乗り込み、ドアの開け閉めも乱暴
日本の愛好家が泣く泣く手放そうって時にこんな事されたら、人によっては殴り掛かるんじゃないでしょうかw
しかもろくに温まってもいない状態(少なくともミッションは温まっていない)から試乗と称していきなりアクセル全開
車を買い付けに行ったのか、車を壊しに行ったのか、私には差が分かりませんでしたw


それは導入部として、いよいよ本題。
観たのはACコブラのレプリカとジャガーMk2とフィアット・DINOとポルシェ914。
車種は面白いですよね。
ACコブラのレプリカなんて、イギリスでレースに出てる人たちが選ぶモデルですので、超七で言えばケータみたいなもんで(英国ならウエストの方がユーザー多いですが)部品も豊富(な方)という、日本じゃメジャーではないメーカーの代物。
後ろ出しのマフラーを見て「コブラなのになんでサイド出しにしないんだよ!」という突っ込みもしたくなりましたが、この辺は超七と実情が被るので強くは言えませんw
排ガス規制に引っ掛かって登録できなかったが故に安かったというのも納得出来る話ですし、排ガス対策の話も頷けるものでした(お金も掛けてましたしね)。
もっとも排ガスはギリギリで通ってたので「エド、あんたもうひとつ作業しておけばこんなギリギリな数値にはならんかったでしょ」とは思いましたが……。
もちろん空燃比なんて測っちゃいませんから、このまま走ってピストンが焼き付く可能性に一切触れないのはどうかと思いましたがw
だってメチャクチャ薄くしてましたからね、ジェットを。
どちらにしろ、ろくに前に進まない面白くないコブラレプリカの出来上がりという恐ろしい結果を一切言わないスタンスには呆れました。
でもまあこれはジャブです。

問題はMk2とフィアットDINOと914。
あれ……タチの悪い中古車販売店そのものじゃないですかw
内装のリフレッシュとかは納得出来ますけど、エンジン周りは……。
 
DINOエンジンの不調を直すのはいいですけど、そのプロセスがおかしいんです。
エンジンが吹けないというトラブルから原因を探すわけですが、いきなりコンプレッションを測り始めましたw(しかもコンプレッションテスターが古臭い)
確かにクラシックカーであれば測るのは普通ですが、その前にやる事があるでしょw
エンジンが掛かる状態であれば、何一つ外さなくても点検できる項目から手を出すのが普通なんです。
この場合で言えば点火の確認です。
「え?プラグ見るなら外す事にならない?」と思った方、外れです。
タイミングライト当てるんですよ、全部のプラグコードに。
DINOですと6本ですね。
1番以外は点火タイミング自体の確認は取れませんが、点火しているかどうかはタイミングライトが光ることで確認出来ますから、光らなければコードかデスビ側に問題があると分かります。
そして1番でタイミングも一緒に見れば、進角しているかどうかも分かります。


閑話休題:現代の車はダイレクトイグニッションなので、ダイアグテスターでエラーが出る筈ですが、そうじゃない場合はオシロスコープ当ててIGT信号をチェックしたりします(あんまないですけど)。
オシロはラムダセンサーの点検なんかでも威力を発揮します。


今回のトラブルはデスビが進角していなかったというのが原因でしたから、部品を外さなくても不調の原因は分かったことになります。
しかしメカニックのエドはいきなりコンプレッションを測り始めたんです。
さすがにプラグ外した時は状態を確認しているとは思いますがその描写はありませんでしたし、まず何かを外す前に確認できる事をするのがお約束です。
なにしろ、クラシックカーという奴はちょっとした物でも外して戻したら症状消えちゃってました!なんて平気でかましてくれますのでw (しかも直接トラブルの原因とは関係が無い場所なのにw これで逆に悩まされたりします)
しかしエドは違います。
まずコンプレッションを調べ、その後いきなりデスビを外してバラし始めるんです。
デスビキャップが腐食を起こしてるのなんてのはお約束ですから、それを磨いて状態を良くするというのはエドが行った通りなんですが、そのあと何の理由も無くデスビをバラし始めるのはびっくりしました。
だって、バラす根拠が無いんですもんw
でも彼はガンガン分解していって、おもむろに「う~ん、これは進角してませんね~」と言い出すんです。
まぁバラした上でそこを触ればそりゃ分かるでしょうけど……。
これ……確かに直りはしましたけど、故障診断という見地で言えばただの偶然ではないですか?w
上記の通り、デスビが進角していないのは部品外さなくても「最初の段階」で判明した筈なんですよ?
そもそもバラす前に進角しているかどうかを確認するのが普通なんです。
はい、私は思いました。

「彼らが直したクルマには乗りたくない」と。
あ、ついでに言うならDINOのベルト類はすごく細いので、売る前にはベルト交換は必須なんですが、してませんでした……。


次は914。
あまりの素人工作に驚きを禁じえませんでした。






























だって、タルガトップの再塗装を缶スプレーでやっちゃうんですよ?w
嫌ですよ、こんな中古車販売店はw
自分も小物からバイクのオールペン辺りまでの塗装はしますが、HVLPのガン使って小さなブース用意して塗りますよ?
素人通り越して、もう商売舐めてるとしか思えません……。
あなたたちの商売はヤフ○クなの?w


そしてジャガーMk2。
もうこれ……詐欺ですよ?w
試運転の段階でマフラーから白煙を噴いていたんですが、買い付け師マイクは「ブローバイの詰まりが原因だろう」と判断して購入。
エドが確認した時にはオイルキャッチタンクにはオイルがたっぷりと溜まっていて、ブレーバイ出口のフィルターが詰まっていました。
溜まったオイルを捨てて、フィルターを綺麗にして詰まりをなくしてから再装着。
エンジンを掛けると白煙が消えていて「OK、これでバッチリだ」と……。
いやいや、待った待った。































オイルキャッチタンクにタップリ溜まっていたオイルの原因はどうした?w
詰まる前にオイルが溜まった理由があるでしょ?
詰まったらオイルが来なくなるんだからw
オイル上がりの症状としての白煙は噴かなくても、燃焼室側から燃焼ガスが吹き込んでオイルを加熱させてブローバイとしてオイルが大量に噴き出すなんてよくあることですよ?(超七ケントではお約束です)
この症状直さないで再販するって……名車を「再生」するんじゃなかったんですか?w
これ、ちょっと高速走ったら100kmも走ればキャッチタンクにオイルタップリとかありえますよ?
少なくともエンジンOHした上で、全ブッシュ交換・ブレーキ&クラッチマスターとクラッチレリーズ・ブレーキキャリパーのOH、それにブレーキ&クラッチホースとラジエーター&ヒーターホース&燃料ホースの交換はしてから売りに出すのが日本人の感覚だと思いますし、買い手側もそのくらいしてるだろうと思って買いに来ると思うんですけど……。
まぁ番組内では安く売りに出していましたからエンジンOHなんてしてはいないだろうと思って買いに来てるとは思いますけど、それでもあれを極上とはとても言えないと思うんですが……。
日本人との感覚のズレなんですかねぇ……。
絶対トラぶってますよ、この人たちw
Posted at 2012/12/08 16:08:16 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマネタ その他 | クルマ
2012年12月08日 イイね!

いつもの(?)問い合わせ

札幌で大きな会社を経営している社長さまから問い合わせが。

「うちのトラックが噴いたんだけど、原因なに?」と。

よく話を聞いたら車はデリカで、高速を走行中に警告灯が点灯して水温計も異常な位置を指していて、車を止めたら変な臭いがして確認したら冷却水が漏れていたと言うじゃないですか。
しかも既に修理工場に入っていて、そこのメカニックも「ヘッドガスケット抜けたんじゃないか」と言っていると。
結論出てるじゃないですかw
私もその結論をさっき言いましたよね?w
しかし社長さまの聞きたい事は違いました。

「これは予兆無いのか?」

なんでも運転していたドライバーが現状だけ報告してきて、仕事に穴を開けてしまった事に対する謝罪または後悔的発言が一切無かったので、責任がドライバーに有るか無いかの確認の為に電話してきたというのです。
つまり、あとでとっちめるかどうかがこれで決まると。
またそんな厄介な電話を……本人曰く「変な客に捕まっちまったなw」と笑っていましたが、それはつまり見ず知らずの社員の命運を自分が握ってるって事ですよね?
嫌ですって、そんなの!w

まぁ今回のケースは良くあることなので、社員の首は繋がった筈ですけど。
街乗りでは問題無くて、高速走ったら一気に水を噴くなんてヘッドガスケット抜けそのものですもん。
ウン百℃の燃焼ガスがヘッドガスケットを通り抜けてウォータージャケットに到達したら、いくら加圧されて飽和温度が上昇しているとはいえ一瞬で沸騰しますから、あっという間に水を噴いて終わりです。

まぁこんな感じで問い合わせされたわけですが、胃が痛くなる問い合わせは勘弁して欲しいですw
あとリース契約する営業車の車種決めを自分に任せたりするのも勘弁してください……リース車メンテナンスしてる知り合いの工場にリサーチに行って、更に同業者の工場にも行ってリサーチして、トラブル率とトラブルの傾向を調べてデータ出しして……丸二日掛かったんですよ、社長?w
Posted at 2012/12/08 11:55:33 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマネタ その他 | クルマ

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「アフターSSTRもこれにて終了。あとは自宅まで……最後にネタが用意されていない事を祈ります(既にネタは3つ喰らってます……)。」
何シテル?   06/03 12:23
札幌近郊をうろちょろしているむらんげと申します。 R52MINI Cooper-S ConvertibleとR53 Cooper-SのMINI二台に初代ハスラ...
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