あたぁ!!o(・ロ・)○( ゚д.∵:・..ひでぶっ!!
じょ・・・上官殿!
前回は、
鬼の居ぬ間に いえ、上官殿がご不在なのをいい事に聖地巡礼報告を挟んでしまい、大変申し訳ございません!!
こ、今回は北アルプスにおける山岳訓練報告をキチンと行います!!
はっ!
早速報告をさせて頂きます!!
先月8月に今年初めての北アルプス山岳訓練を実施したワタクシ二等兵。
2泊3日の行程で、1日目は上高地を出発し、槍沢ロッヂまで移動。
ハイライトである2日目、天狗原経由で「
南岳(3,033M)」を登頂、その足で北アルプス有数の難所「
大キレット」を制覇し「
北穂高岳(3,106M)」へ。
3日目は
北穂高小屋を出発し、
南陵ルートから涸沢に降りてそのまま上高地に戻る計画です。
前回(前編)は、1日目の上高地から、2日目の南岳(3,033M)を登頂、南岳小屋到着までを報告致しました。
そしていよいよ北アルプス有数の難所、大キレットに挑むのであります!
さて、南岳小屋で昼食&十分休憩をとり、小屋を後にします。(12:00)
ここからお隣の山である北穂高岳までは、直線距離なら1.5kmも無い。
街中なら大人の男性であれば、20分かそこらで十分着く距離。
しかしこの大キレット越えのコースタイムは、何と3時間30分。
相当厳しいルートである事が、容易に想像出来ます。
小屋から大キレットに向かう道にはこんな看板が。
ヌォォォォォォォォォォォ!
更に気が引き締まるぞい!!
南岳小屋からいったんわずかに登った後は、一気に下りに下っていきます。
まだまだガスっているので、大キレットの全容はまだ見えず。
とは言え、雲は結構なスピードで流れています。
ふと見上げると、雲の切れ目からその姿を見せつける。
画像中央にかすかに見える、北穂高岳頂上。
うへぇ~・・・
あそこを目指すのか・・・
っていうか、ルートはどこだ?
どうやって登っていくんだ??
高度感あるハシゴやクサリ場を慎重に下り、
一気に高度を下げていく。
画像上の方に見えるV字の所から、ほぼ真っすぐ下に降りてきます。
ただの崖に見えますが、ここがルートです。
時々見える、北穂高岳頂上。
手前に見えるいくつもの岩峰を乗る越えるので、先はまだまだ長い。
ただの崖に見えますが、ここがルートです。
もうこの辺りで、結構疲れてイマシタ。
今こんなに疲れていて、本当にあの天空の城みたいな所に辿り着けるのだろうか?
頭の中で自問自答しているうちに、思わず来た道を振り返る。
南岳があんなに遠く。。。
行っても戻ってもシンドイのは一緒。
さあ進むぞい!
最低コルから長谷川ピークを見上げる。
かなりの急勾配。
ただの崖に見えますが、ここがルートです。
もちろん、ゆったり休める場所はどこにもない。
しかも北穂側から降りてくる登山者とすれ違いを迫られることもあるので、慎重に進んでいく。
「Hピーク」の文字が白ペンキで書かれている頂点が、長谷川ピーク。(13:30)
ここから先は、両側が完全に切れ落ちた瘦せた岩陵を進む、高度感満点のルート。
1つのミス、手が滑った・足を踏み外した・つまずいたといった事は、ほぼ重大事故に繋がる。
ちょっとした不注意が事故にもとなので、手がかりや足がかり、クサリを確認しながら、バランス良く進んでいきます。
次の手足をどこに置くか、怖いからと言って決してへっぴり腰にならないように注意します。
この岩陵を越えて下った先は、
A沢のコル。(14:00)
ここでやっとひと休み。
通って来たルートを振り返る。
途中すれ違った登山者が、アリンコの如く崖に張り付いているのが見える。
あんなトコ通って来たのか・・・
おーこわ
ここから北穂高岳へは、ルート最後の厳しい上り。
飛騨泣きという、すっぱりと切れた断崖や、
(怖くてこの下を撮れませんでした)
急な岩場もクサリも連続します。
難所続きと言ってもいいほどの難路。
必死に岩を掴み、踏ん張りながら登っていると・・・
遂に
北穂高小屋が見えてきた!
っしゃらー!
崖がナンボのもんじゃい!!
がんばるぞー!!!
とは言え、未だ一瞬たりとも気を抜けない。
最後までハシゴや鉄の足場などを使ってよじ登ると、北穂高小屋のすぐ脇に飛び出す。(15:30)
テラスに座り腰を下ろす。
何とも言えない安堵感に、ようやく包まれる。
周囲を取り巻く北アルプスの絶景を見ながら、頑張った自分へのご褒美。
通って来た大キレットを見下ろし、「よくあんなトコ通って来たな~」と自分に感心しつつ、再び安堵感に包まれる。
翌日早朝。
雲海からの日の出を拝んだ後、北アルプスで最も高い標高に建つ北穂高小屋を後にする。(5:10)
というのも小屋のすぐ裏が、
北穂高岳(3,106M)山頂なのです!
一昨年行った
奥穂高岳方面。
遠くにジャンダルムも見えますね。
山頂は思ったより広く、皆思い思いの時間を過ごしています。
さて、そろそろ帰ろう。
涸沢へと降りる
南陵ルートへと向かう。なかなかの下り。
北穂分岐。(5:20)
前穂高岳から槍ヶ岳に続く、標高3,000Mの稜線に別れを告げる。
南陵ルートは決して難路ではないが、やはり3日目という事もあり、疲れが出てきている。
勾配もそこそこあるので、油断して大ケガをしないよう慎重に時間を掛けて降りていく。
涸沢ヒュッテに到着。(8:00)
北穂高岳を眺めながら、ソフトクリームをいただきマンボウ!!
ここから上高地までは5時間かかるが、これまでのルートに比べれば何てことない。
特に横尾山荘から上高地までの3時間は、行きでも通りましたがほとんど平坦な、観光客でも歩ける道です。
いや~今回の山行は疲れた!
特に2日目は10時間歩き、かつ大キレット越えの厳しいルートだったので、久々に足にマメが出来た。
さあ次はどこに行こうかな?
るんるん♪
あ、上官殿!
北アルプス山岳訓練報告は、いかが・・・
じょ、上官殿!?
「たまには私もどこかに連れて行けや・・・」
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偵察訓練 | 日記
Posted at
2019/09/21 23:30:13