上官殿!
先日はワタクシ二等兵が実施致しました「酷道走破訓練」前編の報告をさせていただきました!!
今回は後編のお話をさせていただきたく・・・
(上官殿)・・・・・・ :;((•﹏•๑)));:
(二等兵)上官殿、どうされましたか?
(上官殿)・・・・・・
(二等兵)・・・・・・
(上官殿)私は高い所が苦手なのは知っているだろう・・・
(二等兵)( ゚д゚)ハッ! これは失礼致しました。前編で報告した「
国道(酷道)157号」は、ガードレールの無い断崖絶壁の狭隘路でしたので怖い所もあったと思います。
ですが後編は、ガードレールが無いのは同じですが高低差のある断崖を走る道ではありませんので、そこはご安心ください!
(上官殿)そ、そうか。ε-(´∀`; ) では報告を始めよ。
(二等兵)はい、では早速!]ω・)ニヤリ
後編となる今回の訓練地は「
国道418号」。
福井県大野市から岐阜県南部を東西に横断、長野県飯田市に至る総延長268kmにも及ぶ長大国道です。
一方で国道418号は「
日本最凶酷道」と呼ばれ、酷道を少しでもかじった事がある者ならば知らぬ者はいないという全国区(酷道マニアの間でのみ)の酷道。
「
最凶」とまで言われる理由は主に2つ。
実は
前編で報告した 温見峠を始めとする国道157号の酷道(落ちたら死ぬ)区間と重複していることが1つ目です。
後編での報告内容は、2つ目の理由のほう。
岐阜県加茂郡八百津町の岐阜県道353号分岐点から、恵那市にある笠置ダム付近までの区間は、道路はあるが現実的に通行できない。
むしろ国道(酷道)418号のアイデンティティは、そのわずかな区間にあるといっても過言ではありません。
一体どういうことなのか?
報告をご覧ください!!
1つ目の理由としてお伝えした通り、国道157号と重複している為、温見峠から酷道(落ちたら死ぬ)区間を戻り、集落を抜ければ再び快走路。
樽見交差点を左折することで国道157号から分岐、重複区間が終わります。
単独路線になってもいきなり道が荒れるという事は無く、センターラインのある2.0車線道路が続く。
尾並坂峠を越えて山県市に入ると、クッキリ残るブラックマークが出迎えてくれます。
どうやらここは、豆腐屋の息子の配達ルートになっているようだ。
山県市側の集落に差し掛かると、道幅は1.0~1.5車線と狭くなります。
複数の集落が途切れることなく続いていますが、交通量は多くないので走りにくさは感じません。
途中、気になる看板を見つけたのでパチリ。
「山県さくら」ちゃんと言うらしい、なかなかカワイイ。
ここからしばらくの間は、何の変哲もない普通の国道となるので省略。
場所は一気に飛びます。
八百津町役場の北の出入口である八百津公民館前交差点を通過、しばらく走ると現れる「
丸山トンネル」をくぐると、すぐに信号機も案内標識もない交差点に差し掛かります。
直進方面は新しく通された国道418号のバイパスですので、酷道区間へ行くにはここを右折。
すぐに現れる、ほぼ側道と化した狭隘路に向かって左折します。
道路状況は一気に変わり、また国道418号バイパスはそれなりの量のクルマが行き来していましたが、当然ながらここから交通量は皆無となる。
有名な(酷道マニアの間のみ)「
旅足橋」。
交通量皆無の山中に不釣り合いな立派な橋は、かつてここがメインルートだった事を偲ばせます。
背後に見えるのは「
丸山ダム」です。
そして酷道区間への玄関口となる、全国的に(酷道マニアの間でのみ)有名な「
湯谷橋」。
「418」と書かれた青い標識が、ここが天下の国道であることを示しています。
そして湯谷橋の先には、岐阜県道353号との交差点があり、そこには同じく国道418号を全国区(酷道マニアの間でのみ)とした”アレ”が。
↓アレ
国道に「×」標識。(通称:国道否定標識)
良く見ると、恵那・篠原方面へと伸びる岐阜県道353号は県道指定が外れたのか、丁寧にシールで隠されている。
が、国道方面は「×」という処理の落差(笑)
もうこの標識が見えた時点で心が弾むこと間違いない(変態)
とりあえず、じっくり堪能することとしよう(ド変態)
国道否定標識から、
国道 酷道入口を見る。
さぁ、出発するか!
いよいよ酷道区間へ。
とは言え最初は(国道としてはどうかと思うが)普通の狭い道で、路面状況も良い。
1分ほど進むと、丸山ダムのダム湖岸へ降りる道がある。
ここではジェットスキーなどをする人達がいて、酷道マニアでなくともここまでは一般人が立ち入っています。
しかしこの地点を過ぎると、分かりやすく路面が荒れ始める。
ここからいよいよ「
日本最凶酷道」が牙をむいてくる。
まず天下の国道の真ん中に、草が生え始め、
道端には、どデカイ落石が目立ち始める。
道もアスファルトではなくダートに変化。
危険を促す看板群が登場。
一応ゲートらしき物が見えるが、これが活用されている(閉じられている)のを見たことが無い。
ここから先は、ほぼ全域ダート路面となります。
とは言え、5km/hの徐行運転であれば、乙三三式車両改のようなシャコタンでも何とか走れる。
あれ?でも前に来たときは。。。
実はワタクシ二等兵、2016年に一度ここに足を運んでいます。
その時は今以上にハードだった気が・・・
ほぼ同じポイントで撮った写真を比較してみる。
↓今回(2021年)
↓前回(2016年)
路面状況が少し改善されているように見えますね。
少しだけど。(路面はダートのまま)
路面状況は少し改善されたようだが、到底国道とは思えないほど道は狭く荒れています。
草木も容赦なく国道に侵入。
また路肩が貧弱な(崩れやすい)うえに、崖との境目が分かりにくく、幅広な乙三三式車両改の場合、常に4本のタイヤがどこを通っているか把握しなければならないという緊張した運転を強いられ続けます。
至る所で山側から石が流れ落ちています。
また頭上左右の三方向から草木が道路上にせり出していて、容赦なく乙三三式車両改の車体にダメージを与え続けてくれる。
「カサカサ」というお馴染み(?)の音から、「キーーー」「ガッ、ゴッ、ガゴン」という国道を走っているとは思えないような音が、車内に響きわたる。
国道否定標識から30分ほどで「
二股トンネル」に到着。
トンネル横を見ると、現在地質調査を行っているらしい。
なるほど、以前に比べて少し整備されているのはコレのためか!
とは言え機材には土埃や落葉が積もっているので、毎日ここを訪れて調査をしている様子は無さそうだ。
それよりも、二股トンネルが意外に立派な造りなのに驚きました。
立派ではありますが、当然トンネル内に電灯の類は無く、中は真っ暗です。
昭和31年(1956年)に竣工したようですね。かなり古いトンネルです。
しかし悲しいかな、道路状況に比してどんなに立派でもここを通過する車両は、年間を通してもごくわずかしか存在しない。
真っ暗なトンネル内へ。
二股トンネルは"出る"とよく言われるが、霊感のレの字も持っていないワタクシ二等兵には何も感じられなかった。
また出口付近でカーブしているのも、このトンネルの特徴です。
二股トンネル出口。
良く見ると、かつて電灯を取り付けていた跡があります。
ここから先は、廃道に近い状態が続く。
ワタクシ二等兵のようなモノ好きもここ最近は通っていないようで、道に積もった落葉の量が、それを物語っています。
さすがにここから先は、シャコタンに35偏平タイヤ、サーキットも走る乙三三式車両改で突っ込むのは無理があるので、ここで引き返す。
引き返したとは言え、全く安心はできない。
便利な抜け道など当然あるわけもなく、帰りもあのルートを走破しなければなりません。
帰りは右側に山(崖)、左側にダム湖(崖)を見て進むことになる。
来るときはそれほど気にならなかったが、山側の法面は全く補強工事が行われておらず、見るからにいつ崩れてもおかしくない岩肌に恐怖すら覚える。
かと言って山側ばかり気を遣っていると、弱い路肩に寄り過ぎてダム湖に落ちるという事態になりかねない。
こんな所で落ちたらまず助からないだろう。
酷道区間は基本1.0車線で、すれ違いは所々現れる「路肩が少し広くなった場所」でしか行えない。
ま、こんな所で対向車に出くわすなんて可能性はごく低いだろうが・・・
そして路面はダートからアスファルトに戻り、ガードレールも復活!
道路の走りやすさに感動すらおぼえる。
最後に、「国道否定標識」のある交差点の手前に案内標識が設置されています。
こんな所に、しかもこの方向に立ってる案内標識に意味があるのだろうか。。。
↓一般人にはほとんど目に触れる事のない案内標識
国道否定標識のある交差点まで戻り一服。
「日本最凶酷道」「キングオブ酷道」の名を欲しいままにしている、国道418号。
実は今回偵察訓練を行ったのはその全容の半分以下に過ぎず、引き返した先には更に苛烈な酷道(ほぼ廃道)が待ち構えています。
そこでの訓練はまた今度・・・
という事で、今回の訓練報告を終わります!!(`Д´)ゞ ビシッ!
(上官殿)・・・・・・・・・・
(二等兵)上官殿?以上で訓練報告を終わ・・・
(上官殿)い・・・
(二等兵)い?
(上官殿)イヂワル・・・ ←怖い・高いが苦手
(二等兵)ど・・・どうしよう・・・
(おわり)