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さとちん@のブログ一覧

2024年11月30日 イイね!

秋季夜営訓練

上官殿!

今回は久々に野営訓練を行いたいと思うのでありますが、いかがでしょうか?

(上官殿)野営は偵察活動の基本だからな。よかろう、許可する。

ありがとうございます!!
ところで・・・

(上官殿)?

上官殿も、ご一緒にいかがでしょうか?
もちろん屋内派(インドア派)というのは存じ上げておりますが、上官殿が現場にて訓練を視察するだけでも、我ら「陸上自走隊 横浜方面隊」の士気も上が・・・いない・・・

今回も残念ながら、ワタクシ二等兵の単独偵察となるようだ。



前日仕事からの帰宅が夜遅くなったため、当日朝に準備開始。
しかしその当日は、天気の良い週末。

我ら「陸上自走隊 横浜方面隊」基地から西へ向かう東名高速道路は、既に大渋滞。


3時間後、やっと到着!






《ふもとっぱら》
キャンパーの聖地とも言われる場所で、とにかく広い!
敷地面積は、東京ドーム約5個分ほど。


しかもこの広い敷地は基本的にフリーサイト、つまりどこでもテントを張ることが可能。
皆、思い思いの場所にテントを張っています。


ワタクシ二等兵も乙三三式車両改を止め、テントを張り、野営準備完了!


さっそく富士山をツマミに、まずは一杯。


夕方4時を過ぎると肌寒くなってきたので、焚き火を開始します。







松    竹




すみません・・・
ちょっと言ってみたかっただけです・・・

気を取り直して、本日のおゆはん。
やはり・・・



肉!


ワタクシ二等兵は単純なので、肉があれば概ね幸せ。
ワインを燃料にして、食が進みます。


満腹とワイン1本のおかげで、グッスリ就寝。



で翌朝。
富士山には雲が結構かかっており、山の稜線からの日の出を見るのは難しそう。


日の出はいずれやって来るので、それまでのんびり、カレー麵で朝ごはん。


コーヒーをすすりながら、しばし待つ。
そして・・・








この時期は寒暖差から、低い場所に霧が発生する事が多い。
結構幻想的なので、個人的に好きです (´▽`*)


キャンプ場で迎える朝は、やっぱ良き・・・
9時を過ぎ、青空も見え始めたキャンプ場を後にします。


もちろん、ワタクシ二等兵がこのまま帰るはずはありません!






《国道139号》
東名高速方面へと南下せず、逆に北上。
山梨県へと侵入します。




《国道139号 旧旧道》
いろいろ有名な「青木ヶ原樹海」を突き抜ける国道139号
現役道の二世代前、旧旧道を偵察します。
※現道からの入口を撮り忘れたため、2020年7月偵察時の画像を使用


紅葉が鮮やかな、青木ヶ原樹海の中へと進行開始。


最初は道らしき跡を追うことが出来たが、進めば進むほど道の痕跡が無くなってくる。


古地図とコンパスを頼りに、樹海の中の国道139号 旧旧道を進んでいると、とんでもないブツが現れたのだ!!!

それは・・・










樹海の中にポツンと道路標識




こ、これは・・・

ここが間違いなく、かつて車が行き交う国道だった事の証し。
しかし、すごい違和感。



樹海の中に、ポツンと取り残された警戒標識。
現国道を行き交う車両の音を遠くに聞きながら過ごす彼は、どんな気持ちなのであろうか。

誰にも見られる事の無くなった役目を終えた警戒標識は、今日も樹海の中で静かに佇み続ける。


(おわり)
Posted at 2024/11/30 16:34:27 | コメント(5) | トラックバック(0) | 偵察訓練 | 日記
2024年11月09日 イイね!

北海道偵察活動 完結編

上官殿!

過去3回に亘り行って来た北海道における偵察活動、今回で最終報告となります!!(`Д´)ゞ ビシッ!

■報告まとめ
函館編 (函館山~八幡坂など夜景坂めぐり~赤レンガ倉庫~朝市)
有珠山編(旧国道230号水没エリア~西山散策路)
お馬さん編
完結編  ←今回






5日目【10月14日(月)】
《日高本線 浦河駅跡》
お馬さん巡りを終えた、ワタクシ二等兵。
2日間滞在した浦河町を、早朝に出発。


牧場の中を突き抜ける国道236号を北上し、帯広方面へ向かいます。


帯広・広尾自動車道から、帯広JCTにて道東自動車道へ。
阿寒ICにて下道へ。




《オンネトー》
アイヌ語で「年老いた大きな沼」の意味。


向こうには雌阿寒岳(左側)と阿寒富士(右側)がそびえ立つ。
太陽の位置や季節によって色を変える事で有名。


五色沼の異名を持っています。




次の偵察地へ向かうべく、10月中旬だが既に色づき始めている木々を間を走る国道241号を東進。


国道243号に入りしばらく北上すると、周囲の風景が変わってきます。




《美幌峠(びほろとうげ)》


標高525m。
網走と釧路を分ける、北海道屈指の絶景峠。


ここから見える「屈斜路湖(くっしゃろこ)」は最高!
北海道に来たら、一度は目指したいワインディングロードです。


屈斜路湖は道内2位の面積があり、カルデラ湖としては日本一の大きさ。
周辺には美幌峠の他にも津山峠、湖畔には無料の露天風呂群と魅力がいっぱいです。




《摩周湖》
カルデラ湖としては世界一の透明度と、「霧の摩周湖」という別名の通り霧が多い事から、神秘の湖と呼ばれています。


この日は天候に恵まれ、濃い青色に彩られた湖面がよく見えますね。




次なる偵察地へ向かうべく、道道150号を開陽台方面へ向かうワタクシ二等兵。


しかし何と・・・










パンクゥゥゥゥゥゥーーー!


しかもこの車両、スペアタイヤはメーカーオプション扱いで積載されていない。
パンク修理キットはあったので使用するも、タイヤの破損個所が大きいようで役に立たず。
そして止まったのは、こんな草原のど真ん中。


どうにも出来ないので、レンタカー会社に連絡し積載車を手配。
運良くスマホのアンテナは立っていた。不幸中の幸い。
周囲に何も目印のない場所だったが、暗くなる前に積載車も到着。

やれやれ・・・
キレイな夕日が余計に目に染みるぜ・・・


中標津からバスに乗り、夜営地(=宿)として予約していた根室の街に到着。







6日目【10月15日(火)】
移動のアシを失ったワタクシ二等兵。
他にも行きたい所があったが、残念ながらこれで偵察活動は終了・・・






しません!ィェ━ヽ(*´∇`)人(´∇`*)━ィ!!






せっかく日本最東端の街に居るのですから、クルマが無くとも、自分の脚で偵察活動を行うのであります!!!(`Д´)ゞ ビシッ!

根室駅から歩いて向かったのはコチラ。



《東根室駅》
日本最東端の鉄道駅」です。


最北端 稚内駅のように街中でもなく、


最南端 西大山駅のように眺望に優れているでもなく、


ちょっと寂しい感じ。
そしてホームは、なんと木造。


しばらく居ると、この感じがかえってイイように感じてきた・・・
これが、”わびさび” というものだろう(違う)




《根室駅》
歩いて戻って来ました。
この日の夕方の飛行機に乗る必要があるため、ここから鉄路にて、まずは釧路へと向かいます。


駅舎の中に入ると、何やら行列が。
どうやら根室駅は、到着した列車の乗客が全員降車した後に、改札が開いてホームに入れる仕組みの様です。


こちらのディーゼル車両に乗車。


いろいろあった日本最東端の地、根室を後にします。




《釧路駅》


ここから特急に乗り、一気に「南千歳駅」まで行き、空港へ。




上官殿!
以上で北海道における偵察活動報告は終了となります!!

(上官殿)うむ、ご苦労であった。ところで・・・

・・・・・・?

(上官殿)((pq・ε・`*))モジモジ

ああ!戦利品(お土産)でございますね!

(上官殿)そうだ!まさか忘れていないだろうな・・・

もちろんです!こちらです!!





(上官殿)!!!!!!!!!! よくやったぞ、二等兵!

ワタクシ二等兵が帰還した時を遥かに上回る、会心の笑顔でした。。。。。。

(おわり)
Posted at 2024/11/09 22:49:22 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2024年11月02日 イイね!

北海道偵察活動 お馬さん編

上官殿!

今週も引き続き、北海道における偵察活動報告をさせていただきます!!(`Д´)ゞ ビシッ!

■報告まとめ
函館編 (函館山~八幡坂など夜景坂めぐり~赤レンガ倉庫~朝市)
有珠山編(旧国道230号水没エリア~西山散策路)
お馬さん編  ←今回






3日目【10月12日(土)】
《北海道 浦河町》
今回も偵察の主目的であり、ワタクシ二等兵にとってはお楽しみの時間でもある、お馬さん巡りが始まります! ワクo(´∇`*o)(o*´∇`)oワク


競走馬を引退し、更に種牡馬・繫殖牝馬(子孫を残す)としても引退した馬たちを支援する認定NPO法人「引退馬協会」の会員である、ワタクシ二等兵。
まず最初は、昨年から新たに支援を始めたばかりの子に会いに行きます。



《Calm Days Farm》
牧場関係者以外で立ち入れるのは、引退馬協会の一部の方のみですので、ご注意ください。


牧場の方に挨拶し、早速放牧地へ。
さてさて、支援している子はどこかなー・・・いた!!

テイエムプリキュア


2005年のJRA賞最優秀2歳牝馬で、中央競馬における最高峰、GIレースも制しています。(獲得賞金 2億474万1000円)
そして ”プリキュア” という名前の通り牝馬、つまり女の子です。

この子の最も印象的なレースは、2009年 エリザベス女王杯(GI)
”大逃げ” を敢行し、一番人気の二冠馬 ブエナビスタから逃走。
1着は逃したものの、ブエナビスタに先着する2着でゴール。
※ずっと先頭付近にいる11番 ピンクのメンコ(お面)がプリキュア


そんな大観衆を沸かせたプリキュアも、今年で21歳。
人間でいう所の60代に相当する彼女。
生まれ故郷の北海道で、のんびり余生を過ごしています。


浦河町から新冠町(にいかっぷちょう)へ向けて、国道235号を西へ。




《ノーザンレイク》
こちらも牧場関係者以外で立ち入れるのは、引退馬協会の一部の方・一般見学で予約済の方のみですので、ご注意ください。


ここにも、ワタクシ二等兵が支援している引退馬が。

メイショウドトウ


2001年の宝塚記念を制した、GIホース。


ちなみにメイショウドトウの買付価格は500万円と、サラブレッドとしては破格の安さ。
しかし現役中は27戦10勝、9億2133万4000円もの賞金を稼ぎ、掲示板に乗らなかった(5着以内に入れなかった)レースはたったの3回という、大変に馬主孝行な子。


威風堂々とした名前に反して、おっとりとした穏やかな性格で、非常に人懐っこい事で有名。
ドットさん” の愛称で親しまれています。
↓ ワタクシ二等兵とドットさん(肩をモグモグされてます)


何もしなくてもドットさんの方から近寄って来るので、撮られる写真の多くが顔のドアップという、珍しいサラブレッドでもあります。


新冠町から日高町へ向けて、国道235号を更に西へ。



《ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス》
今回初めてお邪魔する事になった、(子孫を残す)種牡馬を扱う生産牧場です。
見学期間および時間が限られていますので、ご注意ください。


ここでのお目当ては・・・

フリオーソ


通称「船橋の星

地方(船橋競馬場)所属のままで数々の中央(JRA)馬と渡り合い、地方競馬の記録を次々と塗り替えた競走馬です。(獲得賞金 8億4544万6000円)




《ブリーダーズ・スタリオン・ステーション》
先のダーレー・ジャパン同様の生産牧場ですが、こちらも見学期間および時間が限られていますので、ご注意ください。


ここには、超メジャーなお馬さんが多数在籍。

サトノダイヤモンド
2016年の菊花賞有馬記念と、GIレースを2勝。


ダイヤ型の流星(額の白い部分)が馬名にも反映された、約2億円の超良血馬。
馬主は、セガサミーホールディングス代表取締役会長である里見治氏です。

競走馬にかなりの投資を行っていたものの、最高峰であるGIレースの勝利までなかなか辿り着けなかった里見氏。
その里見氏、そして冠名「サトノ」に初めてのGI勝利をプレゼントしたのが、サトノダイヤモンドとなります。
(ワタクシ二等兵撮影)


キセキ
2017年 菊花賞(GI)優勝


シュヴァルグラン
2017年 ジャパンカップ(国際GI)に勝利。
馬主は「ハマの大魔神」こと、元プロ野球選手 佐々木主浩氏です。


リアルスティール
2016年のドバイターフ(海外GI)の勝者。
現役当時、個人的に好きだったお馬さんです。


ジャスタウェイ
2013年 天皇賞(秋)、2014年 ドバイデューティーフリー、安田記念とGIレースだけで3勝。


2014年度ワールド・ベスト・レースホース・ランキングで単独1位となり、日本調教馬として史上初めて同ランキング単独1位「世界一」を成し遂げた馬でもあります。






4日目【10月13日(日)】
《北海道 浦河町》
今日も、お馬さんづくしとなります。




《中村雅明牧場》
昨年に続き、2回目の訪問です。


ヒシミラクル


2002年 菊花賞、2003年 天皇賞(春)、宝塚記念とGIレースで3勝。


父は ”サッカーボーイ” という気性が荒い事で有名なお馬さんですが、当のヒシミラクルは現在25歳。
人間換算だと70代相当なので、だいぶ大人しく、そして懐っこくなったそうです。
(ワタクシ二等兵撮影)


↓ ワタクシ二等兵とヒシミラクル




《イーストスタッド》
こちらも昨年に続き、2回目の訪問となります。


ホッコータルマエ


2016年に日本競馬史上初のGI(ダートGI含む)レース10勝を達成した、歴史に残る名馬です。(獲得賞金 11億1459万1800円)


にも関わらず、幼少期から大人しく、優しい性格。
ストレスがあっても人にも馬にも当たらず、馬房に吊り下げられたプラスチックのリンゴのオモチャにヘディングしていたとのこと。


また非常にファンサ上手な、賢い子でもあります。
(ワタクシ二等兵 撮影)




今日も国道235号を西へ、目指すは新ひだか町
牧場へ向かう途中で昼食です。


11時開店の、このお店。
12時頃入店しましたが、ワタクシ二等兵の次の方で「ご飯が無くなりました」と早くもオーダーストップする人気のお店です。

ワタクシ二等兵は、ミックスフライ定食を注文。
揚げ物ひとつひとつがデカイ!


まずはソースでひと口。そして白メシをバクバク喰います。
モノと仕上げが素晴らしいので、結局どう喰っても白メシに合うのでしょう。


続いてマヨネーズで1個。ううっ、ビールがほしい・・・
サクリ食感にホワリ食感、タラの美味しさが引き出されている。実に旨いのであります!



《レックススタッド》
見学期間および時間が限られており、いつでも可能ではないのでご注意ください。


こちらで一番会いたかったのが・・・

タイトルホルダー
2021年 菊花賞、2022年 天皇賞(春)、2022年 宝塚記念で勝利。
獲得賞金は10億超え。


タイホくん」の愛称で親しまれ、2023年12月の有馬記念で引退したばかり。
去年の今頃はまだ現役馬だったので、まだ記憶に新しい方もいるのではないかと思います。


いつもパドックや本馬場で、遠くから見ていたタイホくん。
こんな近くで見れるとは・・・感激 。°(°´ᯅ`°)°。

他にも中央競馬で活躍した有名馬がたくさん。

ロゴタイプ
2012年 朝日杯フューチュリティステークス、2013年 皐月賞、2016年 安田記念と、GIレースだけで3勝。


スマートファルコン
ダート最強格の馬として知られており、獲得賞金も約10億円と超高額。
いつもちょっとだけ口が空いているのが、チャームポイント。


エイシンフラッシュ
2010年 日本ダービー、2011年 天皇賞(秋)と、G1レース2勝。


オメガパフューム
大井競馬場で開催される東京大賞典(GI)を2018年~2021年に4連覇するなど、同競馬場のレースに滅法強いことで知られ、「大井の帝王」と呼ばれていました。




《アロースタッド》
こちらも見学期間および見学時間が限られていますので、ご注意ください。


こちらも中央競馬で活躍した有名馬がズラリ。

トランセンド
ジャパンカップダート(GI)を2010年・2011年で2連覇。
更に2011年のフェブラリーステークス(GI)、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)と、GI 4勝の実績を誇る。


性格は、サラブレッドとしてはかなり大人しめ。
でもイタズラ好きらしい、カワイイ。


ステルヴィオ
2018年 マイルチャンピオンシップ勝者、一昨年2022年に引退したばかり。
つぶらな瞳がカワイイ。


ジャンダルム
2022年のスプリンターズステークス(GI)を勝利した短距離馬。
こちらも一昨年まで走っていた馬なので、記憶にある方もいるのではないでしょうか。
キリッ!としたお顔がカワイイ。


ダノンプレミアム
2017年 朝日杯フューチュリティステークス(GI)勝者。
ワタクシ二等兵の中では、この子の顔面偏差値が非常に高い。


また馬房から顔を出している事が非常に多く、カメラを構えると、ほぼ必ず目線もくれるなど、愛嬌もたっぷり!
あー、とにかくカワイイ。


カワイイを連呼し、これにてお馬さん巡りは終了。
明日からの偵察のため、国道235号を東へ。
再び浦河方面へと進行します。




《日高本線 大狩部(おおかりべ)駅跡》
日没が近かったので、お気に入りの廃駅に寄り道。


2021年に日高本線 鵡川駅~様似駅間の廃止に伴い、大狩部駅も廃駅となりした。

↓ 現役当時


廃止の6年も前、2015年の高波被害により運行を休止したのが直接の原因です。
偵察時も波が防波堤に打ち付けられ、かつて電車が通っていた所まで波しぶきが上がっていました。

↓ 現役当時


誰もいない廃駅でひとり日没を眺め、お馬さん偵察で慌ただしかった一日をゆっくり締めくくります。


(つづく)
Posted at 2024/11/02 21:24:17 | コメント(5) | トラックバック(0) | 偵察活動 | 日記
2024年10月26日 イイね!

北海道偵察活動 有珠山編

上官殿!

今週も引き続き、北海道における偵察活動報告をさせていただきます!!(`Д´)ゞ ビシッ!

■報告まとめ
函館編
有珠山編  ←今回






2日目【10月11日(金)】
函館での偵察活動を終え、国道5号を北上。


次の偵察地は「有珠山(うすざん)
記憶にある方も多いと思いますが、直近では2000年3月に噴火。

噴火口のすぐ近くには、洞爺湖温泉街を始めとする観光地・住宅・工場・学校など多くの人々の生活する場がありましたが、自治体の素早い初動と説明、そして何より住民の理解により、噴火前に周辺住民の避難が完了。
未曽有の大災害にも関わらず、死傷者を1人も出していないケースとして有名です。



《はじめに》
2000年の噴火では、有珠山の麓にある「金毘羅山(こんぴらやま)」と「西山(にしやま)」それぞれで噴火が起こりましたが、今回は「西山」の噴火により被害を受けたエリアです。


西山」はその名の通り、有珠山に西側に位置する標高543Mの小山。
2000年の噴火ではこの西山に幾つもの噴火口が開き、旧虻田町市街地や国道230号や町道、周辺集落に被害をもたらしました。


今回は、そんな噴火の爪痕をトレッキングコースとして整備した「西山散策路」を中心に偵察したいと思います。



《旧国道230号 水没エリア》
黄色マルが、今回の偵察開始地点。
道路が途切れていますが、かつては黄色矢印方面に国道230号が伸びていました。


この場所にはピンクが特徴的な建物がありますが、これはかつての「西胆振消防組合本部


そしてこの消防署の隣の風景が、西山散策路を代表する、国道の水没エリアです。


旧国道230号は、海に面する旧虻田町市街地に向け「下っている」道でした。

しかし、噴火の際に土地が大きく隆起。
下り坂が途中から上り坂に変わってしまったため、この一帯が窪地となり、やがて水が溜まるようになってしまったのです。


こちらは案内板に掲載されている、噴火直前の国道の姿。
道路の両側に立つ電柱と、奥に見える右カーブだけが、当時の痕跡を今に伝えています。



さて、散策路に行く前に旧消防署に寄ってみましょう。



《旧 西胆振消防組合本部》
こちらの建物は現在、「火山資料展示室」として使用されています。


ただし1階部分は水没しており、展示室となっている2階の床は、何と噴火の影響により傾いている(4%)との事。


実際にこの場に立つと、水没エリアに向かって、明らかに床が傾いているのを感じられます。


上の画像で言うと、奥から手前方向に傾いています。
やはり直接体験してみないと、伝わらないですね・・・

こちらは掲示されている、土地の隆起グラフ。
図の赤い部分が隆起したので、かつての下り坂の間に水が溜まるようになったのです。


隆起は最大で何と70M!
この赤い部分を上って下りるまでが、西山散策路のルートになります。



《西山散策路》
西山散策路は、水没した国道と並行して走っていて同じく壊滅した「町道 泉公園線」という道路沿いに整備されています。


かつての町道は、国道が水没している地点で合流していましたが、そこには今、白い車(マツダ ファミリア)がポツンと1台。


噴火当時マスコミが使用していたレンタカーだそうで、現在は屋根が潰れてしまっていますが、被災直後はしっかり形を保っていたとの事です。


水没エリアを横目に見つつ、旧町道 泉公園線を進行。
しばらく進むと、西山散策路の象徴的な部分に着きます。


階段状に破壊された道路。


一つ一つの小さい溝は「グラーベン(地溝)」と言い、


日本を東西に分けるフォッサマグナのミニチュア版と言われています。


地下から上昇したマグマの影響で、このようなグラーベン(地溝)の集合体が形成されたそうで、世界的にも珍しい光景だそうです。
※現地の案内板より噴火当時の様子


坂を上って行くにしたがって、旧町道は火山噴出物が堆積して通行出来なくなっていますが、その堆積物の合間には電柱や道路標識などが見え、ここが道路であった事を教えてくれます。


遊歩道の突き当りは大きな崖になっており、ここが西山火口のひとつ。


かつての町道に沿って歩いて来たので、ちょうど道の真ん中にパックリ火口が開いた。というのが分かるのではないでしょうか。


今では草木が生い茂っていますが、向こう側の崖をよく見ると、分断された水道管が飛び出ています。


隆起した場所の最高点(+70m)に到達。
手前には町道上に開いた大きな噴火口。
その脇の散策路と、噴火により破壊されたお菓子工場の廃墟が見えます。




《旧わかさいも本舗 泉工場》


土地の隆起と噴石の雨によって、完全に破壊。


この工場の目の前を町道が通っていましたが、土地の隆起により全くそう見えません。
右側で倒れている電柱だけが、かろうじて以前道路であった事を示しています。


現地案内板にあった、噴火当時の様子。

最初の噴火から1日後。
早くも国道230号の道路上に火口(左上)が開いていますが、町道の方はまだ何ともありません。(オレンジ色の大きい建物がお菓子工場)


ところが最初の噴火から7日後。
今度は町道の道路上に火口が開く。


こちらは、最初の噴火から13日後の写真です。
黄色のルートで町道は伸びていたので、その道路上に大きな噴火口が2つ。
左の噴火口は水道管が分断されていた場所で、右側の噴火口にお菓子工場がうっすらと見えています。


こう見ると、ホントに町道の道路上に、


そして工場のすぐ脇で火口が開いたのが分かる。


このまま下ると火口からだんだん離れていく為、町道が徐々に当時の姿に戻って来ます。



《倒壊民家》
旧町道との合流地点でいきなり現れるのは、倒壊した民家の・・・


門の部分です。
これだけ大きな門が付いているので、裕福なお宅だったのでしょうか。


その門の前には、朽ち果てた車両が。


前からじゃ分からなかったのですが、後ろに回って見ると、その独特のCピラーから ”ニッサン スカイライン” かな?


またステアリングやシート、シートベルトも社外品が取り付けられており、クルマ好きの方が所有していたと思われます。



その横には、大きなボックスカルバートが道路側に口を開けています。
手前の道路が陥没した為、地中にあったものが姿を現したようで、その証拠にボックスカルバートの上には道路の白い柵が載ったままになっています。


更に下って行くと、かつての町道が、ほぼそのままの姿を見せ始め、



そして左側に、なにやらポップなカラーリングの建物が見えて来ます。


この建物は・・・




《旧 洞爺湖幼稚園》


屋根も壁も、噴石によって穴だらけとなっています。


当時は入園式準備の時期でしたが、


事前の避難指示により、死傷者が出ることはありませんでした。


さて、西山散策路はこれにて終了ですが、火口側に戻って ”旧国道230号” の状況を少しだけ偵察したいと思います。




《旧 国道230号》
西山散策路の途中にある、こちらの入口から侵入。
注意書きにもある通り、足元はあまり良くないです。


左側には、これまた町道上に開いた噴火口があり、


右側には・・・( ,,`・ω・´)ンンン?






地面に埋ったパワーショベル!!!


噴火の前兆として発生した地割れにより水道管が損傷し、それを修復する工事を行っている最中に、最初の噴火が発生。
作業員は無事避難しましたが、残されたパワーショベルは、その後の噴火活動により地面に埋もれてしまったという訳です。

下の画像は、正にその最初の噴火があった当日の貴重なショット。


埋もれてしまったパワーショベル。
アパートは噴火により倒壊、瓦礫はやはり地面の下に埋もれています。
そしてアパートの向こうには、まだ破壊されていない、あのお菓子工場も見えます。


そしていよいよ、旧国道へ。



と、突然棒状のものがおっ立っている。
旧国道の道路脇にあった電柱だが、火山噴出物の堆積により、今はその上部のみが地表に出ています。


少し進むと、国道上に開いた噴火口が現れた事から、


ここから先が旧国道上のようだが、道らしい痕跡は見当たらない。


少し進むと、急に前面展望が開けた。
よく目を凝らして見ると・・・




道路の痕跡だ!!!


案内板も設置されており、かつて緩やかな下り坂だった国道が、とんでもない事になっているのが分かる。


しかしこれがかつて国道・・・
それも結構交通量もある230号だったとは、今の姿を見ると想像が出来ない。




長かった西山散策路の偵察も、これで終了となります。

やはりこういったものは、自分の眼で見てこそ価値がある。
学校の教科書では決して語られる事のない事実が、この西山にはあるのを確認した上で、今回の偵察活動を終えたいと思います。

(帰路、旧国道230号水没エリアを振り返って撮影)


(つづく)
Posted at 2024/10/26 20:58:06 | コメント(7) | トラックバック(0) | 偵察活動 | 日記
2024年10月19日 イイね!

北海道偵察活動 函館編

上官殿!

10月の三連休直前に、北海道にて仕事の予定が入りました!!
今年北海道での活動を行えていないため、連休中に偵察を行いたいと思うのですが、いかがでしょうか!!!

(上官殿)うむ。先の ”離島偵察活動” の際に私も許可しているしな、よかろう。

ありがとうございます!
もちろんそれだけでなく、美味しい食事も偵察して参ります!! (`Д´)ゞ ビシッ!

(上官殿)ふっ・・・二等兵も分かって来たな ー ̄)ニヤリ






1日目【10月10日(木)】
《函館市内》
今回は飛行機にて北海道入り。
仕事終わりに予約していたレンタカー(一番手前、スズキ ソリオ)に乗り込み、函館へ。


夜営地(=宿)にチェックイン後、夕食がまだなので、まずはそちらから。
函館と言えば・・・



《ラッキーピエロ 函館駅前店》
やっぱココでしょう!


21時過ぎ(22時閉店)にも関わらず、オーダー待ちの行列が出来ていました。


と、店員さんからカードのようなものを渡される。
見てみると・・・


おお!
ワタクシ二等兵でオーダーストップですか!!
ギリギリセーフ!!!


何を食べようか全く考えてなかったので、ここは無難に・・・


チャイニーズチキンバーガー
まず大きさがデカい。
そして挟まれている甘いタレに浸けられた唐揚げが、マヨネーズとすっげえ合う! ŧ‹"ŧ‹"(*´ч`*)ŧ‹"ŧ‹"


ラッキーポテト
ミートソースとチーズが掛かっていて、一味違う。




腹も満たしたので、次に来る ”函館と言えば” は、やっぱ夜景!
という訳で、深夜の「函館山」へと向かいます。

なお函館山を上る道には通行規制があり、10月は16時~21時の間、バスやタクシー以外の車は通行禁止となります。
※注 時期によって異なる

上記時間帯はここから先には進めませんが、既に時間は22時過ぎ。
そのまま函館山頂上へと向かいます。




《函館山》


大日本帝国民の多くが見た事がある、超有名なショット。
やっぱり有名なのは、それだけの理由がありますね!

この日は風が強かったのが幸いして、むしろ街の灯りがよく見える。
実際に自分の眼で見ると、これより何倍も色鮮やかな、かつ幻想的な風景が広がります。


時間はもうすぐ23時。
これにて夜の探索を終え、夜営地(=宿)に戻り・・・



ません!!!



夜の函館には、こんな ”イイ感じ” の所がたくさん!


有名な偵察地も夜に来れば、昼間とはまた違った雰囲気を楽しめます。



《八幡坂(はちまんざか)》
函館を代表する坂。
左右の街灯が坂道を照らし、先にある函館湾とそこに浮かぶ摩周丸まで、しっかりと見えます。




《大三坂(だいさんざか)》
日本の道100選」にも選定されている坂道。
江戸時代、坂の入口に「大三」という郷宿があったのが、名前の由来と言われています。




《基坂(もといざか)》
かつての函館の中心地。
江戸時代中期以降、番所や奉行所、旧北海道庁函館支庁などが置かれていました。




《函館ハリストス正教会》
1860年(万延元年)、日本初のロシア領事館付属聖堂として発祥した、日本最古のロシア正教会。




《旧函館区公会堂》
国の重要文化財に指定。
外装も華々しいが、内部も大理石の暖炉を備えた応接室やシャンデリアなど、非常に華やか。




《函館市旧イギリス領事館》
1913年(大正2年)築。
1934年(昭和9年)まで領事館として機能していました。




《金森赤レンガ倉庫》
函館を代表する観光地。
昼間は多くの人々で溢れるこの場所も、0時を過ぎると静まり返っている。



レトロな街並みと相まって、表通りはロマンティックな、裏通りは少しアングラな雰囲気を醸し出しています。



こんな時、カワイイ女子が隣にいれば・・・ԅ(¯ิ∀¯ิԅ)グヘヘヘ
おっと誰か来たようだ。






2日目【10月11日(金)】
《松風町駅付近》
4時間ほど睡眠をとり、まだ市電の始発すら動いていない、早朝の函館の街を歩く。


わざわざ早朝に偵察活動をしている理由は・・・



《函館朝市》


こちらで上官殿への献上品(=お土産)、そしてワタクシ二等兵が朝食を摂るためにやって来たのであります!
朝食のお目当てはコチラ。

《いくら亭》
その名の通り、もちろん食すのは


サーモンいくらどーーーん!


どーーーん!!!


感想だって!?
そんなの・・・



美味いとしか言いようがないでしょうがぁぁぁぁぁーーー!



とにかく有無を言わせぬ、圧倒的味わい。
本当に美味かった・・・

夜営地(=宿)に戻り、二度寝を敢行。
9時前に再度出発です。


まだ朝方という事もあり、他部隊の偵察隊員の姿はそれほど見えない。
昨日深夜に偵察を行った場所の、日中の姿を確認して回る。



《八幡坂(はちまんざか)》


《大三坂(だいさんざか)》


《基坂(もといざか)》


個人的には、基坂が一番好きです(*^^*)


《金森赤レンガ倉庫》






さて、そろそろ次の偵察地に向けて出発!


ちなみに↑の「函館駅前交差点」は、国道5号の起点となります。


国道5号を北上。
次の偵察地へと進行して参ります!! (`Д´)ゞ ビシッ!

(つづく)
Posted at 2024/10/19 23:29:34 | コメント(5) | トラックバック(0) | 偵察活動 | 日記

プロフィール

「@チョコレース 木曽駒ですか!中岳超えて頂上まで行ったのかな?」
何シテル?   07/22 19:08
車歴・・・AE86レビン⇒FC3S(前期)⇒Z16A⇒FC3S(後期)⇒FD3S⇒SF5フォレスター⇒フェラーリ456GT⇒SG5フォレスター⇒BMW335i⇒...
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