上官殿!
過去4回に亘り行って来ました、北海道における遠地自走偵察活動報告。
ついに最終報告となります!!! (`Д´)ゞ ビシッ!
■報告まとめ
其の壱 大洗港~苫小牧~日高~余市~積丹~札幌
其の弐 札幌~小樽~日本海オロロンライン~稚内
其の参 稚内~サロマ湖~帯広
其の四 帯広~浦河~三国峠~幌加~帯広
其の五 帯広~新ひだか~新冠~苫小牧~大洗港 ←今回
6日目【5月5日(金)】
《帯広駅前》
朝7時台に出発。
天気予報では曇りだったものの、良い天気!
帯広広尾自動車道(無料)から
国道236号へと進み、昨日と同じ浦河町方面を目指します。
《国道236号》
広尾町~浦河町の区間は、2つの町の間にそびえる
日高山脈をぶち抜く唯一のルートであり、ワタクシ二等兵のお気に入り。
走りやすく、
それでいて素晴らしい眺望を見ることが出来る。
日高山脈が近づくと適度なワインディングとなり、走りも楽しめます。
国道なので道路も整備されており、交通量も比較的少ないのがウレシイ。
日高山脈の下をぶち抜く
野塚トンネル。長さが4.2kmもあります。
トンネルを抜けると、そこは
浦河町。
峠道を下りきると、景色はこれまでと大きく変わり、サラブレッドを生産する牧場が道の左右に広がります。
《本桐牧場》
創業100年を超える老舗で、サラブレッドの生産から育成・調教まで幅広く手掛ける有名牧場です。
ただし現在、牧場関係者以外で立ち入れるのは、引退馬協会の一部の方のみですので、ご注意ください。
敷地内にある「
チャイナロック」像。
20世紀、とりわけ戦後の日本のサラブレッド馬産を代表する大種牡馬の1頭で、あの昭和の大名馬「
ハイセイコー」の父でもあります。
そのチャイナロック号が余生を過ごし、生涯を終えたのがここ本桐牧場です。
この超有名牧場にも、ワタクシ二等兵の支援する引退馬がいます。
タイキフォーチュン
GIレース初出走となった1996年の
NHKマイルカップで、いきなりの勝利。
しかもこのレースでレコードタイムを叩き出します。
このレースを実況したアナウンサーは勝ちタイムに驚愕し、解説者に「これは・・・電光掲示板、間違ってないですよね!?」と確認を求める程でした。
そんなフォーチュンも今年で30歳。
人間で言えば90歳前後となった彼ですが、ここ本桐牧場は生産牧場でもあるので周囲は賑やか。
道を挟んだすぐ向かいには、元気のいい仔馬たちがワチャワチャしてます。
(ワタクシ二等兵撮影)
《ノーザンレイク》
ここ数年SNSでその知名度を大きく伸ばし、一般見学は2ヶ月先の予約が一瞬で埋まる人気牧場です。
ただしこちらも牧場関係者以外で立ち入れるのは、引退馬協会の一部の方・一般見学で予約済の方のみですので、ご注意ください。
ここにもワタクシ二等兵の支援する引退馬が。
メイショウドトウ
2001年の
宝塚記念を制した、GIホース。
威風堂々とした名前に反して、おっとりとした穏やかな性格で、大変に人懐っこい子です。
何もしなくてもドトウの方から人に近寄って来るので、撮られる写真のほとんどが顔のどアップという、珍しいサラブレッドです。
また大変な食いしん坊としても有名。
(ドトウにニンジンをあげる二等兵)
これまで同じ牧場で一緒に過ごして来た「
タイキシャトル」が昨年亡くなり、前回報告した「
ナイスネイチャ」も先月この世を去ったことから、このドトウが次の引退馬の顔と呼ぶべき存在となりそうです。
そしてこの牧場で、何と新型フェアレディZに乗っている方と遭遇!
「どこかでお話ししましょう!」という事で、移動開始。
《桜舞馬公園(オウマイホースパーク)》
大阪在住、敦賀(福井県)からフェーリーで来たというこの方、何と納車された二週間後にここまで来た強者でした。
走行距離もまだ800kmくらいなので、慣らし運転中。
北海道にクルマを持ち込んでの慣らし運転、ある意味ゼイタク。
運転席にも座らせてもらいました。
乙三三式車両改と違い、デジタルのパネルエリアが非常に広く、進化を感じさせます。
そのまま2台でツーリングがてら、同じ目的地へ。
《ビッグレッドファーム》
こちらは関係者でなくとも見学可能な施設です。
お目当てはコチラ。
ゴールドシップ
ウソのような本当の話から都市伝説レベルまで、とにかく話題に尽きないお馬さん。
”
黄金船” ”
不沈艦” ”
猛獣ゴルシ” など、多くの愛称を持つ。
また大人気アニメ&アプリゲーム「
ウマ娘」では、実馬の性格通り、かなり破天荒なキャラクターとして設定されたが、馬主から「
実馬はもっと変だ」という笑い話のようなクレームが入ったことで有名。
実績もとんでもなく、GIだけで6勝。
通算27戦のうち、一番人気が15回・二番人気が10回、引退式は4万人もの観客に見守られるなど、高い人気を誇っています。
そしてこれにて、北海道旅行・・・じゃない偵察活動は、ついに全て完了。
牧場の中を通る道を選び、苫小牧港へ向けて乙三三式車両改を走らせます。
《苫小牧西港フェリーターミナル》
18:45に出港し、大洗港には翌日14:00の到着です。
今回もいつも通り、乙三三式車両改のようなシャコタンは、アップダウンの多い船内での移動が限られる面倒なクルマなので、最後の方に乗船となります。
そしてついに出港。
長いようで短かった、満足ではあったがまだまだ居たい気持ちもある、北海道における偵察活動。
いろいろな思いを抱え、北海道の地が離れていきます。
ありがとう、北海道!
7日目 【5月6日(土)】
《大洗港フェリーターミナル》
いよいよ入港!
聖地巡礼により、ワタクシ二等兵にはお馴染みの景色が広がる。
乙三三式車両改に乗り込み、下船の順番を待ちます。
ふとナビを見ると、位置情報がまだ北海道のままになってました。
毎回こんな感じですね。
下船完了。
さぁ!基地に帰還するぞ!!
北関東自動車道から
常磐自動車道、
首都高速を経て、無事我ら「陸上自走隊 横浜方面隊」基地に到着。
この遠地自走偵察活動の走行距離は、大洗~苫小牧は往復共にフェリーを使用したにも関わらず、
2,650km。
間もなく16万kmに達しようとしている乙三三式車両改ですが、偵察活動中もトラブルは何も無く、快調そのものでした。
これからもしっかりメンテして、今回のようなロングランだけでなく、キャンプに酷道走破にサーキット走行にと、共に歩んで行きたいと思います。
おっと、上官殿のメンテ(失礼)もしておかねば!
上官殿!
ワタクシ二等兵が稚内の地より贈った献上品(お土産・ホタテとイクラ)はいかがでしたでしょうか!!
(上官殿)ああ、美味かったぞ。
ところで今回の献上は量を多めにしたので、早速ワタクシ二等兵も賞味したいの・・・あれ?上官殿がいない・・・
・・・・・・・・・・ん!?
古紙回収のために纏められた古新聞の間から僅かに見える ”ホタテ” ”イクラ” の空き箱・・・
ムォォォォォォォォォォォー!!
これが大日本帝国陸軍の精神鍛錬でありますか!!
上官殿の愛のムチ、確かに受け止めております!!
でも現実って、厳しいです。。。。。。
(おわり)