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さとちん@のブログ一覧

2015年08月29日 イイね!

酷道走破訓練

上官殿!

”国道”と聞いて、上官殿はどのような道をイメージされますでしょうか?

主要都市を結ぶ幹線道路、距離が長い、旅行のときに通る道。
行き交う多数の車、道幅が確保された道路、走行には特段の支障もない整備状況。
これが一般的な感想と思われます。

そもそも国道とは、全国的な幹線道路網を構成する道路として、道路法に基づき国が政令で指定するもの。
新設はもちろん、維持・修繕・災害復旧その他管理も原則、国土交通大臣が行う事になっており(指定区間外を除く)、まさに「国が管理している」道路です。

しかし、中には国道として指定されているにも関わらず、前出のイメージとはかけ離れた国道も存在します。
そういった一般的なイメージとは正反対の国道は、「酷道」と呼ばれています。

酷道は各地に存在していますが、今回は我が『陸上自走隊 埼玉方面隊』基地から一番近い、国道299号にて走破訓練を行って参りましたので、報告をさせて頂きます!!


国道299号は長野県茅野市を起点とし、群馬県を通り、埼玉県入間市を終点とする一般国道。
ほとんどは国道らしい整備された区間ですが、群馬・長野県境の十石峠は、元は林道という成り立ちを持っており、その期待(?)を裏切らない酷道っぷりを発揮しているとの事。

その酷道区間を目指し、まずは国道140号を秩父方面に進攻。
秩父駅を通過すると、国道299号との交差点に遭遇。 ここを右折します。


秩父市街を抜けた所で一部急勾配となっている区間もありますが、概ね以下のような快走路を進みます。


左手に見えてくる、巨大な東京電力の秩父開閉所を通過すると、やや道路状況に変化が。

集落では2車線道路


そうでない区間はセンターラインなし


と、志賀坂峠に向けて広狭が混在している道を進みます。
狭路区間は快走出来るとは言えませんが、交通量が少ない事もあって走りにくいとは感じない。
また既に山間地域に突入しているが、勾配・カーブともに緩やかなので、まだ酷道とは程遠い状況です。

志賀坂トンネルを抜けると、志賀坂峠に到着。
木々に視界を遮られているので、特にこれと言って見るものはありませんが、酷道訓練報告としては「連続雨量120mmで通行止め」の群馬県からのお知らせが、峠に華を添えています。


峠を離れると、一般的には急勾配・急カーブの範疇に入ると思われる道を下って行きます。
が、道路そのものの状態は比較的整備されており、センターラインのない箇所も道路幅は乗用車が難なくすれ違いできます。

視界が開け始めると、国道462号との交差点に突き当たります。
ここを左折。


左折するとすぐに、集落内の狭路を走らされます。
狭い所では乗用車同士のすれ違いすら出来ない上に、対向車も多い。
狭路区間は長くはないものの、交通量が多い事と、大型車両も通る区間である為、通り抜けるのに難儀する区間です。


この後は、しばらく快走路が続く。
道沿いには神流町恐竜センターといった施設もあり、行楽と思われる車も走っています。


神流川を渡った先で、国道299号の旧道と交差。
そしてその先ではスッパリと1車線がなくなってしまいます。


ここから600mほど走ると、群馬県道45号との交差点が現れます。
右折すると塩之沢峠を経て南牧村・下仁田町に至る事ができ、酷道299号のハイライトとも言える十石峠を迂回する最後の地点です。
ここまではそれなりの数の車が走っていましたが、ほとんどの車は県道へと進んで行きます。
当然ワタクシ二等兵は直進。


交差点の先には、十石峠に向かう者に大型車に対しての警告看板が立っています。
”通行は御遠慮下さい”という、何とも微妙な言い回し。


2〜3分で、ゲート登場。
怪しさ全開、この画像だけ見れば、ここが天下の国道と思う人は少ないはず。

警告看板には、遅すぎる”大型車通行不能”の文字が。
ここで言われても、周囲に大型車が転回出来るような場所はありません。

いよいよ酷道区間に突入です。



ここから先は台風による土砂崩れで、1999年から2004年まで、5年間も通行止めとなっていた区間。
国道なのに。

現在も降雨により、たびたび通行止めとなる区間。
国道なのに。

12月下旬から4月上旬まで、1年の1/4以上が通行止めという区間。
国道なのに。

ゲートを通過すると、道路状況は激変。
道幅は一気に1車線となり、路面も凹凸が目立って来ます。




右側の法面では砂防ダムを建設中。
工事で出た土を、端ではあるが路上に積まれると言う、国道らしからぬ扱いを受けている。


その先には小崩落現場が。
右側土の法面が崩落しているが、木の柵を設置するのみで、修繕の意思なし。


そんな状況ではあるが国道標識はきっちり立てられており、改めてここが国道だと認識させらます。
左斜め前方を指し示す補助矢印があるが、この状況を見れば右に進む者はいないと思われる。


カーブの連続する狭路をひたすら進みます。
関東最凶の酷道と名高い十石峠ですが、ガードレールの設置率は比較的高く、カーブミラーもそれなりに設置されています。
交通量は極少ですが、この区間で対向車に出会うと当然すれ違い出来ないので、どちらかが離合出来る場所まで後退する事になります。


神経をすり減らしながら狭路を走っていると、群馬・長野県境の十石峠に到着。
峠には車10台ほどが停められる駐車場にトイレ、展望台まであり、これまでの道路状況からは想像できないほどの設備が備わっています。
いつもはほとんど車の通らない峠ですが、週末のせいか数台の車が停まっていました。


長野側は当然下りとなります。
整備状況・道幅ともに、群馬県側とほぼ同等です。






酷道区間、長野側端点。
ここから先は、再びセンターラインのある快走路へと戻ります。


以上、報告を終わります!!


<オマケ>
国道462号から、下久保ダムへ。
SG式車両と比べると、その巨大さが分かります。


ただしここへは、ご覧のような超急勾配をクリアする必要があるので、特に冬期はお気をつけ下さい。



Posted at 2015/08/29 22:15:14 | コメント(4) | トラックバック(0) | 偵察訓練 | 日記
2015年08月13日 イイね!

北アルプス山岳訓練(後編)

上官殿!

前編では、栂池〜白馬乗鞍岳〜白馬大池までの訓練報告をさせて頂きました!
続けて後編では、白馬大池〜小蓮華山〜白馬岳〜大雪渓までの訓練報告を致します!!


今日の予定は、天候に恵まれれば迫力ある白馬岳への道を楽しめる絶景ルート。
それだけに人気も高く、日が高くなれば混み始めてしまうので、朝のうちに白馬岳まで行軍をします。

午前4時15分に、宿泊していた白馬大池山荘を出発。


夜から朝へ時間が流れる中、少しずつ明るくなる稜線を歩きます。
30分くらい歩いた所で、日の出を迎えました。


眼下に広がるキレイな雲海を横目に、コマクサが咲く道を進みます。




途中、船越ノ頭という小さなピークを通過すると、最初に目指す小蓮華山へのルートが見えて来ます。
画像右側の一番高い所が頂上です。


勾配はそれほどではないのですが、長い上りが続く。
日もだいぶ高くなったせいか、自分の影が山肌に映り込みます。




白馬大池から2時間ほどで、小蓮華山(標高 2769m)の山頂に到着。
地元ではかつて大日岳と呼ばれ、霊山として崇められたとの事です。


小蓮華山から三国境までは、なだらかに下って、また登り返します。
”三国境”は、長野・富山・新潟に境を接した場所。
また、日本海に抜けるルートが分岐する峠でもあります。

三国境手前の稜線から眺める、白馬岳山頂一帯。
手前の一番高い所が、白馬岳山頂です。
画像左側には、昨年訓練を行った鹿島槍ヶ岳。
天気が良ければこうしたアルペン気分が思う存分味わえます。



白馬岳山頂までは目のやり場に困るほどの大展望が続きます。




左(長野側)


右(日本海側)


小蓮華山から三国境へは、30分ほどで到着。
看板向こうに見える数人のパーティーは、日本海側へ抜けるルートを進んで行きました。


三国境から白馬岳山頂までは、1時間ほどの登り。
ちょっと急ですが、展望に助けられ頑張ります。




白馬岳(標高 2932m)山頂。
広く展望に優れていて、360度の大展望を満喫出来ます。




これまで歩いて来たルートも見る事が出来、ちょっとした達成感に浸ります。


頂上での眺望を堪能し、下り始めるとすぐに、白馬山荘が見えて来ます。


この山小屋とは思えない巨大な白馬山荘。
日本最大の収容人数を誇り、かつ日本最古の山小屋でもあります。
開設はなんと1906年(明治39年)というから驚きです。

ただし泊まる予定はないので前をスルーし、大雪渓へと下って行きます。


ここからの下りは、これまでと大きく風景が変わります。

こんなお花畑の中や、


豪快に流れる雪解け水を横断しながら、高度を下げます。


ただしこの辺りの勾配はかなり厳しく、登山道の状態もガレたりザレたりしているので、慎重に通過。

白馬岳山頂から1時間30分ほど下れば、前方に大雪渓が見えて来ます。
ここは過去に何度か崩落があった地点に近く、落石も頻繁に起こっているので注意。


ここでアイゼン(登山靴の靴裏につける鉄の爪)を装着、1時間ちょっとの間、ひたすらこの雪渓を下って行きます。
画像では分かりにくいのですが、雪渓はコースが決められており、ベンガラという赤い粉が撒かれています。
雪渓にはクレバス(雪面の裂け目)があり、ここに落ちたら大ケガをする可能性が高いので、赤いラインからは絶対外れないようにしましょう。




大雪渓の終点。
登山道の終点からも登りで40〜50分ほどなので、フツーに家族連れもいます。


10分ほど下れば、白馬尻小屋に着きます。
ここを過ぎると林道歩きになり展望はない為、存分に楽しんでおきます。


後は猿倉のバスターミナルまで林道を下って行くのですが、登山道から出た事による終わった感が全開なので、ある意味一番ここがツライかも・・・


上官殿!
以上で今回の訓練報告を終わります!!

はっ!!
ワタクシ二等兵の見た目がキタナイでありますか!?

山荘には当然風呂はないので、確かにキレイではありませんが・・・・・・






上官殿?






上官殿!?










ひええええええええええ〜。
すぐ清潔にして参ります!
しばしお待ちを〜!!(泣)
Posted at 2015/08/13 15:52:36 | コメント(7) | トラックバック(0) | 偵察訓練 | 日記
2015年08月09日 イイね!

北アルプス山岳訓練(前編)

上官殿!

我らが大日本帝国はお盆休みに突入した事により、各地にて偵察活動が活発化しております!!
海で、山で、そして隊員達の故郷でと、様々な偵察地で、多種多様な報告が行われているようです。

我が「陸上自走隊 埼玉方面隊」も、他部隊に引けを取らぬよう、偵察活動を行う事を進言致します!

はっ!!
夏の暑さを避け、かつ効果的な訓練を行うべく、今年も山岳訓練を行ってはいかがでしょうか。
なお場所は、1泊2日で白馬岳を考えております。

はっ!!
続けて申し上げさせて頂きます!!
歩行時間は、11時間〜12時間程で・・・・・・





上官殿?





上官殿!?







はっ!!
申し訳ございません!!

今回の山岳訓練は、ワタクシ二等兵単独で行って参ります!


さて出発当日。
上信越道 長野ICから、白馬方面へ向かいます。
白馬駅前を通過し、栂池高原へ。

今回の登山口へはロープウェイで向かうので、駐車場へ車を停めます。


ロープウェイを降りてすぐに”栂池自然園”があるため、多くの観光客で賑わっています。
ただしワタクシのような登山客は、画像右側にひっそりと佇む登山口へ。
本日の宿泊地である白馬大池までは、コースタイム4時間と記載されてます。


すぐにツガの樹林帯を歩くようになり、勾配も少しずつ厳しくなっていきます。


視界のない林の中をジグザグに登り、ダケカンバが目に付くようになると、右側に水源が現れます。


水源からしばらく歩くと徐々に視界が開けだし、


最初の休憩ポイント、天狗原に到着。
15分程休憩し体を休めたら、目の前にそびえる白馬乗鞍岳を一気超え。
途中画像右側にある、小雪渓を横断します。


快適だった木道が左に折れると、急なゴーロ状の上りとなります。
ちょっとした難所ですが、滑らないように注意しながら高度を上げていく。
道はほぼ直上で、かなりの勾配です。


ここを超えると、森林限界から木は低くなり、再び視界が開けます。
ふと振り返ると、自分の通って来たルートを見る事が出来ます。


そして目の前には、小雪渓が。
アイゼン(登山靴の底につける鉄の爪)などの滑り止めは必要ありませんが、上りなのでつま先を蹴り込むように歩きます。




その後のハイマツ帯を登ると、白馬乗鞍岳の広い大地に飛び出します。
前方に見える大きなケルン付近が山頂。
正面に広がるのは、明日登る予定の小蓮華山と白馬岳の雄大な姿が見えます。


大きな石が転がる道を直進して白馬乗鞍岳山頂へ。(標高 2436m)


一休みしていると、遠くの方に何かが・・・・・・・


雷鳥です!
日本固有亜種で特別天然記念物、高山にしか生息していない貴重な鳥です。

雷鳥さんの写真を撮りまくった後、本日の宿泊地である白馬大池へ歩みを進めます。
白馬乗鞍岳の山頂から少し下ると、前方に白馬大池、その後ろに白馬大池山荘が見えて来ます。


湖畔での岩歩きを終え、山荘前の広場に出ます。
ここはチングルマやハクサンコザクラなどの湿性高山植物が群生する場所でもあります。


今夜はここに宿泊。


夕食はカレーです。 しかもおかわり自由!!


明日は白馬大池〜小蓮華山〜白馬岳〜大雪渓という、有数の絶景ルート。
朝4時30分に出発、歩行時間は7時間程度を予定しています。
続きは後半で!!

Posted at 2015/08/09 18:23:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | 偵察訓練 | 日記

プロフィール

「@チョコレース 木曽駒ですか!中岳超えて頂上まで行ったのかな?」
何シテル?   07/22 19:08
車歴・・・AE86レビン⇒FC3S(前期)⇒Z16A⇒FC3S(後期)⇒FD3S⇒SF5フォレスター⇒フェラーリ456GT⇒SG5フォレスター⇒BMW335i⇒...
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