
上官殿!
10月に突入してからは気温も下がり、秋の気配が濃厚となると共に、冬の訪れを実感し始めるようになりました。
そこで本格的な冬が訪れる前に、山岳訓練を行いたいと考えております。
平地ではまだまだの紅葉も、山岳地域、特に高山では見頃を迎えております。
9月下旬に訓練を行うつもりでしたが、その時期に訪れる予定であった3000m級の山の稜線は既に見頃は過ぎているため、訓練地を再考する必要がございます。
はっ!
今回は谷川岳を計画しております!!
谷川岳は群馬・新潟の県境の三国山脈にある山で、周囲の万太郎山・仙ノ倉山・茂倉岳などと合わせて谷川連峰と呼ばれています。
また山頂はトマの耳(標高1,963m)、オキの耳(標高1,977m)と2つのピークがあります。
統計が開始された1931年から、2012年までに805名の死者を出しており、この飛び抜けた数は、日本のみならず世界の山のワースト記録としてギネス認定されています。
遭難者が多い要因は、日本三大岩場「一ノ倉沢」の岩登りによる事故が多いことや、日本海と太平洋を隔てる山であるという地理的要因から、非常に天候が変わりやすいことなど。
この様に遭難者が多いことから、「魔の山」「人喰い山」と言う有り難くない通称があります。
今回の登山ルートですが、日本三大急登のひとつ、西黒尾根ルートを登り。。。
上官殿??
単独で訓練して参ります!!(泣)
谷川岳にはいくつもの登山コースがあり、日本三大急登と言われる西黒尾根ルートもそのひとつ。
日本三大急登とは、一般的に以下と言われています。
1.北アルプス・ブナ立尾根
2.南アルプス・黒戸尾根
3.谷川岳・西黒尾根
はたしてどれほどの急登なのか…。
午前6時、谷川岳登山の拠点となる谷川岳ベースプラザを出発。
国道291号を歩くこと1〜2分、ここで車両通行止めとなります。
ゲート手前にある、谷川岳登山指導センターにて登山届を提出。
しばらく進むと、西黒尾根登山口に到着。
画像で見ても分かる通り、最初からかなりの急登です。
最初は樹林帯の中、つづら折りの急登が続く。
なかなか骨のある急登だが、ルートを見失うような事はありません。
1時間も登れば、紅葉が見え始める。
相変わらずの急登ですが、登るにつれ色づく木々に励まされながら進みます。
登山口から1時間30分程、山の稜線に出ます。
左手にはロープウェイの終点、天神平が。
ここからはいよいよ岩場。 鎖場が連続して出て来ます。
とは言え岩場に慣れていれば、鎖を使わずとも三点支持で登れます。
一つ目の鎖場をクリアし稜線を歩き続けると・・・
ついに谷川岳の全容、そして西黒尾根核心部が見えて来ます。
標高は決して高くはない谷川岳ですが、実にアルペン的な山容ですね。
目的地とそこへ向かうルートを確認し、ヤル気倍増!
歩く足取りも、若干軽くなったような気がww
ヤル気が出た所で、また岩場に遭遇。
ここから先の岩場は、どこもなかなかの迫力ですが、やはり岩場に慣れていれば鎖に頼らず、三点支持でクリア出来ます。
前方を見渡せば、ラクダの背という小ピークが見えて来ます。
前進!!
一般的に森林限界は2500mだが、谷川岳はその厳しい気象条件により1600mくらいになっています。
この先は森林限界を超えて素晴らしい展望が。
これから挑む西黒尾根核心部。
地形も切り立った岩場の尾根道が多く、歩いていてもスリリング。
アルプス同様、アルペン的で素晴らしい山だ!
実際にはこんな感じ。
切り立った岩場。
高度感もなかなか。
左右が切れ落ちた尾根道。
でまた岩場。
右へ迂回する方が多かったのですが、ここも慣れていれば直線的に登れます。
そして氷河跡と言われる地帯へ。
勾配も緩やかになり、広大な笹原が広がります。
穏やかに登ってゆくと、前方に大きな道標が現れました。
雑誌や漫画などでよく載っている道標。 ここが天神尾根との合流点。
ここから谷川岳の2つの頂上のうちのひとつ、トマの耳(1963m)はすぐそこ。
休憩せず、そのまま向かう。
トマの耳に向かって歩いている途中、ロープウェイを使える天神尾根ルートからの団体登山者が登って来ているのが見えたので、足早に向こう側に見えるオキの耳(1977m)に向かいます。
オキの耳(1977m)到着。
おお〜! 素晴らしい!!
頂上からの万太郎山(1954m)方面。 縦走路が見えます。
本当はここで早めの昼食を摂る予定だったが、休日という事もあり登山者が多く、そのまま下山する事にしました。
同じ道を通っても何なので、帰りは谷川登山で最もポピュラーな天神尾根ルートへ。
再び紅葉の中の道を進みます。
昼前なのでまだまだ登ってくる多くの登山者とすれ違い、時間がかかります。
熊穴沢避難小屋に到着。
ここまで来れば、あともう少し。
天神平から望む谷川岳。
ここにはロープウェイで来る事が出来るので、紅葉目当ての多くの観光客が。
以上、報告を終わります!!
<オマケ>
谷川岳からの帰路、今や全国区となった永井食堂へ。
当然、もつ煮定食をオーダー。
ごはんの量は、これで普通盛りです。
登山による疲れ、そして満腹感全開の中、眠気と戦いながらの帰り道となりました。。。
Posted at 2015/10/12 01:33:42 | |
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偵察訓練 | 日記