上官殿ォォォォォォ!Д✧) カッ!!
(上官殿)な、なんだ急に・・・
ちょっと北海道まで偵察に行きたいのですがァァァァァァ!( ✧Д✧)クワッ!!
(上官殿)”ちょっと”って距離ではないと思うが・・・理由は?
「馬」に会うためであります!!
(上官殿)ああ・・・なるほどな。コロナウイルスによる移動の制約も少なくなったし、今がその機会という事か。
(上官殿)分かった、許可しよう。ただし現地での戦利品(お土産)は必ず手に入れるように!
かしこまりました!行って参ります!! (`Д´)ゞ ビシッ!
《
羽田空港》
いい天気です。搭乗するJAL機の向こうには富士山も見えますね。
《
日高自動車道》
新千歳空港からレンタカーに乗り換え、本日の目的地&夜営地である120km先の「
浦河町」を目指します。
日高道は、日高厚賀ICが終点(ここから先が未開通)のため下道へ。
海沿いを走る
国道235号を東へ。
さっそく、雄大な北海道の姿の一部を見せつけてくれます。
《
サラブレッドロード新冠(にいかっぷ)》
ここで昼食。
国道235号沿いにある道の駅で、近くには「
サラブレッド銀座」と呼ばれる地域もあります。
新冠町は日本有数のサラブレッドの産地として名を轟かせており、昭和のアイドルホース「ハイセイコー」、10年ぶりのクラシック三冠馬「ナリタブライアン」、最近では昨年2020年に世界初の父子2世代での無敗クラシック三冠馬となった「コントレイル」など、数多くの名馬を今も輩出し続ける地でもあります。
この道の駅にも、目立つところにハイセイコー像が。
そういえば、今回北海道を訪れた目的をお話しするのを忘れていました。
そう目的はズバリ、「馬」に会いに来たのであります!
・・・・・・・・・・
加えて言うと、競走馬を引退し、更に種牡馬(子孫を残す)としても引退した馬たちを支援する認定NPO法人「
引退馬協会」の会員であるワタクシ二等兵。
今回は、その支援をしている馬たちに会うために、北海道までやって来たのです!!
ちなみに今回の偵察活動の相棒となるのは、上官殿でも乙三三式車両改でもなく、本田家の調和(フィット)号となります。
《
渡辺牧場》
最初の偵察地です。
ただし現在、牧場関係者以外で立ち入れるのは引退馬協会の会員を含めた一部の方のみですので、ご注意ください。
広大な敷地で、のびのびのんびり放牧されている馬たちが見えますね。
会いに来たのはこの子「
ナイスネイチャ」
この名前、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
中央競馬(JRA)、それも最高位のG1レース戦線で長らく活躍。
G1でこそ勝てなかったものの、G2・G3では4勝。
また安定して上位入賞するレースが多い事から”ブロンズコレクター”として人気を博しました。
年末の大一番”有馬記念”(もちろんG1レース)では、3年連続3着という記録も残しています。
競走馬を引退してからも人気のある馬でもあり、1999年にはJRAが”拡大二連勝複式馬券”(通称 ワイド)の販売を開始した際の、キャンペーンキャラクターに起用されています。
更に、2000年にJRAが発表した「20世紀の名馬100」には、多くのG1レース勝利馬たちでもトップ100から外れる中、71位に選ばれています。
更に更に、存命中のJRA重賞勝ち馬の最長寿記録を更新し続けており、2021年現在で33歳。人間でいうと100歳近いご長寿馬でもあります。
↓ナイスネイチャに大好物ニンジンをあげる二等兵、食欲旺盛でした (*´꒳`*)
↓せっかくなので、動いている姿
(このためにYouTubeチャンネルを作りました)
もう1頭。
こちらもかつて中央競馬で重賞(G1~G3)戦線に身を置いていた「
エイシンルーデンス」
中山牝馬ステークス・チューリップ賞の、2つのG3レースに勝利しています。
エイシンルーデンスがいる放牧地には他のお馬さんも何頭かいて、何故か交替で挨拶にやってきます笑
皆さん?との挨拶を済ませると、厩舎に戻っていたネイチャさんと目が合う。
「何だい?帰るのかい?」って感じで顔を出してくれました。
「また来るよ~、長生きしてね!」と声を掛け、渡辺牧場を後にします。
《
うらかわ優駿ビレッジAERU》
次に訪れたのは、本日の夜営地でもあるこちら。
もちろん普通の夜営施設ではなく、敷地内で馬と触れ合えたり乗馬が出来たりする、まさにお馬さん好きにとっては天国のような所です。
ただしワタクシ二等兵のお目当てはそちらではなく、敷地内で”功労馬”として過ごしているお馬さんたち。
そちらの放牧地をのぞいてみると、既に夕方だった事もあり功労馬たちは既に厩舎に引き上げたもよう。
あらら残念。
でも明日また来ればいいだけなので、夜営施設に戻って食事にしよう。
(。´・ω・)ん?
何かこっちを見つめている子がいるぞ?
↓
! あの顔は!!
ウイニングチケット!!!
クラシック三冠の1つ「東京優駿(日本ダービー)」を制したG1ホース。
そんなビッグレースを勝ち取ったと思えない優しいお目目は、現役当時と変わっていませんでした。
「また明日来るよ~」と声を掛け、夜営施設へ。
施設屋内には ”ホースギャラリー”があり、先ほどのウイニングチケットをはじめ、うらかわ優駿ビレッジにいる馬たちの栄光を証明する品々が、所狭しと展示されています。
1991年の有馬記念を制した
ダイユウサクも、ここの牧場で引退後を過ごしていたようですね。
ウイニングチケットと仲がよかったそうですが、残念ながらダイユウサクは2013年に、老衰によりこの世を去っています。
こちらがその有馬記念の記録。
14番人気から激走し、G1レースでは珍しい単勝万馬券が出たのですね。
後編では、ウイニングチケットを始めとする功労馬たちの様子と、もう1カ所の偵察を予定しているので、そちらを報告致します!
(後編につづく)