上官殿!
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上官殿!!
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ご返事がない・・・あ、そうだ!!
今日から上官殿は公務をお休みされ、ご友人と旅行に行かれているのだった!!!
うーむ、どうしようか・・・
そう言えば、ワタクシ二等兵が支援している引退競走馬の養老牧場から、支援者のみ見学再開したという連絡が来ていたな。
「そうだ、北海道に行こう!」
と思ったのが、4月29日(金)の夜。
ただし、5月1日(日)は以前から楽しみにしていたイベントの予定が既に入っており、5月2日(月)は仕事なので、最短でも2日の夜に出発となる。
まずは航空便を探すが、さすがに空いていない。
続いて船便。
おっ!
大洗発 → 苫小牧行フェリーの深夜便に空きがあるゾ!!速攻予約。
帰りは苫小牧発 → 大洗行の便が予約できなかったので、苫小牧発 → 仙台行をゲット。
北海道内での大まかな移動ルートをパパっと決め、ホテルも予約。
訪れる予定の牧場にも連絡を入れ、準備完了。
我ら「
陸上自走隊 横浜方面隊」の名に相応しい、横浜から北海道への、遠地自走偵察活動を実施致します!!!
1日目 【5月3日(火)】
《
茨城県 大洗町》
今年2月、
山岳歩行訓練の後に訪れたばかりの聖地 大洗。
その時はもちろん日中だったが、今回は人の姿どころか走る車の姿もほとんど無い、静まり返った深夜の市街地を走る。
大洗港フェリーターミナルに到着し、乗船手続きも完了。
大洗を1時45分に出港、苫小牧には19時45分到着予定。
つまり1日目は、船での完全移動日です。
乗船開始!
乙三三式車両改のようなシャコタンは、段差のある船への乗船口、また乗ってからも船内を移動できる場所が限られる面倒なクルマ(すみません)なので、一番最後に回されます。(前のロータスも同じ)
船は予定通り航路を進み、
苫小牧港へ入港!
そしていよいよ乙三三式車両改、北海道に初上陸!!
とは言え時間はもうすぐ20時。
今日はひとまず、苫小牧港からほど近いホテルに宿泊です。
2日目 【5月4日(火)】
《
苫小牧市》
ホテルのカーテンを開けると、外はあいにくの雨。
天気予報でも、北海道南部は曇り、もしくは雨予報。
なお左に見える建物は、
JR苫小牧駅です。
苫小牧から目的地である浦河町へと、東に向かって走ります。
雨は相変わらず、気温も7°でちょっと肌寒い。
もちろん今回、北海道への自走訓練という事で様々な危険も伴うため、上官殿とは情報共有を行っている。
「分かった、気を付けて行って来い!」と快く訓練へと送り出していただいた。
とは言え、人知を超越したお力をお持ちの上官殿であっても、さすがに天候までどうこうするのは難しいか・・・・・・
しかし上官殿のお力は、ワタクシ二等兵のような凡夫には量り知ることすら出来ないモノでありました!!
目的地である浦河町か近づくと少しずつ雲が動き出し、天候が回復していきます。
そして到着した頃には、晴れ間こそないものの、雨は完全に止んでいる状態。
上官殿ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
ワタクシ二等兵、訓練地である北海道より、上官殿に感謝の意を表明させて頂きますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅー!!!
《
渡辺牧場》
北海道
旅 偵察活動の、最初の目的地に到着。
競走馬を引退し、更に種牡馬・繫殖牝馬(子孫を残す)としても引退した馬たちを支援する認定NPO法人「
引退馬協会」の会員であるワタクシ二等兵。
今回も支援をしている馬たちに会うために、北海道までやって来たのです!!
ただし現在、牧場関係者以外で立ち入れるのは引退馬協会の会員を含めた一部の方のみですので、ご注意ください。
会いに来たのはこの子、「
ナイスネイチャ」
この名前、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
中央競馬(JRA)、それも最高位のG1レース戦線で長らく活躍。
安定して上位入賞するレースが多い事から”ブロンズコレクター”として人気を博しました。
更に、2000年にJRAが発表した「20世紀の名馬100」には、多くのG1レース勝利馬たちでもトップ100から外れる中、71位に選ばれている凄いヤツです。
更に更に、存命中のJRA重賞勝ち馬の最長寿記録を更新し続けており、2022年現在で34歳。人間でいうと100歳前後のご長寿馬でもあります。
↓ナイスネイチャに大好物ニンジンをあげる二等兵。まだまだ食欲旺盛でした (*´꒳`*)
また同じ放牧地にいる「
メテオシャワー」とは仲良しで、いつも一緒。
性格も2頭で違っています。
離れても付いてくるメテオ、不動のネイチャ(笑)
また来年も会えることを祈りつつ、渡辺牧場を後にします。
《
えりも町》
カワイイ子たちと別れた後、浦河町から更に東へ。
目指したのはココ。
《
襟裳岬》
とにかく周囲には、目の前の海以外なにも無い。
「果て」感がすごい。
そしてもう一つ、”風”がもの凄く強い!!
背の高いキャンピングカーとかだったら、風向きに合わせて停車しないと横転するんじゃないかと思うほど。
まさに台風並みの爆風が吹き荒れていました。
《
黄金道路》
国道336号 えりも町~広尾町 33.5kmの区間の通称です。
日高山脈が海岸まで迫り交通の難所となっていた場所で、1927年(昭和2年)の着工から、33.5kmの区間を整備するのに8年もの歳月を要したうえ、黄金を敷き詰められるほど莫大な費用を投じ開通したことが名称の由来となっています。
またこの区間は落石も多く、悪天候時にはたびたび通行止に。
↓かつての黄金道路の廃道区間
天気の悪い日は白波をかぶることもあり、夏冬通じた通行止め回数は、北海道の国道で最も多い。
《
二十間道路桜並木》
襟裳岬から西へ戻り、静内町へ。
約2,200本の桜が直線7kmに渡って咲き誇る名所です。
かってこの地にあった宮内省の御料牧場を視察する、皇族の行啓道路として造成されたのがはじまりとされています。
例年だとこの時期は見頃のはずですが、満開は過ぎてしまったよう。
とは言え、まだまだ桜は残っています。
しばし撮影タイム。
そろそろ今日の宿をとっている、札幌に向かう必要があるので撮影終了。
次回は札幌を出発し、日本の北の果て稚内までの報告をさせていただきます!
(つづく)