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対厳山のブログ一覧

2014年05月24日 イイね!

「被爆遺品は語る」

 本当は今連載中のヒロシマコーナーに括ろうかと。

 昨夜NHKローカル「フェイス(30分番組枠)」でお題目の番組をやりまして。
 仕事だったんで録画をさっき見てました。

 原爆資料館には展示されてる品数の倍を上回る被爆遺品があるという。

 新着については、現在は改築中なのでよくわからないが東館の地階で公開される。
 私も精神的に参る昨夏までは時折よく見に行ってた。
 というか、70年を迎えようというのに未だ遺品の新着が寄せられるというのには驚かされる。

 今回番組に取り上げられたのは一着の学生服。
 一目見て、
「母校の大先輩」
 の遺着であることに話を聞き入ってしまった。
 もっとも被爆当時は学制が違ってたので年齢的に違いはあるが。

 この話に於いても被爆の運命の悪戯さを随所に感じる。

 まず証言を頂いた当時の同級生。
 体調が優れず母校に居たことで命拾いをしている。
 簡単に言うが、このことが被爆に於いては重荷にもしがらみにもなるのである。
 証言の数々には体調の善し悪しで一命を拾ったり、なおもわざわざ捨てる羽目となり未だ遺族の悔いとなることが多い。
 学校をサボって命拾いをした者にとってはまさになんの十字架ですかと言わんばかりの重みを終生背負う。

 そして遺品は学生服だけ。
 現品検証だけでも凄まじい衝撃に煽られて、放射線障害と併せて大変な遭難をしたことが伺われた。

 取材の結果、拙連載でも採り上げた似島で息を引き取ったことが遺族の証言で証される。
 学生服はその場で脱ぎ捨てられた・あるいは脱げてとっ散らかったと。
 被爆の混乱振りが浮き彫りになった。

 遺族や同級生、学校の記録からも、消息の真偽までは正せなかったが相当重篤な負傷で似島に運び込まれたことは察せられた。
 その似島からの救援が被爆後わずか30分余後に発令されたことには驚かされた。

 このように、戦後四半世紀に生を受けた者にとっては被爆の真実は子細に於いて未だに勉強の素材たり得る。
 そしてその過酷な事実に頭を垂れるばかりだ。

 広島では今日昼、また被爆70年忌番組でもあるので全国放送もされるかも知れないが、もし機会があったら訳が解らなくても見留めて頂き後学の一考に加えて戴きたい。
Posted at 2014/05/24 02:47:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 広島ヒロシマ | その他
2014年04月03日 イイね!

居合わせなかったからこその想い

居合わせなかったからこその想い 本題に入る前に近況とお詫び。

 前回の改造車に関する稿なんだがナニをはともかく、どう言いたいのかがムチャクチャでしたm(_ _)m。
 せっかく多く閲覧戴いても「コイツ何が言いたいんだ?」という感じでしょうか?
 そこを看過してイイね!を着けて下さった方にはほんとすみません。

 そして昨夜の話だが、家から一番近いコンビニであるセブンイレブンが閉店を通り越して建屋を解体してた(゜_゜;)。
 ココはどちらかというと家から裏側(山手)の向きになり小団地をまるっとひとつ越さないと行かれないんだが、表側にはラーメン屋とかの飲食店しかないんでこっちの商店が近い。
 辛うじて歩いて行かれる距離であり、家から至近とは言えないがバス停もあったので野暮用をするのに至極重宝した。
(バス帰りで発泡酒など引っ掛けてほろ酔いで歩いて帰るのもオツだった(^^ゞ)

 いらんトコにアチコチ出店して、「まちの便利」と謳えてたこの店に畳まれるのは余計に辛いな。
 何せ今度はキオスクやHeartInまでがセブンイレブンになると言うし(-_-;)。

 つい半月前に寄ったときにはそんな素振りは全く無かったんだがなぁ。

 やっと本題。
 先月末、ヒロシマの画家というのか、広島の画家というのか。
 四国五郎氏(89)が逝去された。ヨシノガワヂャナイヨ

 我々の世代だと二も言わず「おこりじぞう」と言う原爆創作の絵本だ。
 日頃親しんでくれてた近所の少女の被爆死に際しその怒りで表情が変わるという表現を描写した。

 他は恥ずかしながらお題目の文庫本「ひろしまのスケッチ」(1985年刊)一冊しか接していない。
 広島の時事風景をデッサンで綴り、こよなく広島を愛する論評が添えられてる。
 今昔を貪欲に描いてるが、真新しい風景も模索しながら都市の成長と捉えて描いてる。
 まぁ上記の現在でさえ今や昔だが、平成に入り加減の「ひろしま」をよく描写してる。

 どちらかというとこの人を語るに私が感じるのが被爆へのスタンスだ。
 他に映画監督の故新藤兼人氏、前々の被爆半世紀期の広島市長だった平岡敬氏(元中国新聞/放送各社長)。
 彼等も被爆にひとかたならぬ想いを傾けた(広島では)著名人だ。

 彼等に共通するもの、
 被爆経験が無いのだ。皆軍隊や学徒動員に取られて広島をこの時期離れてた。

 なのに皆熱を込めて被爆を探り語る。あの地獄絵を見てきたかのように。
 どうして?
 彼等にはかつての美しき水の都ひろしまが脳裏にあった。
 その彼等が見たヒロシマは衝撃的だったのだ。
 街が焼けた、人が死んだでは、おそらくないのであろう。
 彼等には「失われた時空」というモノがあったように思う。

 その彼等が直面した事実がある。
 ヒロシマがどのようにして逝ったのか、杳として解らないと言う。
 様々に聞き取った、痕跡から推し量った。
 しかし肝心なところはなかなか見聞きできなかったという。
 それほどまでに壮絶な末期を迎えたひろしま。

 そこを貪欲に探り、今に伝えるべく奮闘した3氏。
 被爆の瞬間だけを見なかったからこその視点なのだろう。

 あの時代に居合わせなかった、だけどヒロシマは伝えられる。
 そう言う大先輩の往生とも言える。
Posted at 2014/04/03 09:11:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | 広島ヒロシマ | ニュース
2014年03月12日 イイね!

山崎芳樹氏逝去、謹んでご冥福お祈りします

 半ばイキナリという感じの訃報だったので驚きました。
 マツダ中興の祖と言ってもいい山崎芳樹氏が10日逝去されました。
 マァ中興の祖は表現的にどうかとは思うけど、私にとってのマツダはまさにこの方のマツダでした。

 ロータリーショックの苦境から多彩な車種展開。
 続々輩出される新世代車、
 世界スタンダードに則った品質、
 ブランド的にも世界に打って出るスマートさを身につけ始めたのもこの頃だった。
(人によってはかつてのマツダらしさが無くなった時期と思われてるかも知れないが)

 まさに夢をマツダに抱いたときのリーダーでした。

 またこの方はwikiで見るまで知らなかったんですが、サンフレッチェの創始者とも言える。
 まだ企業スポーツが大企業の道楽であり戦雲急を告げる1939年に蹴球部を創設とか。
 当時のマツダの商品はバタンコ(オート三輪)。自動車メーカーとは言えなかった。
 そこのマダ入社1年目のペーペーですよ。
 その末裔が今やアジアで転戦してる訳です。

 99歳と言うから先だって亡くなられた豊田英二氏とほぼ同世代。
 しかも大往生だったそうです。

 改めてご冥福をお祈りします。
Posted at 2014/03/12 09:18:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 広島ヒロシマ | ニュース
2014年02月07日 イイね!

偽りの尺度

偽りの尺度 今回はぼんやりと。
 マダ事情が解っていないので。

 被爆二世の作曲家の作品は実はと言うアレ。
 コレってどういうことなんでしょうねぇ。

 当方、平和教育からヒロシマうんぬんと言う話をたまにしてますが、ぢつは音楽については、
「あんまり解らん」
 と言うのが正直なとこ(^_^;)。
 ヒロシマを音楽でと言うのはあまり表現的に的確に伝えるのには向いていない手段かと思う。

 今般お題目写真のCDは広島公文書館で売られてる写真読本の付録で付けられたものでヒロシマに纏わる音楽を集めたものだが、色んな被爆書籍を見た私でさえ馴染めるモノが少ない。
 即物的というか情緒を言い表せてないというか。
(平和式典の黙祷音源とか、抽象楽曲などが並ぶ一方でオユンナ氏の歌や美空ひばり氏の一本の鉛筆など、価値的には高い楽曲もあるが)
 情感を込めた地元の曲としてはどうしても馴染めないモノの方が多い。

 そんなところから見て、今回の難聴の被爆二世が作った曲が市からも高評価されてソレが違うヒトが作ったんですという話というのは、何なんだろうなと。
 詐称があった事はもちろん問題だが、じゃあ高い評価というのはどこから来るんだろ。

 聴いた曲の評価が高いのであれば、詐称は然程責むところじゃないと思うし、
 難聴の被爆二世が作ったんだからと言うんじゃ、じゃあ曲としての評価の価値って。

 そこを考えると、この話って口を尖らせるハナシなのかね?と疑問が先に出てしまう。
 詐称は問題。でも作品は?そんな感じで行かないかな?

 マァNHKもドキュメンタリーにしてしまった人物だから色々後始末はごねるだろうけれども、そこを抜きにした話を聞きたいな。
Posted at 2014/02/07 01:23:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 広島ヒロシマ | ニュース
2013年12月21日 イイね!

はだしのゲン云々(-_-;)

はだしのゲン云々(-_-;) 少し前になるのだが、「はだしのゲン」の中沢啓治氏が亡くなられて1年を回った。
 ココでも閲覧騒動の時に一度触れたんだが、また一年忌とは別にちらちらネットで話題として出てきてる。

 そこで挙がった話題としては前回挙げたものと被るが、
・左翼主義にまみれた売国奴醸成作品
・コミックの表現的には世紀の力作
・あまり愉しんで見る作品ではない。
 と言う論評が見て取られる。

 的を射てるのは、真ん中だけだなぁ(^_^;)。
 この件については意外と現代っ子って、観てるモノ見てる気はする。
 タダ、周囲の論評に流された色眼鏡も多々見受けられるのも現代っ子だなぁ。

 そこで、先入観なく連載世代の広島市民としてちょっとこの作品を紐解いてみよう。お題目は私の独断。
 意外と全部を見てる人はそこまで居ないようなので。
(タダ私が読んだのは汐文社の刊行後で、ジャンプの連載自体は見てない(^^ゞ)

 まず構成はこんな。多分意外に思われると。
・1巻
 戦中編~父の反戦言動から町内会ぐるみのイジメに遭う中岡家、原爆投下時まで
・2巻
 被爆編~被爆当日から、ゲン母子が「焼け跡を整理」し知人宅に身を寄せる
・3巻
 焼跡編~居候ながらも自立めざし、しかし難題が続く。終盤にやっと終戦。
・4巻
 挫折編~兄達が戻ったことで知人宅を追われ、別の家族の離別が。ジャンプ版では完結編。
・5巻
 混迷編~失跡してた隆太と再会、子供なりの粗っぽい自立へ。母の病状も重くなる。
・6巻
 苦闘編~トラブルが昂じて更なる混迷。隆太達に保護者も着くが・・・・。
・7巻
 訣別編~少年誌ならざる展開が極致。混乱収束も終盤母原爆病死。ココが第二節完。
・8巻
 自律編~ココから単行本よりの発行。1950年、中学生になってもガンボさ相変わらず(^^ゞ。兄弟が自立へ離散。
・9巻
 成長編~家族から隆太達へとの共同生活も離別は突々に。成り行きから看板屋の仕事へ。
・10巻
 旅立編~ゲン中卒。イキナリの恋愛展開も最後はゲン節が。ゲン上京を最後に幕引き。

 被爆当日がほぼ1巻分掛けて描写されてる。
 終戦になったのは3巻も中盤を過ぎてからだ。
 一方で被爆の気持ち悪さをやり玉に挙げられはするが、その凄惨さは実は全体の2割に満たない。
 それ以上に人間同士のかびすましさのほうがよほど多く描かれてる。

 この中で際立つのが苦闘編で、別の意味、つまり連載でも悶絶してたものかと思われる。
 話の展開がスッ飛び気味になり、突飛な商売や(現代社会でなら立派な)悪企み、殺人未遂や占領軍への連行と展開がある種エスカレートしていく。
 4巻ですでに泥棒や殺人まで及んでしまったが、そこまで苛烈だったのだ、終戦は。
 ソレはあの「喝ぁ~つ!」でおなじみの大沢親分まで「泥棒でもやらないと死んでた」と言わしめたほど。
 ただ漫画だけに死者の頭蓋骨を売ったり賭場荒らしをやったり造船所に資材盗みとエスカレートのケは満々。
 主人公の騒動からキャノン機関(加地亘事件)まで言及しだすし(^_^;)。
 まともな(少なくとも少年誌の)漫画の展開ではないよな。
 一方でどういう訳かゲンも(まっとうな手段でだが)大金を手にしてしまうエピソードまで。

 聞けばジャンプが終わったあとマイナーな教育機関誌での連載となり、世間的には消えた作品と一時なってた。

 単行本も一度他所で出しておいてあとで迎合させてるのだ。
 マァ『ゲン批判評』は多分にこの混迷期に端を発してるような気もするが、いや、批判するような読者はココまで読み進めていないのかも知れない。

 あとキモい漫画としての評価。
 コレは正解ではない。
 キモい漫画ならもっと容赦なく描いたろう。楳図某も真っ青なモノが描けたはずだ。
 ソレをヤルと漫画ではない。それでは描いた意義の半分はない。
 読んで貰って幾ばくかなのだから、原爆書籍は。

 その一方で(古風ではあるが)ちゃんとしたエンタメ作品なんだ。
 チョット赤塚不二夫氏や当時のエース川崎のぼる氏が綯い交ぜになっているが、笑わせるキャラもちゃんと描く。
 だって、被爆直後の画家に描かせた肖像画が『しぇー!(厳密にはチョット違うが)』だぞ(^^ゞ。

 テーマが重いなりに軽妙な脚色は充分盛り込んでると言っていい。

 全体の展開を見ると確かに天皇と軍政部(つまり国粋)批判に鼻に衝く人は居るだろうが、
「やられっぱなしの者」
 の意見としてはやはり諸悪の根源と正しておきたいところである。
 確かにノリでの描写は見受けられるが、政治結社の代弁者ではない。ゲンはやはり中沢氏の分身ありきなのだ。
 そして手放しでそこを責むのではなく、
「世間の無関心」
 にも常に言及してる。教育誌の意向は汲んだものの偏重だけはけっこう避けてる。

 そしていつも大事に描かれてるのが、キャラクターの死別だ。
 ココだけは歪まず戦争と原爆の罪として告発してる。
 兵士で死んだだけが、空襲で死んだだけが戦争の犠牲者じゃない。
 そして生き残ったが故に苦悶し見え適わぬ希望を果てに見て息絶える。そこに原爆の罪を描く。
 この幾多の死別は最近の創作の軽薄さと一線を画す。是非じっくり読んで欲しい。

 私はこの作品は『常識と良識の戦い』を描いた漫画だと思ってる。
(無論、上にも書いたがほぼ犯罪な事まで描写されてる(^^ゞ)
 人として活きることがなんなのかを描いた作品としては平成的にはともかく昭和の遺産だと思う。
 広島市民としては大河ドラマは無理だけど1~2年はじっくり掛けたドラマにして欲しいよね。
(何しろ1945~53年までのスパンの濃密な物語だもの)

 テーマは重くシッカリとは読んで欲しいけど、漫画だから読むのは気楽に読んで欲しい。
 ソレがはだしのゲンなんだと大人になってからは思うんだ。
Posted at 2013/12/21 22:47:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 広島ヒロシマ | その他

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「今回カーナビ外したので、後記用のトラッキングは悩んだ。
最初ここの[何シテル』投稿やスマホカメラで休憩に撮ったが行程が残らず。
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また大きな声で言わないが位置ゲーもトラッキングに使った。」
何シテル?   07/09 10:48
 広島・備後御調種佐伯産宮島対岸棲息の対厳山。 長らく勤めてた仕事を現在辞職、2025年初めはフリーターで始まりました。  新社会人時代(つぅても四...
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