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対厳山のブログ一覧

2014年05月29日 イイね!

韻読の4。ヒロシマ日記

韻読の4。ヒロシマ日記 著者   蜂谷道彦
 出版   1975年法政大学出版(他にも版元あり)
 入手度  中
 難易度  難

 内容
 逓信病院院長だった著者が、自らも重傷を負った中で医療に奮闘しなければならなかった苦闘を日記形式で綴ったルポ。
 後日整理された被爆談が多い中で、日時を追った見識が伺える点では貴重な書籍。
 特に当時の医療事情や軍隊との絡み、被災情報の入り方などでは後学の糧にもなります。



 ぢつはこの本、私1/3しか読んでいないです(^^ゞ。
 図書館で借りておいて野暮用に相殺されて返してそれっきりm(_ _)m。
 でもお勧めします。

 今度は医療現場という、被爆後重要な重責を担った現場の被爆談です。
 人を助ける医療現場が自らも深手を負った中での奮励記は被爆の凄まじさを物語ります。
 被爆だけでもおおいな深手なのにその上正体不明の病状、終戦、枕崎台風禍の過酷な被害。激しい周囲状況に翻弄されながら本分を全うすることの難しさも映し出しています。

 題名は日記ですが、実際は記憶やメモ書きを近い後日に日記に書き直した形式というのが正しいようです。
 なにぶんご本人も当日は重傷患者で、御立場がなければ間違いなくお亡くなりになっていたとしか・・・・
 被爆当時の状況や被爆者の日を追った認識をつぶさに知るにはおあつらえ向きです。

 タダ本文は会話に方言が多用され、地名の細かさも相まって予備知識無しでは読み進むのは難しいかも知れませんね。
Posted at 2014/05/29 08:56:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒロシマに行こう! 韻読編 | その他
2014年05月28日 イイね!

韻読の3。幻の声

韻読の3。幻の声 著者   白井久夫
 出版   1992年岩波書店(新書版)
 入手度  易
 難易度  易

 内容
 著者がNHK広島ラジオディレクターだった1975年、一通の手紙が胸を打つ。
『被爆直後、ラジオでは女性の声が消え入るように大阪を呼び続け、放送の引き継ぎ依頼を行った(意約)』
 この事実の真偽を追うことで、被爆時のラジオ放送の所在を追い続けたルポルタージュ。



 広島気象台、中国新聞社に続いて被爆職場を知る一冊。
 放送作家畑の筆者だけに展開もラジオ番組を読むような感覚です。
 基本的に本題の『幻の声』を追い続ける話ですが、その途上で貴重な被爆証言が数多く盛り込まれています。
 表現を形にすることを求められる放送業界の筋なので、本も薄いことがあって解りやすい被爆談としてお勧めです。

 タダ、残念ながら本題のほう、けっきょく解らずじまいでした。
 それを明かしてなお、この本は内容があります。
Posted at 2014/05/28 08:59:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒロシマに行こう! 韻読編 | その他
2014年05月27日 イイね!

韻読の2。もうひとつのヒロシマ

韻読の2。もうひとつのヒロシマ 大事な本なので連稿容赦下さいませm(_ _)m。

 著者   御田重宝
 出版   1985年中国新聞社(他に1987?年社会思想社から文庫化)
 入手度  難
 難易度  難
(お題目写真は拙新聞スクラップ(^_^;)

 内容
 1945年8月6日、いつものように戦時防空体制の廣島が明けた。
 早朝の空襲警報も空振りに終わり、「廣島」はいつもの毎日へ胎動を始めたばかりだった。

 しかしその上空には刻一刻とB29が新兵器・リトルボーイを積んで廣島に接近していた。
 そして・・・・・・・・・
 そのかつて無い状況に置かれた地元新聞記者の苦闘と苦悩が始まった。



 1984年の中国新聞恒例の被爆連載記事として発表されたこの作品は、それまでにない長編として260回に亘る連載を続けました。
 作者は同社の記者で、前作として『人間の記録』を連載、地元駐屯軍のマレー進駐を軸に描ききった戦記モノに続く大作です。

『あの日』から被爆とはなんなのかを模索し続けて止まない同社が、その傷む身を繕いながら綴った『新聞社の被爆記』です。

『新聞記者が先輩記者に取材』と言う、今までにない形で兎にも角にもどんな記事でも載せていった、そんな作品で、情報量の多さは被爆記随一です。

 タダ連載の途上で反響や補足記事を加えた経緯があって、話筋が一貫していないのが問題と言えば問題かな?
 私も読んでてけっこう蹴躓きました。

 今まで同社が掲載してきた被爆時記事を軸に、被爆の惨禍をどうしのいできたか、記事を発行する段取りの苦悩から、それを取り巻く社会情勢や占領政策、戦前なみの完全自社発行に至るまでをマクロな視点で描ききっています。

 中国新聞社の被爆記データとして他の著書の参照にも用いられているほどです。
 一方で大野隔離病棟の記述は先述の空白の天気図に依っています。

 通り一遍のヒロシマ情報を仕入れられた方への補完情報としてお読み頂くと読みやすいです。

 今度は電子書籍のリンクを設けておきますが、以降はセルフリサーチでお願いしますm(_ _)m。
Posted at 2014/05/27 21:57:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒロシマに行こう! 韻読編 | その他
2014年05月27日 イイね!

韻読の1。空白の天気図

韻読の1。空白の天気図 せっかくなので大事な出だしをさっそく。

 著者   柳田邦男
 出版   1981年新潮社(文庫版)
 入手度  中
 難易度  易

 内容
 終戦前後の広島地方気象台を舞台に被爆とその直後に襲った枕崎台風禍の台員の奮闘と苦悩を描く。
 特に大野隔離病棟での惨禍の取材談はこの本をおいて詳しく触れている書籍が見あたらない。
 軍事情報として重きを置かれた当時の気象状況や、測候を欠かさないことの責任感の上での展開を描いた過酷な被爆・台風禍の凄まじさを綴る



 現在では古書の部類にはいるので、注文やお問い合わせは可能だろうが、入手するのは難しいかも知れない。

 著者はNHK社会記者として日本各地を飛び回った柳田邦男。

『マッハの恐怖』『事実の時代』や近年に於いても著書を出されるなど、その取材見識の広さには定評がある。

 広島は1960年頃ほんの数年任地として籍を置いただけらしいが、ヒロシマという責務を重く感じたと思うと共にその報道がいまいち的を射ていないことに消化不良を覚えていた。

 後年気象取材を重ねた上で1967年の西日本豪雨に触れ、そのつながりから『被爆被害』からではないこの切り口が生まれた。
 
 その視点がかなりスッキリした構成に繋がっているので、被爆を抑揚無く捉えるには最適の一冊です。
 文章的には上級者用だが、内容の解りやすい詳細本としてお勧めする。
 今回は特別に現在文庫版を扱ってる文春のサイトをリンクしておく。
Posted at 2014/05/27 12:24:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒロシマに行こう! 韻読編 | その他

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「今回カーナビ外したので、後記用のトラッキングは悩んだ。
最初ここの[何シテル』投稿やスマホカメラで休憩に撮ったが行程が残らず。
最後に使ったのはスマホ地図のスクショでこっちが効果高かった。

また大きな声で言わないが位置ゲーもトラッキングに使った。」
何シテル?   07/09 10:48
 広島・備後御調種佐伯産宮島対岸棲息の対厳山。 長らく勤めてた仕事を現在辞職、2025年初めはフリーターで始まりました。  新社会人時代(つぅても四...
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