
と言うわけでヒロシマに来てみるにはと言う話をしてみたけど。
ぶっちゃけた話、
ヒロシマを探訪するだけために普通広島に来る?
普通に考えてそういう人はまず居ないでしょう。
今回はヒロシマ抜きの広島というお話。
広島を観光都市と考えた場合、実のところそこまで魅力ある街とは地元民ながら思えない。
ただ、個性の強い街ではあるから個人差のある印象が持ち帰られる所ではある。
ではカテゴリ別けしてみよう。
・ショッピング
JR広島駅から広電1号線に乗って胡町・八丁堀から紙屋町経由して袋町界隈までが目抜き通りだ。
古い言葉だが6大都市圏以外の人にはこの魅力があるようだ。
私はファッションやブランドには疎いんだが色んな店がブランドや品揃えを誇る。
また家電量販店のエディオンが本部を構えてることからオタク系の嗜好にも応えてくる。
ただソレは東京大阪は無論福岡にさえ劣る。
わかりやすく言うとユニクロが初めて出店した街という事か。その意味の解る人には充分魅力だろう。
満喫するには再来年に終わるJR広島駅周辺の整備が終わってからの方がお勧めだ。

17年には広島駅自体も駅ナカが組成されて商圏として生まれ変わるという。
郊外型巨大ショッピングモールが好きだという方は商工センターや緑井など各所にあるのでそれも満喫できよう。車で立ち回れるし。
・アミューズ
広島人というのは浅野藩勉学倹約志向が根強いのか、遊ぶというモノにはどうも無頓着だ。
その意味ではすべてを忘れて遊びまくると言う事は出来ない。
何かを学びその糧から愉しみをと言う施設はあるので幾つか上げると、
1・大和ミュージアム+呉海事博物館
ココでも頻繁に採り上げられる海の男の記念館だ。観光に悶絶して辿り着いた呉市の面目でもある。
2・筆の里工房(お題目写真、安芸郡熊野町)
とても広島の片田舎とは思えない濃密な運営をしている。
筆に関する多岐な考察、著名人を招いたイベント、実演と販売、アクティビティーも多彩だ。
書に関するのみならず最近は化粧筆の売り込みも熱心だ。
3・ガラスの里(安佐北区大林)
ビーズ製造の大手であるトーホーが運営する工房型施設。
いかん、遊び慣れしていないことがぼちぼち露顕してきた(T_T)。
・エデュケーション
ヒロシマ以外にも学ぶとなるとおっくうな気もするが、広島現代/マンガ美術館や、後述する江波山気象館、また県レベルだが平山郁夫・奥田元宋両氏を始め著名美術家の館も多い。
(そのうち中沢啓治博物館なんかも出来そうな気がするんだが(^^ゞ)
車もしっかりとマツダミュージアムに広島交通博物館、福山自動車時計博物館と密度の高い内容を持つ。
また様々な地場企業の見学も多彩だ。ココはすみません、セルフリサーチで。
・エンタメ
アミューズの反動か、プロスポーツやコンサートなどは頻々に執り行われる街ではある。
海外や都会志向のアーティストは別だがマメに来広してくれる歌手は多い。
劇団四季もけっこう興行してくれ、キャッツなどはココにツアーが組まれることもある。

特にプロ野球は今年例年にない展開から近年にない盛り上がりを呈している。
サッカーも負けては居ないしマニアックにはなるがアマスポーツも活発だ。
・アクティビティー
広島は日本の縮図と言われるぐらい四季折々の遊び方が出来る。
海水浴場とスキー場が両方潤沢にある県も珍しいだろう。
キャンプ場も県内レベルで豊富にあり、自然も満喫できる県ではある。
・グルメ
たぶんヒロシマ探訪の一番手頃なツマになるのがこれだろう。
名物のお好み焼きを筆頭につけ麺冷麺担々麺と様々なヌードルアラカルト、安い魚も高級魚を紛うばかりの鮮度。
よほどの僻地特産でない限り農産食材に困ることは無し。
もみじまんじゅうに代表される和洋分かたない自由な菓子文化。
(その分茶菓子などは松江にも圧倒されるぐらい貧弱なのだが)
カルビーやアンデルセン/リトルマーメードことタカキベーカリーを生み出した「文化」がある。
・サケ
広島では水質に恵まれてることから東広島の西条を筆頭に酒自慢の銘柄が多い。

それでも平成に入ってかなりの酒蔵が潰れたが、西条の賀茂鶴、三原の酔心、竹原の竹鶴、呉の千福と各地の味覚に酔える。
・テツσ(^◇^;)
申し訳に書き足したが、お鉄なマニアにも満喫どころが多いトコである。
日本有数の路面電車に国鉄型JR電車、地下を走る新交通にモノレールとロープウェイの合いの子スカイレール。買収私鉄の可部線に瀬野八勾配。
また鉄ではないが福岡名古屋に次ぐバスターミナルを持ちバスの情報も話題に欠かない。
片道400円ぐらいの行程であっさり山間部を満喫できる路線網。
とまぁこんな具合だが、ヒロシマだけで抹香臭くなるのもとか連れが着いて来たがらないなぁとかいうエクキューズはけっこう裁きようがある。
なお宮島を書き含めなかったが、これは寄り道じゃないでしょう。
こっちはこっちでガッツリ堪能して下さいm(_ _)m。
最後に大人のヒロシマ。
普通に街を歩いてみよう。
繁華街ではなくて、前にも言った平和大通りや川土手、十日市土橋界隈や天満町や草津、大河とかの戦後ながら古い街並みに小商店を巡り、都心部幹線道以外では鳥の声が聞こえ、水に親しめ、緑が絶えない。
名物のお好み焼きだってこう言う街角で食す方が味覚以上に美味しく味わえるかも知れない。
こう言う街もこの規模のとしては珍しい部類に入るのではないだろうか?