リヤハブ再オーバーホール③
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
内部ベアリングの球を手持ちより選別の窒化珪素セラミック球に変更したハイブリッドタイプのハブベアリングもグリスを封入して完成です。グリスは前回の通りオメガNo77を使用しております。
「 多目的極圧グリース。
独特の粘着性があり、回転による飛散が少ない。
シール性に富んでおり、水・粉塵などをシャットアウトできます。
衝撃過重に強い特徴を持っています。」
メーカの文言から...
2
錆を落としたところは、余っていたチタンカラーのスプレーでお化粧直し。トラブルが出ない限り、おそらく廃車までこのままかと...
3
復元して、ナットを締め切りにして回転具合も良いので位置決め・緩み止めのカシメをして完了
4
封入したグリスをハブを回転させて馴染ませてから起動トルクを確認。
実測1.2~1.3kgf
5
回る感じは感覚的には良さそうですが、整備解説書を確認すると、限度値1.8kgf以下となっており、 回転起動トルク10kgf・cmになっています。
ハブボルトで計測しているので、11.43÷2×1.3=7.42kgf・cmとなりますので10キロ以下で正常値となります。
上限値の指定は10kgf・cmとありますが下限値の指定は無く、ハブナットは既に締め切り状態なので、起動トルクの調整のやりようはなく、現状値でOKとする。おそらく走行をするとグリスがさらに馴染みさらにトルクは軽くなることでしょう...
6
次にハブの面振れを確認する
7
最大値 約0.02mm
8
最小値 約-0.03mmなのですが、ハブボルト周辺が4か所とも同じくらい変形しているので、フロントの時と同様にボルト・ボルト間の面で平均値とする。
9
別の面で約0.02mmでOK
面でいえばプラスとなっている面で0.02mm(Max)となるのでOK
10
面振れについては、整備解説書では指定が無くガタの方向のみ指定あり、ガタの 限度値は0.05mmとあります。 この部分でガタが0.05あったらタイヤ外周ではミリに近い、コンマ台揺れそうですね。 9項の振れ測定で0.02mmとありますが。平均すると0.01mm以下なので車としてはOKかと判断します。
11
内径36mmのベアリングなので、頑張ってリミッターが効く180キロを出したと”仮定”して最大回転数1570min-1付近 (純正タイヤ外径610mm)
Dn値は56520と計算上なりまして、ベアリングの回転としては全く屁ともならない条件です、しかも試算は最高速で回転し続けた場合であり、いつもは1/3くらいの回転で500min-1 付近、通常の高速道路でも800min-1 くらいしか回っていません。 計算の上限に近づくのはこの車ではテストコースに限るようです。
よく考えたら200マイル出しても3000min-1 位しか回ってないということですね。 3000回ってやっとDn値10万越え程度ですね。 グリス潤滑では高速専用のグリスを計量封入使用してDn値40万~50万といいますので、粘性の高いオメガのグリスでも、潤滑材からの発熱に対しても全くの余裕の数値ですね。 200マイルで走行した場合ですけど...
ハブベアリングがダメになる原因としては回転数とかではなく、入力負荷や潤滑不良(→主に水分混入によるもの?)、あとはブレーキからも貰う発熱高温による潤滑グリスの劣化などが考えられそうです。 ベアリングの置き換え方法が確立できればジュラルミンハブで軽量化と放熱性向上も可能ですね。
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