リヤハブ再オーバーホール④(考察)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
本業の習慣でやはり分解した部品を
検証して問題点などが無いかを調査して、自己満足してしまう小生の悪いところです。 しかし少しでも同じ問題を抱える方々の参考になればと思います。
今回分解した転動体(球)を目視すると、球が飴色やや茶色に変色しております。 これは前のO/H時には基本非分解構造であることから、劣化グリスの洗浄のみで止めていたので、詳細は分かっておりませんが、前回のログを確認すると潤滑状態は悪かったことからかなり発熱していたものと推定されます。
変色はこの時すでにあったと考えるのが妥当です。
2
左から新品の同規格15/32鋼球、右リヤハブに入っていたもの、左ハブに入っていたものです。 一番左が一番コンディション的には悪いですね→焼けているので...
3
これは内輪側でハブスピンドルに固定される側ですが、昨年のオーバーホール時に鏡面磨きして、約2000キロくらい走行しています。うち半分は高速道路とテストコースになります。 温度や潤滑には特に問題はないようです。
4
転動体の走行痕についてはやや幅広な気がしますが、これはおそらくの推論ですが、通常の工業製品に使うアンギュラベアリングと設計基本が異なり、旧来は円錐ころベアリング(通称:テーパーローラーベアリング)を使用している部分で、アンギュラベアリングで荷重に持たせようとするため、球との接触幅を多少増やしているのではないかと推定。
通常は球だと点接触になるのですがある程度球に沿わせたRで受ければ、円錐ころまでの線接触にはなりませんが、ある程度球への荷重を内外輪へ分散できるのではと考えられます。
5
窒化ケイ素セラミックの球を組み込んだところ。
6
いい感じですね。やはり回転する感じも軽く感じますし、実際にリフトアップしていてタイヤを空転させるとかなり回り続けます。 回りすぎて、走行していたら後ろから、リヤタイヤに追い越されるかもです。
フロントと違いほぼ想定された一定方向からの荷重とFF車ゆえのリヤ荷重の軽さから軽快に仕事をしてくれると期待します。
追記 バネ下荷重軽減の効果を期待するに、交換した球の体積を計算
直径 φ11.906(15/32インチ)=1.1906 半径r=0.5953 から
球の体積 V=4/3×pi×r3 にて
結果 0.8837(比重1) 標準の鉄球(比重7.9)では、 6.98g/個 片輪24個あるので 167gとなりますね。
交換した窒化ケイ素セラミックは比重約3.4なので 0.8837×3.4=3.0046g/個 鉄球との差異 約4g/個で
片輪24個なので、4g×24個=96g軽量化でした。 結局ロングスタッドボルト+10mmなので、ボルトM12×10mm×4個が重量増なので 1.2cm×pi×1cm×7.9=29.77g/本 4本あたり約120gの重量増になって、軽量の恩恵より約25gの回転系の重量増で収まりました。 計算上ですが...
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確認結果追記
取り外した鋼球48個の重量を確認
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スケールの目盛りで実測335g
試算結果で 24個 167gなので ベアリング2セット 48個で 334gなのでスケール実測とほぼ同じなので、試算結果は正しいと判断。 セラミックも48個揃えて実測してみないとですね。
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