
今日たまたま端子をやり直しまして
そのついでに素材をつくってみたので、ケーブルと端子について書いてみます。
今回は電源ケーブルで書いてますが、スピーカーケーブルも同じです。
確実な圧着・接続が、音質を左右します。
電源、言わずと知れたオーディオの源です。
アンプを駆動する、スピーカーを駆動する、全ては電源ありきです。
その電源の施工次第で音に大きく影響するのは言うまでもありませんが、カーオーディオの世間常識では電源(のみならず各種ケーブルや末端処理)は軽視されがちです。
特にイ◯チキなプロオーディオショップとか、詐欺まがいなお店も数知れずです。
職業柄、知ってます。
素材を用意しましたので、それを交えて載せてみます。
用意した素材は、使う予定のない2G(38sq)のテクニカのパワーケーブルと、ニチフのR端子です。
手前のが、このような太めのケーブルの末端処理に必要な、強力圧着工具です。
ロブスターのAK100で、名前の通りサイズ的に100sq(4/0G)まで圧着できます。
自分の場合、4G以上はこのAK100を使用します。
4G以下は、同ロブスターの圧着工具を使用します。
本当は油圧圧着工具がいいですが、お値段張ります。
手動式でも数万円しますし、さらに高みを目指せば電動油圧圧着工具というインパクトのような形のものは数十万円します。圧着力は最高でしょうが(^^)
このケーブルは、ハードオフで売っていたのですが、たしか200円くらいでしたので、あって損はないと思いスペアとして購入しておいたものなのですが、
片方はご覧のとおりY端子がついておりますが、圧着不十分です。
端子の無数の削れ傷や端子の曲がり方から、ペンチやプライヤーなどを駆使して無理やり装着しただけのように見受けられます。
これでは、いい音は出ません。
いい音が出ないばかりか、圧着不良は、つまり接点不良です。
接触不良であれば、圧着力が弱いところでスパークする危険性もゼロではありません。
また、引っ張り力で端子からケーブルが抜けてしまってボディー鉄板に接触すればショートします。
ヒューズがあれば助かりますが、ヒューズがない、またはインチキな場所に取り付けられてると、最悪は車両火災です。
電気は、きちんと施工しましょう。
ではさっそく、未処理の反対側に末端処理としてニチフのR端子を圧着してみましょう。
ケーブルにR端子をハメただけの状態です。
ここから、強力圧着工具にて圧着作業をします。
※ブログ用の素材で、実車にて使う予定がないので電線が長くはみ出てる(ハードオフで購入した時のままの皮膜カットの)状態ですが、実際は端子のスリーブより1mm前後突出するくらいが適当かと思います。
そのへんは各圧着端子製造メーカーさんのHPや商品のパッケージに記載してあるので、記載の通りにします。
余談ですが、サイズ感がわかりにくいのですが、意外とビッグですよ。。。笑
成人男性の手と比較して、こんなサイズ感です。笑
さっそくロブスターに装填して、
レバーをぐっと挟み込むと
ぐわっとめり込んで、圧着完了です。
普通のペンチなどでは変形しないような38sq用のR端子が、一瞬でくにゃっと変形して圧着されました。
接点抜群そうですね。
裏側も少し変形してます。
圧着した部分の色味が変わってます。
きちんとした強力圧着工具でかしめたものと、適当な装着の違いがよくわかると思います。
裏側も、今回施工したほうは綺麗に圧着できてますが、Y端子のほうは、ペンチなどで施工したような傷まみれになっております。
この荒が、見た目もですが、もろ音に表れてきます。
おまけで、ダメなほうの端子をダメ元で圧着してみましたが、
やはりダメでした。
一回できっちりとかしめてあげないとだめです。
以上、ちょうどいい素材がありましたので、ネタとして用意してみました。
電源の施工の違いで、音の違いが顕著にでます。
DSPなし、ドア調整(デッドニング)もなし、ほんとに電源だけでイコライジング(調整)するツワモノの方がいらっしゃるくらいですので、その電源の大切さはお分かりいただけるかと思います。
車で本当に音楽を楽しみたいと思われてる方は、まずは電源から正しい施工をされるのが、成功への近道だと思います。
見た目に騙されないようにしましょう。
見た目がきらびやかなだけのオーディオは、少しの知識と技術があれば誰でも施工できます。
でも、それだけでは、いい音は出せません。
音が良くならない、、、とお悩みの方
電源、見直してみて下さい。
自分はアナログ派ではありますが、
電源の大切さはアナログ・デジタル共通です。
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Posted at
2017/07/23 08:32:23