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2013年08月31日 イイね!

亡霊の港町・・・。

これは関東地方の某小さな港町・・・H海水浴場のお話です。

この港のある海岸線は太平洋に面し毎年、夏になれば海水浴スポットとなる海岸が多数点在し人気のところです。

この小さな港町Hもその内の一つで夏になれば小さな海水浴場がOPENします。

マイナーな海水浴場で海水浴客も割に少なく穴場と言えば穴場なのかも知れません。


もう、5年も前のことになります。

私の知人、Y氏が8月のお盆の時期に夏休みを利用して家族で海水浴旅行を考え宿を探していました。

この年のY氏の夏休みはなかなか決まらず、お盆休みが決定したのは世間が一般的に休みに入る一週間前のことでした・・・。

勿論、こんな時期に宿の空きを見つける方が困難なのですがただ一件・・・H海水浴場近くの旅館に空きがありました。

そこでY氏はこの宿に宿泊予約を取り家族旅行の計画を決めました。


さて、お盆休みの初日・・・Y氏一家は東京から自動車で三時間圏内のこの港町を訪れ宿に到着致しました。

宿は明治時代から建っているという建物で何やら由緒のある旅館でしたが・・・。

少々薄暗さを感じ、案内された部屋はジトッとした感じが否めない感じでした。

和室の部屋には掛け軸が吊るされ、立てつけの悪いサッシ窓の向こうに見えるものは裏山・・・。

決して眺望の良い部屋でもなかったが、「まあ、盆前ギリギリに予約したんだから仕方無いだろう。」と、妥協した考えで宿の前を走る県道の向こうにある海水浴場に行くことにした。

時間は午後3時半過ぎ・・・。

夕飯が午後6時なので2時間程度の海水浴を楽しむつもりで家族で海岸に繰り出しました。


Y氏には上が12歳の男の子、下が10歳の女の子が居て二人の泳いでいる姿を砂浜にひいたビニールシートの上から見ていました。

波も穏やかで静かな海でしたのでY氏は安心して二人の子供の泳いでいる姿を眺めていました。

どれ位時間が経ったでしょうか・・・。

Y氏が二人の子供の遊びに加わろうと海に入り、遊泳区域の半ば辺りで泳いでいる子供の方向に向かって泳ぎ始めました。

しかし・・・幾ら泳いでも子供のもとに行き着きません。

Y氏は泳ぎにも自信があるスポーツマンで泳ぐスピードも結構な速さで泳げる男性です。

が・・・幾ら泳いでも泳いでも・・・二人の子供に近づかないどころか離れている気さえします。


Y氏はふと・・・自分が泳いで来た岸の方向を見てみると、既に遊泳区域を遥かに越えた沖に出ていることに気付きました。

「こりゃいかん!すぐに戻らなければ。」

Y氏は方向転回をして泳ぎ始めましたが、潮の流れのせいなのか思った方向に泳げません。

それどころか更に沖に流されている気がします・・・。

「おかしい!絶対におかしい。」と一瞬冷静になったY氏は自分の両足に何か重いものを感じ海中を見てみると・・・。

そこには・・・防空頭巾に国民服姿の子供や女性が多数、Y氏の足を掴んでいます。

Y氏は振り切って逃げようと試みましたが今度は防空頭巾姿の女性がY氏の両肩にのしかかって来て自由が利きません・・・。

必死にもがいて、満身創痍の力を振り絞って何とか遊泳区域に辿り着き溺死を逃れました。

子供達を海から上げて慌てて片付け、宿に入りました。


夕飯の後、子供達は寝入ってしまったので風呂に入ろうと大浴場に行くとそこには誰も入っておらず体を流して岩風呂に浸かっていたその時です・・・。

今度は、岩風呂の縁に太平洋戦争当時の海軍の兵隊さんが立っています・・・。

Y氏は何も言えずただ脅えるのみで気絶してしまいました。


Y氏は浴場で他の宿泊客に発見され、目覚めた時には自分の部屋の布団の上でした。

更に夜中に部屋の外にある共同トイレに入れば・・・。

誰も入っていない筈の個室の扉が開いて・・・。

開いた扉を閉めると他の個室の扉が開いて・・・。

手洗い場に建てば正面の鏡に映る自分の姿の後方に青白い顔の女性や子供が・・・。

Y氏は脅えた挙句、Y氏の奥様が共同トイレで誰も入っていない隣の個室からガンガンと仕切壁を叩かれ・・・。

部屋の掛け軸をめくればお札が壁に貼ってあります・・・。


翌日、当初二泊の予定の宿を急遽チェックアウトしてこのH海水浴場を離れ10kmほど走った先の別の海水浴場の海の家に行きました。

海の家のおばさんに「どちらからお越しに?」と聞かれ・・・。

東京からH海水浴場に行って泊まり、このD海水浴場に来た旨を話すと・・・。

海の家のおばさんは「何か変な体験しなかった?」と本気顔で尋ねて来る。

Y氏は正直にH海水浴場や宿泊した旅館での出来事を話すと・・・。

おばさんの口から聞かされた話・・・。

「あのHの町はね・・・。太平洋戦争中に兵舎があってね・・・。アメリカ軍の軍艦から町ごと集中砲火を喰らって、ほぼ壊滅状態になったのよ。あの旅館もね・・・その時の被害から奇跡的に逃れられた建物の一部を直して改築したんだけど裏山では沢山の兵隊さんが亡くなっていたんだって。裏山には丁度旅館のお風呂が面しているから寂しくて出て来るんだろうね。」

海には焼き討ちを受けた女子供が熱くて海に飛び込んだということもあり、現在でも魂が彷徨っていると言う・・・。

Y氏一家はこのD町の方に相談してこの町に一泊させて貰い、翌日安全な海水浴をして東京に帰ったそうである・・・。


ハイシーズンに変に空いている海水浴場って何か訳有りなこともあるんですねェ・・・。

貴方が泳いだ今年の海水浴場は如何でしたか?

泳いでいると何か後ろから引っ張られたりしてませんでしたか??

Posted at 2013/08/31 23:50:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 耳袋 | 日記
2013年08月31日 イイね!

怖い話。お聴きになりたいですか?(病院編)

これは友人の奥様が看護師として駆け出しの頃に初めて勤務した病院での出来事です・・・。

彼女の名前はDさん。

看護学校を卒業して初めて勤務した東京都にある某大学病院の脳外科病棟で厳しく激しい勤務の日々を送っていました。

そんな多忙な日常の中で一年が過ぎ去ろうとしていた頃のお話です。

ある、夜勤の夜・・・。

2月末の寒い夜でした。

東京都下でオートバイ事故の患者が救急搬送されて来ました。

患者は23歳の男性。氏名はSさん。

都内の国道をオートバイを運転中に事故に遭い救急搬送されて来たものだったそうです。

頭部を強打していて脳挫傷、脳内出血の疑いが濃く、すぐに検査が開始されスタッフ達の懸命な救命措置が続きました。

幸いにもその男性は一命を取り留め、脳外科病棟のNCUに入院して来ました。


その二日後の夜、面会時間も終わる頃に一人の女性がSさんを訪ねて来ました。

年齢は20歳代位でグレーのダウンコートにジーンズで茶色いブーツ姿の色白で小柄な女性でした。

折角お見舞いに来て下さったのだと思いNCUを案内し、ガラス越しに眠る彼をその女性は見つめていました・・・。

そして・・・その翌日も。

またその翌日も・・・。同じ時刻になるとその女性はSさんを見舞に来ます。

看護師であるDさんは何か不思議な気持ちになり日中、Sさんを見舞う親族にその女性のお話をしてみました。

すると・・・Sさんの母親が血相を変えました・・・。

Sさんの母親がおもむろにバッグの中から一枚の写真を出しました。

その写真にはDさんが案内したあの小柄な女性とSさんが笑顔で写っていました。

そして、Sさんの母親が言いました・・・。

Sさんはあのバイク事故に遭った日、彼女であったあの小柄な女性が入院している病院に急いでオートバイを走らせていました。

あの小柄な女性の名前はN美さん。

N美さんは急性骨髄性白血病で、あの日急性転化が始まり危篤状態になりその連絡を受けたSさんは病院に駆けつけるべくオートバイを走らせていたのでした。

その途中でSさんは通過しようとした交差点を無理に右折して来た対向車と激突!

救急搬送されることとなったそうです。

その晩、午前1時22分。N美さんは21年の短い生涯を閉じてしまったそうです。


その話を聞いた看護師のDさんは「あれが幽霊?ええ?」何が何だか分からなくなってしまったそうです。

そして・・・その晩は・・・N美さんは姿を見せず・・・。

Dさんはその晩は夜勤でナースステーションに居ました。

時間は23時も過ぎて23時15分になる頃でした・・・。

突然、ナースコールが鳴り響き表示を見るとNCUのSさんからでした。

NCUに駆けつけてみると特に何の異常も無く、意識も比較的ハッキリしていたSさんもナースコールをした覚えが無いと言います・・・。


不思議に思ったものの異常無しを確認したDさんは再びナースステーションに・・・。

すると今度は深夜1時20分頃・・・NCUのSさんの心電図の異常を示すエマージェンシー音が・・・。

表示を見ると「0」!!!!!!

DさんはNCUに駆けつけてみるとSさんの心電図は普通に表示され、Sさんも普通に眠っていました。

「???」

再びナースステーションに戻ったDさんは病棟のエレベータのところでグレーのダウンコート姿の女性の後姿を見掛けました。

Dさんは「N美さん!」と、思わず声を掛け走って後を追いました。

グレーのダウンコート姿の女性は凄い速さで非常階段の方に行ってしまいDさんは追い付くことなく消えてしまいました・・・。


Dさんは後で落ち着いて考えてみると・・・。

Sさんが事故に遭った時間が23時15分頃。

N美さんが息を引き取った時刻が1時22分。

あの不思議な現象が起きた時間が重なる・・・。

そして、今日はN美さんの初七日・・・。


N美さんはSさんにお別れを言いに来ていたんでしょうかね・・・。





Posted at 2013/08/31 20:19:04 | コメント(3) | トラックバック(0) | 耳袋 | 日記
2013年07月24日 イイね!

怖い話お聴きになりたいですか・・・?「ねえ。あの子って知ってる?」第四話・・・。

もう、何年前になりますかね・・・。

私がまだ小学生高学年の5年生の頃でしたね・・・。


季節は梅雨も明けて間もなく一学期も終業式を迎える頃でした・・・。

私はいつもの様に友達3人と一緒に下校するところで・・・。

当時の私の家は商店街から入った閑静な新興住宅地で、畑が造成されて建売住宅が増加中の地域でした。

一緒に下校していた友達3人の内の2人もこの地域に最近引っ越して来て、転校して来た仲間でした。

それぞれの家まで行く分岐点となるところで色々とお話したりするのも日課でした・・・。

そんな「いつものところ」に来たところで転校生の友達A君が私に言いました。

「あの子知ってる?」

彼が指差す方向には一人の男の子・・・。

髪の毛は前髪が妙に長く、顔が認識出来ない。

もうすぐ真夏だと言うのに紺のオーバーオールを来て上から赤いフード付のショート丈のダッフル・・・。

背格好的に小学校5年生位・・・。

はて?同じ小学校では見掛けたことのない男の子でした。

「多分、引っ越して来て転校生かもよ。」と、私は言いました。

するともう一人の転校生の友達B君が言いました。

「じゃあ、明後日には終業式だから新学期からかな?」

私も呑気に・・・。

「そうかもね。」と、笑顔で答えていました。

ただ・・・その向こうで前髪の長い赤いダッフル少年の口が不気味に微笑んでいたのを現在でも忘れませんが・・・。


そして、夏休みの炎天下のある日の午後・・・。

いつもの転校生A君,B君,腐れ縁の大地主の息子U君と四人でプールに行く為、「いつものところ」に行こうと自転車をこぎ出した時でした。

先日の赤いダッフル少年が、ある一軒家を見つめていました。

その一軒家には寝たきりの御爺さんが住んでいました。

そして・・・無風状態だったその時分に突然強い風が吹きました・・・。

風の勢いで赤いダッフル少年の前髪が上がった瞬間・・・私は「あっ?!」っと声をあげてしまいました。

目も鼻も無いんです・・・。

そしたら、その赤いダッフル少年は口でニヤッと不気味に笑いその家に吸い込まれる様に消えました・・・。


翌日・・・その家ではお葬式の準備が行われていました・・・。


そして、夏休みも後半・・・8月のお盆も終わろうかという頃・・・。

私は大地主の息子U君の家の敷地の畑で他の友人5人位と遊んだ帰りの夕方の出来事です・・・。


今度は・・・あの赤いダッフル少年がいつも私達を可愛がってくれたご主人様が居る大判焼きのお店の前に立っていました。

このご主人様はこの時既に末期の肺癌で余命幾許も無い状態だったそうでお店を閉めていました・・・。

そして・・・あの時の様に・・・赤いダッフル少年はお店に吸い込まれる様にスッと消えました・・・。

翌日、お店兼住宅だったあのお店の周りには沢山のお弔い用の花環が並び・・・。

お通夜となっていました。

両親と故人への生前のお礼と感謝の意を込めて御焼香にお邪魔した際に私は・・・。

祭壇の脇に・・・あの赤いダッフル少年がニヤッとこちらを向いて・・・。

両親には見えなかった様ですが・・・。


夏休みは終わり・・・やはり赤いダッフル少年の様な子供は転校生にはおらず・・・。


そして・・・季節は冬になり、間もなく冬休みを迎えようとしていた師走の頃・・・。


私は風邪をひき、学校を休んでいました。

自宅より北の医院に行こうと、マスクにマフラー、ダウンコートといった完全武装で自転車に乗り、近所を走る私鉄鉄道の踏切に差し掛かった時です。


今度はあの赤いダッフル少年がその私鉄線の踏切に立っていました。

すぐにスーッと消えて・・・。


私が医院で診療を受け薬を貰った帰り道・・・。


その踏切にはパトカーや救急車が来ていて電車が停まっていました・・・。

近所の小さな美容室をやっていたおばさんが飛び込んだそうです・・・。

聞けば・・・息子が無保険車で事故を起こし数千万円の賠償責任を負い・・・。

お店の近所に新しい美容室がOPENして客足が途絶え・・・。

自分自身も病に倒れ・・・かなり思い悩んだ結果だったそうですが・・・。


その三日後、完治しない風邪でマスクをして完全武装で二学期の終業式を終え帰宅した時です。

自宅に帰る途中の道から見えるあの踏切に誰かが二人立っています。

一人は・・・赤いダッフル少年・・・。

もう一人は・・・先日電車に飛び込んでしまったおばさんでした。


そして・・・数日後・・・またその踏切で近所の大きな総合病院に入院していた不治の病に冒された患者が飛び込みました・・・。


そんな出来事から数年が過ぎ・・・。


私は高校生になっていました・・・。

ある日、自宅から少し離れた中学時代の友人の家に50ccバイクで行った時でした。

季節は秋口の10月・・・。時間は薄暮な17時頃・・・。


友人の家まで行く途中に親友の彼女の家がありました・・・。

その家の前に誰か立っている・・・。

よくみると・・・あの赤いダッフル少年でした・・・。

私はバイクを停め、赤いダッフル少年と顔を向きあわせました・・・。

そして、彼はニヤリと笑って言いました。

「また会ったね。」


そして、親友の彼女の家の中に消えました・・・。

その時、私は非常に嫌な予感がして胸騒ぎが止りませんでした・・・。


翌日夕方、学校からの帰宅途中・・・。

最寄駅から自転車でいつもの通りを走っていると先の交差点で赤色灯が沢山回っていました・・・。

現場に行ってみると、ダンプと自転車の人身事故らしく・・・。

自転車がグシャグシャ・・・大量の血が路面を染め、ダンプのサイドバンパーには肉片が・・・。

被害者は意識不明とのこと・・・。

自転車の泥除けに書かれた所有者名と住所・・・。

「川崎 綾(仮名) 小○市鈴○町△丁目×番地」

間違いなく友人の彼女のもので、被害者も間違いなく友人の彼女でした。


私は慌てて救急車に同乗し、救急病院の救命病棟まで付き添いましたが家族が到着する前に「死亡確認!」という事態に遭遇してしまいました。

そして、友人達に公衆電話で彼女の訃報を伝える自分に脱力感さえ覚え・・・。

そして、私の右脇に赤いダッフル少年が・・・。


口だけが「ニヤリ」と不気味に笑い消えて行きました・・・。


やはり・・・あの赤いダッフル少年は死神さんだったんですかね・・・?



Posted at 2013/07/24 15:06:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 耳袋 | 日記
2013年07月24日 イイね!

怖い話・・・お聴きになりたいですか?シリーズ2013年夏の陣・・・。第三話・・・。

今回は住居にまつわるお話でもしましょうか・・・。


T都の中心地に在る某商社の本社勤務のOLさん、S子さんは九州はF県出身の方です。

彼女は九州の大学を卒業後、実家のあるK県内の企業に就職しました。

実家から勤務地までの距離はかなり遠いので、通勤圏内にあるアパートで一人暮らしをすることになりました。


部屋探しはスムーズに進み、1DKのアパートに無事入居を済ませました。

ただ・・・その部屋は変った造りで押入れ収納の隣がトイレという構造でした・・・。

そんな変わった作りを除けば家賃も格安で勤務先まで車で15分という好条件でしたのでその部屋を決めた様です。


さて・・・入居して会社勤めも始まり・・・三か月が経った頃のある晩の出来事です・・・。

S子さんの夢の中に・・・この部屋で暮らす女性がもう一人・・・。

二十歳代位の女性がまるで「同居人」の様に夢の中で一緒に暮らしています。

翌日の晩も、その翌日の晩も・・・S子さんは同じ夢を見続けました・・・。


そして・・・ある朝、洗面台で洗顔中に・・・。

洗面台の鏡に映る自分の背後に夢の中のあの女性が・・・。


出勤して帰宅すると・・・今度は浴室でシャワーの音が・・・。

慌てて浴室を見ると、突然明かりが消えてシーンとなりました・・・。


部屋で食事をしていれば確実に自分の横に人の気配・・・。

トイレに入ると部屋で物音・・・。

就寝すればまた「あの夢」・・・。


そんな毎日が続いたある日、S子さんはT都の本社出張を命ぜられ部屋を数日間空けました。


出張から帰り、疲れてベッドの上に横になったS子さん・・・。

数時間後・・・S子さんの両足に何か絡みつく様な感触・・・。

自分の足を見ると長い頭髪が沢山絡みついていて・・・。

起き上がりたくても起き上がれない・・・。

そして・・・自分の上にのしかかる白装束のあの女・・・。

「やめてーッ!」と叫びたくても声が出ない・・・。

そこに・・・

「どうして何も言わずにいなくなったの?寂しかったのよ。ひどい。ひどい・・・。」

と、あの女が囁きます・・・。


思わずS子さんは「ごめんね。」と言ってしまい・・・。


あの女は「もう離さない。絶対に離さない。ずーっと一緒よ。」

と、言う言葉と共にS子さんの両腕を強く握りしめ・・・既に人間の力とは思えない力でS子さんの腕を握り・・・。

「やめてーっ!殺される!」やっとの思いで振り絞る様に出したS子さんの叫び声と共にその女はいきなり首が落ち・・・消えました・・・。


そして翌日の晩・・・「あの女」とは違うまた別の女が・・・。

今度は毎晩、ラップ音と共に部屋を彷徨う様になり・・・。


さすがにたまりかねたS子さんはこのアパートで何かがあったに違いないと思い、不動産会社、近隣住民の方々に聞き込みを開始しました。

すると・・・

このアパートの建つ土地には他の家屋が接近しておらず曰くつきの土地だと言う事が判りました。

それも・・・何百年もの昔にキリシタンの弾圧があった土地でキリシタンの首斬りを行った場所だったのです。

恐らく・・・「あの女」の首が落ちたのもその時代に弾圧を受けた被害者のものだったのでしょう。


S子さんは慌ててアパートを引っ越し、勤務地とは少々離れてしまいましたが問題の無い土地に暮らす様になったそうです。

そして・・・その後10年・・・。

T本社に転勤となり現在では都会のオフィス街で元気に働く女性として頑張っておられます・・・。



土地の歴史から来る怨念って何百年経っても消えませんね・・・。

皆さんの住んでいるところは大丈夫ですか?

部屋に霊道が通ってたりして・・・。


あ~それとね・・・霊から話しかけられたら返しちゃダメですよ。

素人の方がむやみやたらに返答しちゃうと霊は入り込んで来ますからね・・・。

大体そういった霊は不成仏霊ですから他人に憑依するチャンスを狙ってますからね。


修行をした人間でも霊と対話するには物凄いエネルギーを要しますのでね。

話しかけられても無視して下さい。それがアナタを守る一番の方法です。
Posted at 2013/07/24 10:49:29 | コメント(3) | トラックバック(0) | 耳袋 | 日記
2013年07月24日 イイね!

怖い話・・・お聴きになりたいですか?シリーズ2013年夏の陣・・・。第二話・・・。

皆様はお子様の将来についてどの様にお考えでしょうか?

えっ?「ウチの子は末は博士か大臣!」・・・凄いですね・・・。

でもね・・・親の理想を押し付け過ぎて・・・。

ここでは「反抗」することもせず・・・両親の理想に適う息子になろうとした少年のお話をしましょう。


T都S区在住の少年・・・A君(19歳)。

お父様は某マスコミ関係に勤務するエリートサラリーマン。

お母様は代々医師の家系で育ったお嬢様。

そんなA君には二歳年上の都内の某大学に通うお兄さんが居ました。


お兄さんは元々楽天的な性格で決して学業の成績もお世辞にも褒められたものではありませんでしたが社交的で友人も多い青年です。

対してA君は幼い頃から両親に特に反抗することもなく、大人しく・・・所謂「育てやすい」お子様でした。


両親はお兄さんにも幼い頃から「勉強しろ!」攻撃を繰り返し、両親の理想に適う息子にしようと躍起でしたが、そんな両親の意志などどこ吹く風・・・。

親の理想には全く適わない進路を決め私立大学へと進学し・・・コンパコンパで毎日を謳歌する学生になっていました・・・。


反対に弟のA君は兄が両親の思い通りにならないことで母親がヒステリー気味になっている姿を見て、やがて・・・両親の御眼鏡に適う息子になろうと勉強勉強の毎日を過ごす青年になっていました。

中学校の成績も実に優秀で進学校に進学し、いつしか周囲からも一目置かれる存在になっていました。

A君は「僕の成績が良ければお母さんが喜ぶ。良い学校に進学すればお母さんが喜ぶ。」と、自分が勉強することを常にお母さんの為と言う理解になってゆきました・・・。

進路は・・・「優秀なお医者さんになりたい。」という希望でさえも両親が喜ぶからという理由からでした・・・。

両親は調子に乗って「貴方は国立大学に進学で決まりよ。」と、A君にプレッシャーをかけました。

それでもA君は国立大学医学部を目差して「両親が喜ぶから」という理由で猛勉強しました。

そして・・・迎えた大学受験・・・。

しかし・・・超有名国立大学の医学部を受験したA君は見事に受験に失敗し、初めての挫折を味わう結果となりました。

「両親の希望に沿うことが出来なかった。僕はあんなに必死に勉強したのに・・・。」

A君は一人、思い悩み・・・自己嫌悪に陥り・・・いつしか自宅近くの公園の木にベルトをかけて首吊り自殺をしてしまいました・・・。


名のあるマスコミ勤めの父親の立場が尊重され、葬儀は身内のみで密葬とされました。

それから・・・その家系では色々な事件が発生しました・・・。


A君の一周忌もたたない時期にA君のお兄さんは友人達と遊びに行き、その帰り道・・・。

友人達を乗せたお兄さんの運転するワンボックスカーが無茶な追い越しを行い・・・。

対向車と正面衝突!

大きな人身事故を起こしてしまいました。


その数日後・・・母親の夢枕にA君が立ちました・・・。

「僕はお母さんの為に一生懸命に勉強したのに・・・お兄ちゃんばっか!」

「僕は友達と遊ぶことも我慢してお母さんが喜ぶ顔が見たかったのに・・・お兄ちゃんばっか!」

母親は夢が覚める頃「ごめんね。ごめんね。」と謝罪を繰り返しました。


そして・・・A君の一周忌が過ぎたその後・・・。


A君が大好きだった伯父さんのところにも・・・。

自宅の障子越しに影を見せて伯父さんに気付いて貰おうと・・・。

しまいには伯父さんの霊感の強い友人のところにまで・・・。

自分で自分の命を殺めてしまった自己を悔やみ、現世に残した未練を語り・・・。


でも・・・伯父さんのお母様(A君の祖母)は全くそういった叫びは信じず、感じない大物・・・。

A君は気付いて貰いたくて・・・A君の御先祖様で不成仏となってしまった御先祖様の力を借りて厄難を引き起こして一生懸命叫ぶも身内の誰もが気付いてくれず・・・。


伯父さんの写った写真にはA君が一緒に写って誰かに気付いて貰いたくて・・・。


さあ、こうなったら皆様ならどうしますか?

「私はそんなの信じない!」と否定しますか?


志半ばで逝った方の未練は簡単には断ち切れませんよ・・・。

幾らお葬式や供養にお金を掛けても、どんな立派な年会供養をしてもそれは生きている者達の自己満足で未練から不成仏になってしまった故人は現世を彷徨うのみです・・・。


生前に自己にかけられた期待に応えることも出来ず、精神的に追い込まれてしまった自分を死に追いやった自分への後悔が現世で生きる身内に「霊障」として色々な厄難に見舞われることがあります。

A君は大好きだった伯父さんには直接厄難を与えませんが、周囲に厄難を与えて気付いて貰おうと必死です。


ほら!未練だらけの身内や知人の霊が不成仏で居ると・・・貴方が旅行先で撮った記念写真に・・・。一人多かったり・・・手が多かったり・・・。

お顔を浮かべて叫んでたり・・・。


その伯父さんの寝床でラップ音とか・・・突然茶箪笥が揺れたり・・・起きてませんかね・・・。


お通夜やお葬式、回忌供養だけじゃ・・・事件、事故、自殺者の霊は成仏出来ないことが殆どです。


故人の生前の想いを故人の立場になって考えてあげて下さいね。合掌。(-人-)




Posted at 2013/07/24 00:18:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | 耳袋 | 日記

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「W124 500E 仕上がりました。。。 http://cvw.jp/b/1703606/36364881/
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