昨年8月に完結したデアゴスティーニの「
週刊 蒸気機関車C62を作る」ですが、ようやく完成状態になりました。
本体造形の方は手を入れてませんが、電装系には改造を加えてあります。
電装系は今年に入ってから改造に着手し、うまく行くとさらなる追加改造をしたくなる、という悪循環(?)を繰り返しながらもそれなりに納得する仕様が固まり、完成に漕ぎつけました。
改造内容は.....
・前照灯のLED化
当初、LEDを配布するという話だったのですが、なぜかムギ球になってしまいました。
それじゃあんまりだってことで、電球色LEDに交換しています。
また、動輪が前進回転する時は明るくなるように、停止/逆転時には暗くなるようにしています。
・動輪回転速度の可変化
標準状態では一定の速度でしか回転しません。
PWM方式DCモータコントローラを使用し、回転数を変えられるようにしました。
・動輪の逆転対応
回転数を可変できるならってことで逆回転もさせられるようにしました。
・電源の12V ACアダプタ化
標準では台座裏に単1乾電池6本の9Vで動作します。
電池交換のために台座を裏返すのは面倒極まりないので、ACアダプタ化しました。モータには12Vを供給することで元気に回るようになりました。
電子回路基板にはオリジナル通り9Vを供給できるように、3端子レギュレータで降圧しています。
・焚口LEDの交換
標準では赤色LEDが一定のパターンで点滅するだけです。
これを、
LEDキャンドルIC (CDT3460) 3個を使って改造。LEDも赤色からオレンジ色のチップLEDにして、よりリアルな炎の感じを演出してみました。
・砕石のリアル化
標準で付いてくる路盤の砕石は、樹脂製のパネルでした。単色だし、見た目がイマイチなのでこの上に角張った砕石を撒きました。
白い砕石に、グレー系の塗料を吹いて適当に濃淡を付け、木工用ボンドを薄めて作ったボンド水で固定しています。
これらの改造に伴って、台座にあるスイッチパネルも機能がずいぶん変わりました。
・POWER
標準では電源が入っていきなりモータが動きます。
これを、主電源が入って前照灯と焚口LEDが点灯するように変更しました。
・RUN
標準ではただのノイズにしか聞こえないドラフト音が出ます。また、焚口のLEDもこのスイッチで点滅を始めます。
ふつー、RUNっつーたらここでモータを動かすもんじゃないのか??
ここを中立付き2回路3接点スイッチに交換し、前進/逆転の切り替えを設定する仕様にしました。
で、ショボいドラフト音は基板上でパターンカットして捨てました。(笑)
・WHISLE
汽笛。残響なしにいきなり音が止まるので「なんだかなぁ」感がありますが、これはそのままです。
・LIGHT
標準ではこれで前照灯が点灯しますが、ここを動輪回転制御用のボリュームに変えました。
スイッチ付きボリュームにして、ボリュームをちょっと回してスイッチOnの状態になるとPWMモジュールに給電開始、さらに回すと動輪が動き出す形にしています。
ざっとこんな感じです。
モータの回転数制御をPWMでやったため、PWMモジュールに電源供給開始~モータの動き始めまではPWM制御特有の「ぷ~~~~~」音が出ます。蒸気機関車なのにチョッパ制御の電車みたい。(爆)
こればっかりは音を抑えることができませんでした... (^^;;
あと、ACアダプタにした弊害でスピーカに「ぶーーーーー」というハム音が。
電源に大容量コンデンサを挟んだりしてもどうにも止まらず、最終手段として回路から配線から全部アルミ箔で包み、アースを取ることでシールド処理。これでようやく解決しました。ACアダプタあたりから電波ゆんゆん放出されていたようです....
ここまでの電装系の改造は、都内の知人からいろいろ教えていただきながらやりました。フォトカプラを使ったり三端子レギュレータを使ったり、しまいにゃ1.6mm×0.8mmというゴマ粒より小さいチップコンデンサ&チップLEDのハンダ付けまで恐れずにできるようになってしまったのは、ひとえにこの知人の仕業です。
あー、これで心置きなく次のブツを進められる~。(笑)
ブログ一覧 |
模型 | 日記
Posted at
2010/04/24 18:55:08