昨日出題したクイズの回答です。
全部で3つあります。
ブランド : フォクトレンダー Voigtlander
モデル名 : ベッサ Bessa
タイプ : レンジファインダー式カメラ
となります。 いかがでしたか?
6 x 9 判 カメラの右手グリップ部分を拡大すると、
Voigtlander Bessa と刻印されています。
左手のグリップには、Germany と刻印されています。
戦後であれば、West Germany になるはずなので、やはりこのカメラは
戦前モデルだと思います。
左側は、長野県にあるコシナが生産する、フォクトレンダー ブランドの
35mmレンジファインダーカメラ Bessa-T です。 2001年に発売されました。
フォーカルプレーンシャッターの、レンズ交換式です。
メカニカルシャッターのため、現在でも電池なしで作動します。
コシナは現在でも Bessa シリーズのフィルムカメラを生産しています。
右側は、オリジナルの フォクトレンダー Bessa です。
フォクトレンダーという会社は1756年創業で、1841年からカメラを発売した
そうです。 (コシナのHPより) カメラ業界最古参のうちのひとつです。
このカメラの特徴は、レンズの蛇腹部分を折り畳むと、大変コンパクトになることです。 自分が普段愛用している Canon EOS Kiss X3 の、ボディー単体の厚みより薄くなります。 これで距離計内臓の 6 x 9 判 なのですから驚きの携帯性です。
レンズは Heliar 1:3.5 F=10.5cm と刻印されています。
レンズシャッターは、Compur Rapid で、1/400 までです。
絞り羽は10枚構成で、滑らかな円を描きながら、開放から絞り込まれてゆきます。
ピント調節は、カメラ軍艦部にある大きなダイアルを、左手で廻します。
シャッターレリーズは、ピントリングの下側、レンズカバーから少し飛び出た銀色のレバーで行います。 このレバーは、レンズ格納と同時に、本体内に格納されるスグレものです。
こんなに古いカメラなのに、現在でもしっとりとした、ガタのない動きをするのは
立派としか言いようがありません。 当時の工業製品のレベル、とりわけ設計と加工技術は
たいしたものだと思います。
この2台、50年以上の開きがあるのに、同じ名前なんです。
ブランドの重さと技術の確かさ、それらが造り上げた歴史を感じる2台です。
コシナのHPを見ていたら、デジカメ用にレンズが欲しくなってきてしまいました。 ヤバイ。
Posted at 2013/06/01 18:11:19 | |
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