昨年11月にみん友の a-water さんとお会いした時のショットです。
a-water さんのカメラ FUJIFILM X-Pro2 と、自分の Leica IIIF を並べてみたところです。 Leica には Elmar の沈胴式50mmレンズが装着されています。
方やレンズ交換式レンジファイダータイプの最新デジカメ、一方は1950年代に製造されたレンズ交換式レンジファインダータイプの銀塩フィルムカメラ。
どちらも記録方式が違うだけで、基本的には同じ用途のカメラですが、スペックはまるで別物です。さすがに最新機種はいろいろと便利になっています。
およそ60歳の違いがあるのですから、当然と言えば当然なのですが。
今では当たり前のオートと名の付く装備が、ライカにはありません。
それどころか、このカメラはフィルムを装填するのに裏蓋が開きません。
ボディー強度を保つために、何と底蓋を開けて狭いスリットにフィルムを落とし込むという、熟練の技を要求されます。しかも露出計など付いていません。勘に頼るか、手持ちの露出計を使うか、どちらにしても一発勝負で現像してみないと結果がわからないフルマニュアル機です。 クルマで言ったら、チョークを引いてエンジン始動、タコメーターの装備もなく、ダブルクラッチを踏んでMTをシフトといったところでしょうか。
なぜこの2台のカメラを今回取り上げたのか。それは先日みん友のパパンダさんがアップした Toyota 2000GT と 現代のハチロクを並べて撮影した写真を見たからです。
ハチロクの性能は恐らく2000GTより上回っているでしょう。しかしボディーが大型化しているのですよね。 室内の快適性や操縦のしやすさ、勿論安全性も燃費も向上しているのでしょうが、結果として図体が大きくなっています。
上のカメラとまったく同じ現象が起きているのです。
モノには適度なサイズと重量というものがあるはずです。大き過ぎず、小さ過ぎず、重過ぎず、軽過ぎず、それでいて所有する喜びをオーナーに与えてくれる、デザインも含めた洗練度と高級感。
様々な業種のメーカー各社、特にオーナーの嗜好で選ばれる商品を製造する会社は、このあたりをもう一度検討する必要があるのではないかと思います。
適度という言葉は、誠に曖昧な表現ですが、重要な要素だと思います。
Posted at 2017/01/13 12:46:54 | |
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