• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2020年06月06日

発電機ホンダE300の修理①

発電機ホンダE300の修理① ある日、駐車場から腐ったガソリンの独特の臭いがするので行ってみると、うちの親父が発動発電機らしきものを分解していました。茶の木を剪定するトリマーの電源として使いたいのだとか…。



「HONDA GENERATOR E300」のプレートが貼ってあるので調べてみると、ホンダのHPにありました。
今では当たり前にあるポータブル発電機の元祖にあたるモデルらしく、こういった製品ひとつとってみても、開発者の苦労や物語があることがわかりました。

この発電機、その昔、うちの親父がホンダの販売店に勤めていた頃、車を買ってくれたお客さんに景品として配ったもので、しばらく経って、そのお客さんが出力が低くで使いづらいということで返しに来たので引き取ったとのこと。
おそらく昭和50年(1975年)頃の製造で、30年以上放置された状態。
面白そうなので修理してみることにしました。



まずガソリンタンク内のガソリンが腐敗し、タンク内もサビだらけのため、中性洗剤を投入し高圧洗浄機でタンク内を洗浄。出るわ出るわのサビの破片(+o+)



タンク内のサビを除去します。
本来は専用のタンククリーナーを使うところですが、エンジンが生きているかどうかわからないので、とりあえずサンポールでサビ取り。3時間程静置し、ひっくり返してまた3時間。
その後、中のサンポールは捨てて、重曹水を注入し中和させ反応を止めます。



一晩乾燥機にかけて水分を除去。
しかし腐ったガソリンの臭いが凄く、指をタンクの中に突っ込むとサビがボロボロ落ちて来る状態(-_-)
はっきり言ってサビ取りに失敗しましたが、今回はエンジンがかかることを確認するのが目的なので、見なかったことにしてそのまま進めます。



次にキャブレターのオーバーホール。
学生の頃、モトコンポやロードパルとかの原付を弄って遊んでいたので、こういうローテク機械の整備は何となく出来たりします(^^;



整備性はあまり良くなく、キャブを摘出するのに少し苦労しました。
外したキャブ。小さくてかわいいです(^^)



フロートチャンバーを外してみると、蒸発して樹脂化したガソリンの成分と粉状になったガソリンで悲惨な状態(>_<)



キャブクリーナーに浸けて溶かします。
左の黄色い樹脂性のマグネットトレーにキャブクリーナーを入れたら、トレーが溶けてしまいました。かなり強い溶剤分が入っているようです。



メインジェットをはじめとして各ジェット類の導通を確認。フロートが上下にスムーズに動くよう調整し完了。



続いてリコイルスターターが空回りするので分解。
真ん中にネジが切ってあるので、同サイズのボルトをねじ込めば外れるのですが…。
M13なのかインチサイズなのかわかりませんが、とにかく適合するボルトが無い!ホームセンターなんかにも当然売っていません。
プーラーを使ってみたところ、中心のゴムダンパーみたいなものが変形して力が伝わらず失敗(>_<)
家中を散々探しまくったところ、BRZにオイルクーラーを取り付けた際エンジンブロックから取り外した盲ボルトが何故か適合(^^;



赤い矢印の部品が固着し、青矢印の部分に引っかからなくなりカラ回り…。古くなるとよく出る症状。



点火はポイント式!
接点を紙ヤスリで掃除。



クリアランスも調整。0.3ミリくらい。



プラグをバーナーで焼いておきます。ヤケドに注意。



外装パーツは洗剤で洗って乾燥させました。



各パーツを取り付けてエンジン始動!!
低速は何とか動くが、高速になると止まる。ガソリンが流れて来ていないみたい。



ここでタイムアップ。
とりあえずエンジンがかかることがわかったので、以降の作業は翌週に持ち越し。
外装を取り付けて一旦終了。


ブログ一覧 | 発電機 | 趣味
Posted at 2020/06/06 18:56:19

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

免許の書き換え&納車、初公道走行 ...
gen-1985さん

バイクの日
灰色さび猫さん

8月の「関西舞子」〜その③🎶
よっさん63さん

駐車場に停めたら・・・1匹の鳥がひ ...
pikamatsuさん

晴れ、今日も猛暑日(あと8日)
らんさまさん

満天の星空の下で「きぼう」は見え難 ...
S4アンクルさん

この記事へのコメント

2020年6月6日 22:14
こんばんは。E300、車購入のお客さんに
進呈されたりした事もあったのですね。

うちにある E300(2台)と兄弟機の
EM300(静穏仕様)は、多少放置しても
キャブのフロート室の劣化ガソリンさえ抜けば
元気に発電してくれます。

今どきの発電機とは違い、回転数(周波数)を
手動調整できるのがお気に入りです。(^^
コメントへの返答
2020年6月6日 23:53
コメントありがとうございます。

この年代の製品は構成部品の大半が機械式なので、壊れてても何とか直せちゃいますね(^^)
周波数調整を回転数で行うところとか時代を感じます。

発発のレストアにすっかり味を占めてしまいまして、この度ジャンクのEM300を入手し、只今修理中です(^^)

プロフィール

「ガソリンの暫定税率廃止が決まりそうですね。数か月ぶりにBRZ給油。満タン法で11.7km/l。過去の車の大雑把な記憶ではDC2インテが11km/l、S2000が10km/l、EP3シビックRが12km/lって感じでした。ZC33Sスイスポは16km/l(^^)」
何シテル?   08/02 11:45
春から秋はクルマいじりとドライブ、冬場はプラモを作って過ごしています。 自己流ですが車両のメンテナンスはできるだけ自分で行うようにしています。 乗用車に限ら...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

スバル BRZ スバル BRZ
<'12年 スバルBRZ> 長年ホンダ車を乗り継いできましたが、適当なスポーツモデルが消 ...
ホンダ シビックタイプR ホンダ シビックタイプR
<'02年 シビック・タイプR(EP3)> ホンダオブザユーケー。 元々の完成度が高いの ...
ホンダ インテグラタイプR ホンダ インテグラタイプR
<'98年 インテグラ・タイプR(98spec)> H12年2月~H25年3月まで足掛け ...
ホンダ S2000 ホンダ S2000
<'00年 S2000(AP1)> 250PS/8,300rpmの圧倒的な動力性能を期待 ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation