1
既に計算上は十分な強度を持った強化ATを組んでおりましたが、それでもこれまでとは比較にならない爆発的なトルクとパワーがかかる為、更なるマージンを取るべく、再強化に出していたATが戻ってきました。強度は実にノーマルの2倍。これまでの強化ATと比較しても2~3割強度がUPしています。
以前組んだ時のWPCによる強化に新たな強化技術、「錫ショット」を採用。またプレートの枚数を増やし、強度をUPさせています。
ベルハウジングはルネッサのNA用。トルクコンバータはルネッサGTのパーツを中身を強化してそれぞれ新たに使用しております。
※後にルネッサNAのベルハウジングは強度不足で歪みが発生した為、現在はセフィーロの輸出仕様に使われていたSR用のベルハウジングを使っております。よりフィンの形状が厚く、ゴツイ状態になっており、トルクがかかった時の筐体の歪みをガッチリ支えられる形状をしております。
2
あらかじめ配線を作成し、搭載後に接続を行える状態にしておきます。
メインハーネスはプレサージュのものを使いましたが、半数以上の機能はそのまま使えませんので、このように新規に作成したり、敢えて殺してしまって別途に引きなおすなど、実態にあった配線に組み直しを行いました。
いよいよこの配線作業の事前準備終了をもってエンジンを載せる訳ですが、このエンジンに火が入るまでには多くの作業が残されています。
3
ボンネットにようやく搭載されたエンジンです。まだラジエータがついておりませんし、各種配管や配線の車本体への接続作業が未着手の状態ですので、まだやる事は多いですが、とにかく載るかどうかが最大の難関でしたからこれをクリアしたことで、作業的にこれで3/4が終わったと思ってよいと思います。
この角度からだと判りづらいのですがヘッドの位置が恐ろしく下になりました。ラジエータ搭載後に実測しないとわかりませんが、5センチは少なくとも重心が下がったようです。低重心化の正に狙い通りの結果になりました。
4
物理的な問題からプレサージュ純正の冷却ファンが取付できない為、新規導入された伊:SPAL社の特殊な薄型ファン。ご覧の通り、ファン本体をラジエータのコアに直結。エンジン本体とラジエータの間に純正ファンが物理的に収まらないようなクリアランスでも、純正の半分から2/3の厚みで済む為、取付できるという優れものです。
また純正より羽の枚数が多く、回転速度が速い為、回った際の廃熱能力も純正より大きく向上しています。能力が高い代わりに音がうるさめなのが欠点ではありますが。
このように当初予定ではプレサージュ用を流用する予定であったものが、現物合せでダメになったパターンが数多くありました。
5
まだマフラーのセンターパイプ(蛇腹付き)が取付されていなかったり、インタークーラーのパイプが本取付されていなかったりしていますが、下からのレイアウトはほぼこんな状態です。
思ったよりすっきりして簡単にできそうに見えますが、インタークーラーの配管をはじめ、各種ステーや配管はショップの社長の溶接を駆使したお手製ですし、どの空間にどの配管を通すかなど全て最初に青写真を描いて計算した上で組んでますので、見た目と裏腹に苦労と工夫の跡が随所に見られます。
同じ作るなら美しく妥協のない仕事をすると言うポリシーが垣間見える一枚です。
6
エキマニから触媒までのフロントパイプを現車合せ(ワンオフ)で作成。エンジンから振動や変速ショックが常時加わる場所に付きますので、この部分に関しては軽量なチタンでは強度の確保ができないので、敢えてステンレスを使って強度を重視しています。
必要なクリアランスのみ確保し、車の状態に合わせたギリギリのレイアウトで作成。これより少しでも取付位置が下がってしまうと、ディフューザーと干渉して大変なことになります。
フロントメンバーが並んで見えますが、高さ的には一番出っ張っている蛇腹のフランジがメンバーとほぼ同じ高さに作られています。
7
メーター周りもターボ化によって追加メーターやモニターが増えて様変わりしました。
新たに増えたメーターはダッシュボード上より、Defi BFのターボと油温計(ATF用)。メータ周りは右よりブーストコントローラ(HKS/EVC)、Pivot80φタコメーター、A/Fノックアンプ(HKS/AFK)です。
タコメーターはエンジンが7,000以上回ってしまう為、レッドゾーンを含めても7,000しかない純正ではスケールが足りないので導入。メーター類はそれぞれピークパワー時の値が12時を指すようにセット(一部は推定値)。リンクディスプレイはこれまたサーキット等で全開走行した際に確実にスケールが足りなくなるスピード計の役割を担います。
従来の4基+ディスプレイにメーター3基追加、モニター2基追加。合計でメーター7基、モニター3基と言う状態になりました。
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プレサージュGTターボついに完成!
構想&計画始動から実に3ヶ月。KA24を降ろし、この完成状態まで持っていくまでに1ヶ月半を要した大換装劇になりました。
当初シャーシが同じということでかなり流用できるパーツがあるだろうと想定して選んだこのエンジン。結果的にほとんど流用ができなかった上にルネッサNAのエンジンの方がまだ障害が少なかったと言うオチになりましたが、こればかりはやってみなければわからなかったこと。よくぞ載った&仕上がったと思います。
耐久性に関してはきっちりメンテナンスを行えば折り紙つき。大事に使って行きたいと思います。
熱量が大幅に増えることを想定してあらかじめATF&オイルクーラーやラジエータの3層化を図った上での導入でしたが、やはりNAと比較して熱量が半端では無いため、今後はこちらを様子見しながら不足する部分を追加補強していきます。
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