GRE71 COROLLA chronicle vol.40

ずいぶん間の空いた・・・前回の配線結合の末、粗方セットアップが終わりました。

ボチボチ、エンジンかかるかなー・・・？

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ダメでした・・・

キュウキュウキュウッｩｯ……ゥキュウキュウキュウッｩｯ……

初爆があるような、無いような・・・
燃料は来ている、火花も飛んでいる、ただ、火花のタイミング(燃料も？)が、あまりに見当違いなリアクション・・・かな？

となると、クランクセンサーか、カムポジションセンサー(同期パルス)か・・・

この２ＧＲ、クランクセンサーは２本線、マグネットピックアップで、かつ、クランク本体にトリガー(マグネットに反応させる歯)が着いているので、よっぽどタイミングチェーンの掛け間違いでも無い限り、狂うことは無いはず。

となると、カムポジションセンサーか・・・
いや、こちらも正しくエンジンが組まれていれば、ずれる筈はありません。
設定かな・・・


ひとまず試しに反応はするのか、コネクターに予備のセンサーを付け、イグニッションを入れ、適当な金具でトリガー代わりにしてみます。

コレは現在の波形です(その当時の物を撮っていませんでした・・・そんな余裕は無かった・・・まだまだみんカラーへの道は遠い)。

上はクランク波形、下がカムポジション波形です。
正常なら、このような波形が出ます。


この時は確か、下が出てなかったんじゃなかったかな(もう記憶は遠くなりにけり)？

こちらはセンサー等のモニターですが、やはりクランク(トリガ１信号)は読めたものの、カムポジション(トリガ２信号)は、入っていません。

この２つが確立されないことには、エンジンは永遠にかかりません。

さあ、どうするよ・・・

なんと、ヘルプにちゃんとありました。
やるな、リンク！

カムポジション側は３本線、デジタルパルスですが、『プルアップ抵抗』なる物が必要なようです。
詳細は、各々でお調べください。
私は全く解りません。
抵抗を乗り越えると、電圧が上がる？
掛かっていた電圧が、急激に落ちないようにする？
・・・的な？こと？

ヘルプによれば、カムポジションセンサー線は、電源(５Ｖ)とセンサー線の間に抵抗を入れる、とのことでした。

カムポジションセンサーには１ＫΩ、他の３本(カムシャフト４本分全てにセンサーが付いていますが、その内の１本は、エンジン始動用のカムポジションセンサー兼ＶＶＴ作動用センサーとなります)には、２．２ＫΩを付けるとのことでした(エンジン始動用カムポジションセンサーの読み込みの方が、融通が利く？低電圧で読み取れる？)。

本来、リンクのトリガー設定には、デジタルパルスの場合、(内蔵)プルアップのＯＮ／ＯＦＦ設定があり、多くのサンプル(メジャー車両、エンジン)ではＯＮになっているので、このＥＣＵだけで対応できるようですが、そこはさすが２ＧＲ、ハード面での直接プルアップ(部品付け配線加工)を要求してきました。
サイズが合うなら、メジャーエンジンのセンサーに換えちゃえば、こんな加工不要かも？


このカムポジションセンサーのカプラーが、３本線のくせに小型で、配線(端子)の抜き差しが大変です・・・

ロック(白い樹脂部品)をずらして、キャブ用のジェット穴ホジリ棒の、サイズが合う太さを射し込むと、どうにか外れました。

抵抗の線は、ハンダ点けします。

珍しく、真面目な作業をしました。ふぅ、今日も良い仕事をしたぜ・・・


そして、拙くエンジンがかかりました・・・


https://youtube.com/shorts/6WFGuPb_0N0?feature=share

トリガーオフセットという項目があります。

『トリガオフセットは、燃料と点火の両方に影響を与えます。最も簡単にオフセットを較正する方法は、ＥＣＵが特定の角度(上死点前１０度など)のときだけ点火を行うよう設定し、実際にそのタイミングで点火が発生しているかをタイミングライトを使用して確認することです。この手順は【トリガ較正】で説明されています』(ヘルプより抜粋)

物凄くザックリ言うと、『とりあえずかかりましたけど、完璧に芯食ってるかビミョーなんで、微調整してください～』的なことです。
これは、以前使用していたＥＭＳにもありました。


タイミングライトでの計測となると・・・
ダイレクトイグニッション用のタイミングライトを持っていないので、それでも計測できるようにするには・・・

こんなの買いました、『ダイレクトイグニッションからプラグまで繋ぐプラグコード』！

結果は・・・！
なんと、光も出ませんでした。
意味不明！金返せ！

こっちに繋いだら、何故か出ました。
意味不明！金返せ！


設定画面で点火タイミングを１０度に固定、この状態でタイミングライトを当てて、どれだけずれているか、“何度”と入力すれば、タイミングライトが１０度になるかを探って、数値を変更していきます。

２０５、こんな数値になるんだ・・・

でも、反応は善くなりました、これをベースに燃調や点火時期を調整していきます。