
諸事情でこんな素敵なクルマに暫くの間、乗れる事になりました(^_^;)
そんな訳で、せっかくなので感想でも…
なんせ皆さん良くご存知のCuteなあの形ですから、外見は特に言う事もないのですが、個人的にはオープン化によってより魅力的に見えます。
形の良いキャンバストップのお陰で、屋根を開けても閉めてもルーフが標準車より軽く見えて軽快に感じるし、程良くモダンレトロな雰囲気が増してます。
そして何よりオープン時の佇まいがオシャレですよね♪
お陰で自分のクルマでもないのに妄想しまくりです(^_^;)
ボディ色は淡いブルメタでキャンバストップは紺色に、ピラーとウイングとミラーはサテンシルバー、内装色は… みたいな感じで理想のビートル像を妄想したり…(^_^;)
乗り込みますと、先ずは革のシートの掛け心地の良さにワクワクなドライブを予感します。
丈夫そうな仕立の革ですが、身体に良くフィットして滑らないです。
願わくば、オシャレな外観に合わせて色使いを良くしたら…
インパネからドア内装、リアシートにかけて運転席を取囲む様にボディ色パネルがあり、カジュアルに良い雰囲気を持っているので、それに合わせた内装色にするとより素敵になると思います。
走り出すと、オープンボディを微塵も感じさせないシッカリとした剛性感と高速巡航性能を意識したロールを抑えた安定感ある引き締められた足回りセッティングに驚きます。
やはりアウトバーンを意識しての事でしょうかね(^_^;)
足回りは速度を上げていく程に路面への追従性が増す感じです。
オープンによるネガといえば、高速コーナーで荷重かけて曲がると若干リアの動きにナーバスな兆候は感じます。
けれど、このクルマのキャラでそんな走り方する人もいないでしょうから全く問題にならない部分です。
逆にそのくらいしか粗が見出だせないという完成度の高さを感じます。
全般に見てオープン化による剛性不足を感じさせないのは、流石はVWといったところですね。
乗り心地は基本的には良いです。
低速でも跳ねる感じは無いのですが、クルマのキャラを考えたら多少高速安定性を犠牲にしてもタイヤの当たりを柔らかくし、軽やかな乗り心地のタッチにした方が似合ってるとは思います。
ゴルフ7TSIの軽やかさや軽快なタッチが、ザビ カブリオレには調度お似合いではないかと思います!
風の巻込み具合ですが、ルーフもサイドウィンドゥも全開のフルオープン状態だと90㎞。サイドウィンドゥを上げれば高速道路の追越し車線の流れに乗る位までなら程良い風の巻込み具合で気持よく走れます。
流石にそれ以上のスピード領域だと、風が巻き込んで塵やら細い砂やらが入ってきますね。
そんな事からもそこまでの高速安定性はなくても良いかなと…
ただ、ルーフを閉めてしまえばメタルトップ程の遮音性は無いにしても、キャンバストップのバタつきもなく快適に最高速度域まで走れそうな実用性を備えてるのもまた確かです。
ルーフにそこまでの耐久性があるだけに、高速時の安定性を見据えた引き締められた足回りも解らないでもないですね(^_^;)
動力性能は気持ち良く走るのに充分な性能を持っている。
そんなトコでしょうか?
小気味良いDCTが上手にフラットトルクなエンジン性能を引き出している感じで、オープン化による重量増のネガはクルマのキャラ考えるとあまり感じませんね。
エンジン音もボリュームは少なめで良く遮音してあり、音質も軽快感のある耳障りにならない軽やかなもので、この辺の事も小気味良さに一役買っていると思います。
クルマの性格を考えたら、4人乗車や荷物の積載時の動力性能はそれ程重要視しなくても良いでしょう。
2名乗車程度なら動力性能に不満は出ない、軽快な性能は十分に持っています。
と、グタグタと真面目に個人的インプレを書きましたが、このクルマに関してはそんな事はどうでも良い事です!
オープンにして窓も全開にして走り出したら、爽快な気分に全てを忘れさせてくれます!
この何とも言えない心地良さはザビートル カブリオレを乗って体感しないと解らない事です。
ソコには2シーターのオープンでも味わえない独特の良さがありますから。
Aピラーの角度が立っていて、しかも頭の位置よりかなり前方に窓枠がある為に開放感が素晴らしいのです。
室内空間もゆったりとしており、プラス2ながら荷物が気軽に置けるリアシートもあるので実用上で不自由な事は全くありません。
ちょっと休憩したい時に落ち着けるところに駐車してしまえば、シートをリクライニングさせて空を見ながら自然に身を委ねてマッタリする事もできます。
風の巻き込みも少ないので、対話や音楽を楽しみながらも自然を感じる、とても心地良いのんびりドライブが癖になります。
その辺りがスポーツなオープンカーとは違いますね。
具体的に気に入ったシチュエーションとしては、
たとえ景色の良い郊外に向かう途中であっても、キャンバストップをオープンにして走っていると、都会から郊外へと移りゆく景色を視覚的な変化だけではなく、五感で走り行く場所の変化が楽しめます。
コレはクローズドルーフでは味わえないワクワク感です。
そして郊外に出て、緑や木々に囲まれた道をのんびり走ると、空気の匂いや時には木漏れ日なども、視覚だけではなく嗅覚や聴覚、触覚など五感で感じながら充実した気持ちに心が満たされます。
そんな時のBGMに、生楽器中心の耳に心地良いリズムで心に優しい歌声の曲をカーオーディオから流してあげます。
音の抜けが良いオープンにしてるのを考慮に入れて、若干ドンシャリを強めに音響設定して。
すると、カーオーディオの音が目の前からフワッと耳の上を通り抜けて後方上へと流れていくのを感じるはずです。
そんなBGMの音の流れを心地良く感じながら、ときおり聴こえる鳥のさえずりにも耳を傾けたりしていると至福のひと時を感じる事ができます…
そして愛車のGTIとは違う種類ですが、どこ迄も何時までも走り続けたい衝動にかられてしまいます(^_^;)
オープンなクルマに乗ってみないと解らない、こんな贅沢も良いものだと素直に思えますね!
因みにルーフを閉じた状態でのオーディオの印象は、一世代前のVW車に共通する、音像は見えませんが音の出処は目線にあって色んなジャンルの音源をバランス良く聴かせるのは美点は継承されています。
しかしキャンバストップがスチールルーフとは音の反響が違う影響なのか、ルーフを閉じた状態のビートル カブリオレでは少し歪んだ感じのこもりがちな音に聴こえてしまいます(^O^;)
しかしながらルーフを開け放つと音のこもりが全く気にならなくなり、聴く空間が変わるとこんなにも印象変わるのものかと良い経験もしました(^_^;)
と色々と語ったところで、実際に体感しないと素晴らしさが伝わらないのがアレですけどね(^_^;)
こんなクルマを所持できる方は、さぞかし楽しまれているのでしょうね!
羨ましい…