2013年03月21日
やはりオイルは、USモノには敵わない。
北の大地は、またしても雪景色でございます。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
それにしても、我が愛車のグロリアに搭載されている、日産伝統のストレート6たるRBエンジン。名機と言われたL型エンジンをベースに、環境対策や出力向上といった現代的な要素を受け入れながらアップデートを重ね、NEO6という形で見事な姿を見せてくれました。実際に運転してみると、RBという名称の由来がレスポンスとバランスというのも、頷ける特性であることが分かります。
なんでも、ベースとなったL型エンジンは当時のベンツのエンジンを真似たものらしく、カムカバーのかまぼこ形状までそっくりだったそうです。そうせいかどうかまでは分かりませんが、確かに市街地のストップアンドゴーを頻繁に繰り返す走行パターンよりは、高速道路やワインディングをある程度の高めのスピードで走るほうが、扱いやすいエンジンであるように感じます。
さて、そんな日産の6気筒エンジンも時代と共に進化してきました。実に40年もの長い歴史を誇る、自動車産業界における産業遺跡と言っても過言ではありません。そんな経緯を持つRBエンジンですが、しっかりとその内部もアップデートしております。特にカムシャフトに関わるパーツの進化が目覚ましいらしく、その特性に合わせて添加剤を高次元でバランスさせた純正オイルのストロングセーブX。この組み合わせで使用するのが、性能を長く維持する秘訣なのだそうです。
こと日本車に関しては、各メーカーが純正指定しているオイルを使用するのが、エンジンにとって優しいとされております。日産とホンダの場合は水のようにサラサラで、トヨタの場合はオイルらしい粘り気があるように感じます。品質保証をする必要性から、正規ディーラーでは確実に純正オイルが使われてます。とは言え、これがまたいい値段がします。DIYでやろうとしても、マイナーなブランドのものよりは、間違いなく素晴らしい値段です。
そこで、純正以外のオイルに目が向くのは自然な流れです。事実、ホームセンターのプライベートブランドのオイルを使ってみたりしましたが、いまひとつ耐久性が低いように感じました。まず5000キロまでは、もちません。4000キロを越えたあたりから、エンジンが騒がしくなります。そこで、ネットで安い割には結構いい感じだと評判のオイルを試してみました。
それが、シェブロン製のシュープリームでした。真っ青なプラボトルに入ったオイルを規定量まで投入して、エンジンを始動させた時の感動は忘れられません。すでに20万キロを越えたコルサでも、その効果はハッキリと分かるほど素晴らしいものでした。それまで、純正も含めて必ず4000キロまでには交換していたものですが、5000キロ近くまで使用してもフィーリングはほとんど変化しませんでした。
トヨタが誇った、ハイメカツインカムの4Eエンジン。それが、アメリカ車のV8エンジンみたいに、「ルロロロ~ン」と言った、なんとも軽い感じのサウンドを奏でるようになったのには、心底驚きました。昨日のグロリアのオイル交換では、モービル製の並行輸入品の、いわゆるクオートボトルに入っているオイルです。前回投入した、エネオスのサスティナと違い、半透明の黄色をしていていかにも軟らかいオイルです。そろそろ取り換えてもよさそうなバッテリーなのに、エンジンが一発で目覚める。そして、走らせても軽やかに拭け上がる。まさしく「ああ、この瞬間が日産車だね」と呟いてしまう状況でした。
人によっては、海外製のオイルは日本の気候や湿度を考慮した設計ではないので、使うのは止めたほうがよいという意見もあります。でも、海の向こうから渡ってきた自動車は、何の不都合も無く走行しております。その上、日本製のオイルを使ったからといって、故障するわけでもありません。一年に一回しか交換しないような使い方ならともかく、3回から4回は交換するような使い方ならば、そこまで神経質にならなくてもよいように感じます。やや車の話からズレますが、オイルメーカーであることとは、いかに品質の優れた油田を押さえているかが鍵であるということが言われてます。
軍事技術と同じくらい大切なものとしてオイル産業を重要視している、アメリカ。その国で生まれたブランドは、日本国内でも展開しております。しかし、アメリカ国内で消費することに念頭を置いて開発し、生産されたオイルの品質は、やはり日本で売られているものとは違います。国内販売されているものより、2割から3割くらい長持ちして、しかも価格はそれほど高くないアメリカ製のオイルを使うのも、ひとつの選択肢であると思った次第であります。
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Posted at
2013/03/21 01:33:16
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