久し振りの愛機のまとめて整備。
まず一番のメインディッシュはタイヤ交換。
ミシュランのパイロットスポーツ4S(PS4S)を2020年から履いていて5年。溝はあっても(前輪5.3mm 後輪5.4mm)換えなきゃな。
「タイヤは命を載せている」「車と路面が接する唯一のパーツはタイヤ」
自分の中での格言ですw
なのでとってもいい車やいいホイルにしょっぱいア○アンタイヤや、セカンド通り越してサードモデルのタイヤが付いていると・・・勿体ないなぁと思います(もっというと「わかってねーなーw」)←悪魔で個人の感想ですw
5年も履いていたけちけちが言う事じゃないねwww
次期シューズを何にするかはちょっと悩みました。
プラン1 今履いているPS4Sをお代わり
プラン2 「ドイツの機会は世界一ぃぃぃ!」のコンチネンタル社のSports Contact7(スポコン7)
当初はこの2つで考えていました。
プラン1は
・左流れの癖は結局アライメントをとり治しても改善しない。スタッドレスに変えると左流れせずまっすぐ走れるので車体ではなく明らかにタイヤの問題
・同じのもう一回履くのは面白みないし、デビューが2018年と性能良くてももう古い
・後継のPilot Sports S5が出ているが・・・OEM向けでアフター市場には出てこない
・巴里五輪以来お仏蘭西が嫌い
等の理由で却下リンw
プラン2は
・タイヤがお高い
・アフター向けが在庫切れでメルセデスベンツ承認版のみ在庫あり
ここで「う~ん・・・」と思っていたら
今年3月31日に発表されたイタリアはピレリ社のP ZEROの第五世代ことPZ5が発表されたねとたまたま弟の口から出る。
本国4月発売邪魔だ日本に入ってこないだろうと思って調べたら・・・
平行物で7月上旬入荷予定となっている。
調べると・・・
欧州で高評価。
タイヤの世界では同じクラスなら基本設計年次が新しいほうが良いです。
今回検討しているタイヤはどれも各社のフラッグシップモデルでウルトラ ハイパフォマンス(UHP) タイヤと呼ばれるクラス。
サーキット走行などのグリップ一辺倒ではなく、雨に強かったり、音が比較的静かだったり、快適性もある程度担保されているタイヤ。
チャートで言うとこの赤丸辺りのタイヤが欲しいのです。
でも、どの会社もフラッグシップなので高いw インプラントも同じ。
プラン3 ピレリ最新のP ZEROの第五世代(PZ5)
これは
・タイヤが最新 並行輸入物でも今年製造なフレッシュなものが届く可能性が高い
・船便の第一便を狙えば日本一早く装着に限りなくちかくなる
・最新なのにPS4Sやスポコン7より安価でリーズナブル
・メカドック世代の私にはフェラーリF40の為に開発されたP ZEROの系譜のUHPタイヤが装着できる歓び
からPZ5を購入。当初7月上旬入荷予定だったけど約1か月早く6月入荷の案内が来たのでお店と日程調整して装着。
その時に時間が掛かるので基本平日にと言うのでしばらく車を預けることに。
どうせ預けるなら9月の車検の時にやる整備の一部をやっちまおうという事で
・トランスミッションとリアデフのオイル交換をオイル持ち込みで
・パワステフリュード(パワステオイル)の交換もオイル持ち込みで
依頼。
最近ディーラーの持ち込み工賃高くてねぇ。パワステフリュード交換の費用を以前聞いたら持ち込みで交換だと18000円だって!
今回依頼したところではラックから抜いて全量交換して工賃5000円。
いくらなんでもディーラーぼり過ぎだw
タイヤはただ組むのではなく特殊なユニフォミティ―マッチングと言う方法で組むことに。
簡単に言うとタイヤはできるだけ丸く作るけど真円ではない。
ホイルもできるだけ丸く作るけど真円ではない。
ホイルの一番直径が小さい部分を計測して、荷重を掛けて(ココがミソ)タイヤの一番硬くて高い部分をホイルの一番直径が小さい部分に合わせて出来るだけ「円」になるように組む方法で組んでくれるお店を選びました。
ホイル計測→タイヤを組んで計測→計測結果に合わせて空気を抜いてタイヤの位相を変える→空気を入れて再び計測→結果悪ければまた組み直し・・・ と言う30分でタイヤ換えるような量販店ではできない手間暇かけた方法です。
ユニフォミティ―(均一性)を見るのに、ホイルバランサーでタイヤを高速回転させて微妙なタイヤのブレを位相変換したり、タイヤのでている部分を削る職人技で組むお店もあるけれど・・・実はねぇ 無負荷でタイヤいくらぶん回してもダメなのよ(他人の考えを否定すものではありません 私の考えです 念為)。
なぜなら? 車のタイヤは地面に接して荷重が掛かって機能するものだから←言われてみれば当たり前でしょ?w
デットニングせずにいいスピーカーに換えるようなものよね。事の本質を見極めたいものです。
荷重をかけない状態でいくら綺麗に廻っても、400㎏とか600㎏荷重がかかった状態で観ないと意味がないのね(他人の考えry)。
そのためには特殊な機械(
HUNTER社 GSP9700)が必要なのでそれを持っているお店を探します。愛知県に有名なお店があるけど流石に遠いw なので
神奈川の戸塚のアイピーエムさんに依頼しました。
ちなみに、新車装着のタイヤは「ユニフォミティーマッチング」されています。メーカーは振動がクレームになるの分かってるからね。あとダサいと言われる標準のホイルは実は鉄鎮でも精度は安物の社外アルミホイルよりいいことが多いです。これも振動やブレは大きなクレームになるのをメーカーがわかっているから。
アルミホイルも2ピースや3ピースはお高い物でも精度が厳しい。安物は精度悪いw
その点 メーカー純正の鍛造1ピースホイル 特にBBSは精度が高くて高評価。
そのいいホイルを標準で履いているのは嬉しいところ♪
で、先ず車を持ち上げタイヤを外します。リフトあるのいいなぁ。
届いたタイヤ。綺麗にラッピングされている。 省燃費はCだけど、ウエットグリップがA
ホイルから既存のタイヤを外します
ホイル単体。
純正のBBSです。アフターモノより重いけど強度とか塗膜の厚さはぴか一!
あとホイルナットがあたる部分には鉄のスリーブが鋳込まれています♪

そのくせスタッドレスは
安物ホイルだw
タイヤを組んでローラーで荷重を掛けながら計測します。この前にホイル単体の計測済み。
位相変化させて再測定
OKだったらここで重さのバランスを取ります。
計測結果は? 素晴らしす♪
前輪はこんな感じ
35Nと15Nと超良い数字。 基準は大体120N以下 サスペンションブッシュのゴムが硬い欧州車だと大体100N以下が目安。愛知の有名なお店の基準が80N
ちなみに5Nがどれくらいかと言うとブレが約0.03mm
リアはこんな感じ 一番悪いのが75N
これ、リアが悪い数字なのは数字悪いのを後輪に持っていくから。前輪はステアリング通して感じ易いので数字がいいのを持っていきます。
悪いといっても75Nなので十分いい数字です。
この数字だったら200㎞でクルージングしてもブレません。やらんけどw
ユニフォミティーマッチングするまで、ホイルにガリ傷あるから変形していたらどうしようと思っていましたがホイルは悪くなかった様で一安心。
そして追加のメニュー
ミッションオイルの排出 ダラ~
オイルは紫色の
ロイヤルパープル(高い)。潤滑性能高くて、シンクロメッシュの真鍮などの金属を侵食しない、LSD用のFM材(摩擦調整材)も入っていて、自慢のシナ―レックも入ってる。いい仕事してくれることを期待します。
ちゃんとドレンを締めたところにチェックマーク
もういっちょ
パワステのフリュード交換。
全量交換でお願いしますねと頼んでいたら・・・ステアリングラックの所からオイル抜くとは思わなかったです。
締めたところはチェックマーク。
タンク空~
紫茶色のロイヤルパープルのパワステフリュードを充填してエア抜き。
続いて4輪トータルアライメント。この角度の写真好き。
うちが出したオーダーは「高速道路を多用するから直進性重視で」「サーキットは行かない」「首都高走る」「できれば運転席に60~70㎏のウエイト載せてアライメントとってくれると助かります」
もうね「注文の多い料理店」ですいませんm(__)m
お店から「すいません運転席に70㎏は掛けられませんでした」って連絡来たから、まあ普通そうだよなと思ったら撮っておいてくれた写真にはこれが。
運転席に外車用のでかいバッテリーを3つものっけて測ってくれている。マジ感謝。
で、実際はそんなに大ずれしていることもなく。ミシュランに変えてから2回もアライメントとってますから。書けば書くほどPS4Sの評価自分の中ではダダ下がり中ですww
調整したところには合いマーク。代表して前後片方づつ。
結果はこんな感じ。右に切れててこんなに左に流れたのかよともはや呆れるレベルw 右通行の国のPS4Sの固有の問題か?組み付けの問題かはわからないですが・・・。
リアはもともと基準値内だったけど、若干トーアウト気味だったので少しトーインに。
これでちゃんと試走もしてくれています。
土曜日に受け取って走ってみると
1.まず静か
製造後6年 使って5年のタイヤと比べるのは酷ですが、ロードノイズが静かに。
もともとPZ5は、最近はやりの電気自動車(EV)に装着することも考慮されて設計されています。EV車はエンジン車より静かなのでロードノイズが目立つので静かになるように設計されているそうな。
静かさ追求すると細かい溝の多いコンフォート系タイヤになるけど、「ハイパワーターボ+AWD」にそういうタイヤはいらないのであくまでUHPタイヤの中ではだけどね。
2.スーッと綺麗に転がる&乗り心地が良い
ユニフォミティーマッチングの効果てきめん。あと多分古いタイヤはゴムが硬化するので硬さというかガツンと来る当たりが軽くなりました。
3.左流れがなくなった!
やったー♪ 5年間折り合い付けて運転していた左流れがなくなった。
するとだね、今まで無意識でシフトの時とか加速時や強めの減速時など今まで左流れする場面でちょっと右に修正舵を切っていたのに気が付いた。
左流れしなくなったらそれで右の側壁に近づいたりして気が付きましたw
4.パワステはそんなに大きな変化なし
元々パワステオイルやギアオイルで定評のあるオーストラリアの
オメガのフリュードを入れていたのもあるけど、いきなりすごく軽くなったとかはなかったです。
ただフルロックに切った時のポンプの音は少し静かになった気がするけど・・・プラセボかも?
5.ギアオイル換えて1速への入りが良くなった
今までも「
隠れた名品の純正ギアオイル+
丸山モリブデン」だったのでそんなに渋いわけではありませんでしたが1速への入りは軽くなりました。でもギアを抜くときの重さはあんまり変わらないかも。
メーカー指定では4万キロで交換ですが、できれば2~3万キロで変えたいよね。
今までの歴代夏タイヤを並べるとこんな感じ。どれもタイヤサイズは同じ245-40-18
左のダンロップは2014年 真ん中のミシュランは2020年 右のピレリは2025年
どれも基本的な考え方は似てますね。インとアウトのパターンが違って、主溝が4本 アウト側に1本はちょっと細い、アウトのブロックは大きめでブロック剛性を高くしてコーナリング時の踏ん張りを確保する、たいして内側は排水性を重視して雨の日を安全に。
でだ。驚いたのが平均燃費
タイヤ慣らし中なので急加速や旧減速はしてないとはいえエアコンガンガンかけて普通に交通の流れリードしていたのにこの燃費(絶対的には悪いけどWRXにしてはねって意味)。
戸塚からいったん藤沢よって青豚の舞台をかすめつつ、本家の駐車場見回って帰って来ての燃費です。
普段の感覚だといっても10㎞後半から11㎞/L台だと思うのね。
私のヘタッピ運転だと12㎞/Lってなかなかでないから。
慣らし運転でのていねいな運転操作のおかげか、タイヤの転がり抵抗の差やミッションオイルの潤滑性の差かは今後要検討。
ともかく今回のカスタムは大変気にりました♪
写真がいっぱいあるのはお店の人にカメラ渡して、もしお時間があったらみんカラに載せたいので適当に撮っておいてくださいとお願いしたから←面倒な客ですねw
なのでカードは使わず現金でお会計してきましたよ。
気に入りの個人商店とかは昔からカード使わん主義です。スキー屋とかいつもニコニコ現金払い。