目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
ロアアームの新旧比較。
車体取り付け部フロント側のブッシュとボールジョイントは見た目と感触はそれほど傷んでいないものの、車体取り付け部リア側のブッシュが悲惨な状態で一部千切れています(写真左側)。
ここまで酷いとゴトゴト音の発生源でしょう。
それにしても重い。
そして処分はどうしたものか。
切断するのも面倒だし、困ったなぁ。
ブッシュだけでも購入可能ですが、さすがにプレスを買う気にはなれない。
フランジ面とアームの角度が新旧で違うので嵌まらないはずです。
2
こちらはアッパーアームの新旧比較。
アッパーアームのゴムブッシュは傷んでいるようには見えませんが、ボールジョイントはクタクタでした。
こちらもゴトゴト音の原因かと。
アッパー用のボールジョイントはロアアームセットに入っていたので、1セット分が余ってしまった。
あとでボールジョイントの取り外しをしてみよう。
3
取り付け後のロアアーム。
取り外しも取り付けも、ナックル外さないでやるには若干の工夫が必要でした。
アッパーアームのボールジョイントも外してしまうとナックル全体が動くものの重すぎて危険だし、ドラシャも脱臼しそう。
そのためアッパーは緩める程度で作業したので、ロアアームのボールジョイントがなかなか抜けず手順に悩みました。
結果的にはハンドルを目一杯切った状態でナックル下部を外側に引き寄せつつ、最初に前側の取り付け部を斜め下に抜き、次に後ろを抜くとアームが下に落とせるので、その後にボールジョイントを抜くという手順になりました。
取り付けは逆手順にサクサクとはいかず、新しいブッシュが硬くて勝手が違い作業ストップ。
特に後ろ側ブッシュがカチカチなためピボットが全く動かず、フランジ角度が車体と合わないためアーム全体が斜めになってしまい嵌まらない。
一度車体から取り出し、取り外したアームと同じフランジ角度になるようプライバーで思いっきり力をかけて角度を修正。
あらためて車体下に持ち込み、以下の手順で嵌め込みました。
4
①フランジ角度修正
②ボールジョイントをナックルに刺し、ナットで仮止め
③後部側フランジを取り付け部に仮置き
④ハンドルを目一杯切りながらナックル下部を外側に引きつつ、前側取り付け部を定位置に嵌める
⑤プライバーで位置合わせしながらクレビスブラケットにボルトを通し、アームの荷重がショックにも掛けられる状態にする
⑥ジャッキでロアアームに荷重を掛け、後部取り付け部のフランジ位置をプライバーで補正しつつボルト2本を仮止め
⑦フロント側ボルトを穴位置を調整しながら仮止め
⑧規定トルクで各部を1G締め
⑨アームを一度下ろしてスタビリンクロッドを仮付け後、最後の1G締めして完了
クレビスブラケットの取り付けナットはロックナットのため、ボルトとセットで新品に交換しています。
5
クレビスブラケットとロアアームの取り付け部
ナットは24mmソケット、ボルトは21mmソケットで169Nm。
6
ロアアームからボールジョイントを切り離すために急遽購入したタイロッドエンドリフター(4,500円)。
パッキ~ンと外れました。
アッパーアームのボールジョイントは打点叩くも外れる気配なしなので、手持ちのタイロッドエンドプーラー使ってます。
YouTubeではガンガン叩いており、打撃点もあるにはあるが、やらずに済むなら済ませたい。
そもそもサービスマニュアルには叩けとは書いていないですし。
さて、このリフター。
次に使う機会はいつ来るのだろうか?
7
ロアアーム車体取り付け部リア側。
18mmソケットでボルト2本88Nm。
フロント側は21mmソケットでボルト1本169Nm。
ボールジョイントは22mmソケットで95Nm。
8
こちら、セカイモンで以前取り寄せたインナーフェンダーのブラリベット。
片側11本で合計22本があの世行きになり、手持ちが底をつきました。
ナッターでナット化してボルト締めも出来なくはないが、錆びてボルトとナットが固着すると外せなくなる恐れが高い。
国内入手出来るプラリベットで丁度良いサイズを物色中。
今回インナーフェンダーを外したので内部の掃除や配線保護チューブの交換等も行いましたが、隙間隙間に落ち葉などが堆積しており、腐食の原因になりそうな感じなので、車検毎には清掃したいですね。
車重を考えるとブッシュのヘタリは仕方ないものの、ロアアーム後部に損傷が集中しているのは気になる。
ミラーを使えばなんとか見る事は出来るので、時々経過観察してみよう。
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