目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
アラゴスタの慣らしを兼ねて出掛けようと決め、自宅を出発して500m。
ロックフックの状態を確認しようとオープン操作を行うと、キャンバスは問題なく開放動作を終えたものの、助手席側から「バキッ」と盛大な音がした。
恐る恐るクローズ操作を行うと、助手席側のリアガラスが反応なし。
一番下の状態で固着している。
途中で雨に降られたら最悪なので移動は中止。
5分後には帰宅したが、何故か大昔の桃鉄「強制イベント発生」を思い出す。
整備手帳を確認すると、運転席側のユニット交換を行ったのは2020年7月5日。
3年ちょっとで助手席も破損となりましたが、遅かれ早かれ壊れると思い交換パーツはストックしておいたので補修を開始。
ところが倉庫でパーツが見つからない。
探しだすのに30分を費やしてしまった。
2
後部座席の座面とシートバックを取り外し。
座面を取り外したら、トランク側から10mmボルトを取り外してロックを解除。
シートバックを45度に傾けて、支点の切り欠きを合わせてから軸を抜き取る順序で左右取り外し。
その後、内張り固定のプラピン2本、ネジ1本を取り外し。
3
内張り前方のウェザーストリップを固定しているプラピン1本、ネジ1本を取り外す。
プラクリップ3本を抜いてから内張りを上に上げて嵌合を外して内張りを取り外し。
緑クリップが破損していたが、ストックを確認したら5年前に購入していたものが出てきた。
レギュレーター上のガラスモールを外すため、10mmボルト3本を取り外す。
4
レギュレーターユニットは10mmボルト3本で車体に引っ掛かっている取り付け構造なので、ボルトは外さずにステーから抜き取れる分だけ「緩める」。
前回作業後に購入した超ロングラチェットメガネ(+落下防止紐)で下段ボルトは緩めたが、超やり辛い。
前回は15cm程度のメガネラチェットのみで作業出来た事に我ながら感心した。
スピーカーを外せば室内側から緩められるはずですが、検証は次回までお預け。
3本を緩めた後、ユニットを上に持ち上げたものの、最下段でレギュレーターが破損した事から厚みがあって抜き取れない。
ニッパーでワイヤーを切断後、手動でガラス位置を上昇させ、位置を調整しながら知恵の輪気味に抜き取る。
5
故障原因は、ワイヤー固定用プラパーツの破損で、更に破損したプラパーツが回転してレール内で突っ張りガラス固着を誘発。
壊れ歯車設定なのか、定番故障部位と思われる。
レギュレーターを分解して補修パーツと見比べた結果、使えそうなものはプラパーツ付きワイヤー、ケーブルドラムだけ。
純正が青の滑車は分解構造とは思えないのと、破損は無いため交換せず。
モーターユニットを外したついでに、モーターを取り外し、ギアボックス内をグリスアップ。
モーター組み立て時は、ブラシを押し込んで保持しながらスリップリングを通過させないと駄目で、シャフトを押し込むだけでは破壊しますのでご注意を。
6
ところがケーブルドラム。
ワイヤーの巻き取り方向(溝の向き)が取り外しパーツと逆向きだった。
青滑車に伸びるワイヤーは、純正ではドラム上部から巻き付けるが、交換パーツはドラム下段から巻き付ける事になる。
仮組して手動で作動させた結果、問題は無さそう。
組み立てを続行し、最後にモーターユニットを取り付けようとすると、スプラインは合うものの、一番奥まで入らない。
そのため、モーターユニットとワイヤードラムユニットの間に隙間が出来てしまう。
結果、ワイヤードラムは純正をそのまま使用して組み立てを完了した。
補修パーツキットで使用したものはワイヤーのみで、他はゴミ。
ナイロンギアなども寿命があるので、次回交換時にはレギュレーターユニット丸ごと交換が適切と思われる。
ガラスを外す必要が無かったので、ガラス位置調整用の特殊ボルトは触らずに済んだので、その分だけは補修の方が簡単作業。
7
そして車体への組付け。
内装側で一番厚いのはモーターユニット。
外装側で一番飛び出ているのはガラス取り付けボルト。
この二つが重なっていると厚みが最大となり車体に入らない。
ガラス位置を中間付近にして、それぞれの厚みが薄くなる位置で車体に滑り込ませた。
一度、モーターユニット単独にして配線に繋ぎ、上下操作を実施。
運転席側はガラスが上限位置(下限位置)になるとモーター回転が停止するが、モーター単独の助手席側は回転が止まらずに周り続けた。
この事から、回転トルクを検知して停止制御していると思われる。
そのため、運転席側ガラス位置は気にせずに、助手席側ガラスを組み付けても問題ないと思われる。
中間位置にガラスを合わせて車体に組み付けを行い、ボルト3本を締め付けたら動作確認。
上昇、下降とも問題なく動作してくれた。
ただ、停止後のワイヤーテンションを確認すると、張りが凄い。
こんなに張力が掛かっていれば、プラパーツが逝っちゃうのは仕方なし。
8
24,226km
そろそろ整備は一段落して、ドライブさせてもらいたい。
とは思いつつ、使用期限が近付いている「シラザン50」が次の作業予定になっております。
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