2009年式W212(前期型)へ2008年式W211(後期)から乗り換えました。
リーマンショックの約1年後に発表された同車当初の販売台数は、少なかったような印象でした。加えてこのヘッドライトで売れるのかな、と思ったものです。2015年の今、もう6~7年も前の出来事になるのですね。
エンジン始動から高速走行まで非常に静かです。
ドアの開閉は軽くなったものの、剛性感はしっかりと感じます。
フロアパンが強固になったような感じも受けます。
総じて安心感が高いです。
足が柔らかすぎる感じがしたので、アバンギャルドじゃないと思いきや、よくよく見たらアバンギャルドでした。
アバンギャルドでこんなに足回りがソフトだとは。
前期の初期ロットがゆえかもしれません。
ピッチが大きめなので乗り物酔いに弱い人はひょっとすると酔いやすいかもしれません(元来乗り物酔いしやすい家人は一度も酔いませんでした)。
時速30km前後でシフトアップ前は若干エンブレがきつめな感じもします。
尖ったところがなく、全所的に高い平均点でまとめあげられ、かつ全体的にマイルドな味付けで、不満や不快なく、快適な移動ができる優秀なセダンだと思います。
運転好きな方には物足りないクルマかもしれません。
インテリアの質感も(最新のCクラスと比べても)十分に高く、遮音性能、挙動など
トータルで落ち着くベクトルで仕立てられ、とにかく刺激がありません。
基本、年を重ねてから乗るクルマだと実感しました。
デザインや運転する楽しさを考えると若い時はBMWあたりに乗って感度ビンビンにしておいたほうがいいかもしれません。
このW212を譲ってもらう話しが決まってから、他のクルマを惚れてしまったため、次への譲り先もすでに決まりつつかなりのショート保有となりそうですが、
オーダー済みの次期車が納車されるまでの間、このクルマでもほんの少しながらドライブを楽しみたいと思います。
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少し乗り慣れ、体のほうが馴染んで適応してくると、柔らかい印象だった足回りが、絶妙な味付けに感じるようになりました。
けしてリニアなハンドリングではないですが、箱根の下りも気持ちよく下っていけます。
高速、街中ともに満足できる乗り心地です。
W211と比して夏場にもっともよいのがガラスです。
断熱性能が格段に向上したガラスのため、乗り込む際にもさして車内は暑くならず、またエアコンもガンガンに効きます。
7ATの加速も改良されていて非常にスムースです。
フロア高とシート高の差が短くなったような感触です。
左足をフットレストに置かないでフロアに置く方は疲れやすい可能性があります。
AVGはW211ではすらないようなところで、フロント下、またはマフラー下部が地面にあたることがあります。
BMWのMまたはMスポほどではありませんが。
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かなりのショート保有中、これで必要十二分と長く乗りたい気持ちになりましたが、同僚の元へいきました。
赤いキーホルダーとともに、かわいい娘を守ってあげてほしく思います。
不覚にも譲り渡す前日にこすってしまいました。
ごめんなさい。