ALPINE KTP-600
カーオーディオのヘッドユニットをcarrozzeria製FH-9200DVDへと置き換えたのですが、どうにも内蔵アンプの性能が今一歩。
昨今のコスト低減圧力は強く、どこか妥協せざるを得なかったのでしょう。
しかしながら、昨今は増幅効率が良く、小型で比較的安価ながら性能の良いD級アンプ(デジタルアンプ)が販売されており、追加することとしました。
自分の音の好みが、どっしりとした厚みのある音よりは、透明感のある高音の伸びやかな音なので、今回はALPINE製KTP-600を導入しました。
今年はコロナの影響が大きく、納品まで2ヶ月待ちでした。どうしても工場の生産が生活必需品優先になるので致し方ないのですが、しばらくはこの手の商品の入荷状況に注意が必要でしょう。
本体は1mm厚のヘアライン処理されたアルミ板で、底面に通気口が2列設けられるのみですので、設計上は大きな発熱はないのでしょう。
実際に1時間ほど運用しましたが、アンプの発熱とすれば普通の温度であり、触れないほど熱くなると言うことはありませんでした。
また、本体サイズは180mm×80mm、厚さ41mmとコンパクトで、運転席下に余裕を持って置くことが出来ました。
主なアンプの仕様は
定格出力:45W(4Ω 4CH THD<1%)
周波数特性:10Hz~45kHz
S/N比:92dBA
と、十分高音域までカバーしており、歪みについてもTHD1%未満と内蔵アンプ(周波数特性50~15kHz 定格出力22W THD<5%)に比べて大いに解像度が高いことが想像されます。
さて、実際に導入しCDを使って音質を確かめてみました。
ボーカル系の楽曲では、内蔵アンプと比べて声がクッキリし、聴き取りやすくなりました。
クラシック系の楽曲では、パワーアンプの本領が発揮され、内蔵アンプとは比較にならない奥行き感と楽器の響が素晴らしく、高域まで抜けの良い音を聴くことが出来ました。
デジタル系の楽曲では、電子音らしい表現が余すことなく再現され、特徴的な音を楽しむことが出来ました。
どのような楽曲にせよ『CDに録音されている音の情報を明確に再生する』印象で、情報量の少ないCDはそれなりに、情報量が多いものはそれを存分に再生します。
言い換えるなら、CDの録音の状態によって再生される音が大きく左右されることになります。
私の所有するCDでも、情報量の少ないものを再生した時は『アンプを導入してもこれくらいなのかな?』『確かに音は明瞭になったけれど大きな違いはないかも』となってしまうのですが、情報量が多いものを再生すると『これほどまでに音の奥行きを感じられるのか!』『音が生々しく聴こえて素晴らしい!』と、その印象に大きな差が出ることになりました。
クラシック系の楽曲をとても好ましく感じられたのは、このことが大きく影響しているものと思われます。
アンプは電源がしっかりしているほど安定感のあるにごりのない音を響かせてくれるので、今回はバッテリー直結で電源を取り、ノイズフィルタも入れたので、その効果も大きいのではないかと思われます。
さらに、ハイレベル入力ではヘッドユニットのアンプの特性に左右されるため、RCAケーブル入力を使用したことも功を奏したものと思われます。
いずれにせよ、この価格でこれだけの音を鳴らせることと、大きな音質改善効果が得られましたので★5つとします。
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本体上面(180mm×80mm)
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本体側面(厚さ41mm)
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本体底面(通気口2列)
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本体側面(入力側)
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本体側面(出力側)
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梱包内容
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仕様・規格
購入価格 | 16,250 円 |
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入手ルート | ネットショッピング |
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