2013年07月20日
長編 ギリギリギブソン交換記
ギブソンのマフラー(319001)を買ったはいいけど、フォードに既にオイル代等含め2年分のメンテナンス代を支払済みなので今後のメンテナンスに対応してくれるかどうか心配になったので相談しに土曜日にフォードへ問い合わせしました。電話すると、本日実物持って来てくれれば音量測定してくれるとの事。月曜日以降は予定が詰まっている事やこの時ららぽーとの歯医者へ来ていましたが、渋滞で予約時間に間に合わず、時間をずらしたので4時間程暇になった事、マフラーは置く場所が無く既にトランクに積んでいたので都合が良かったので、そのままららぽーとからフォードへ直行しました。
フォードで話を聞くと、車検証上の保安基準適応年月日での判断ではなく、製造された部品(車体)の年月日で判断するみたいで、本国での製造年月日がいつ以降はNGで、それ以前がOKという事になっていました。(貰った書類に年月日の記載がありましたが、詳しくは後で記載します。)勿論、車検証上の新規制対応適応車という記載が無い点も必要です。それ等をチェックして貰った上でないと音量測定の為の装着も駄目なようです。また、取付して計測した結果規制値を超えてしまった場合はその車両をお渡し出来ないので純正に戻さなくてはいけないとの事で、工賃も戻す分もかかるとの事。また、計測結果は記録として書類に残すとの事。これで駄目なら今後フォードではギブソンは新品でもアウトって事になっちゃうのかしら?それでも既に支払済みの2年間のメンテナンス代を考えて計測してもらう事にしました。
車とマフラーを預け、ピットから離れた控室で待っていると、突然の大爆音。一度直管で試しているのかなーと思って外に出てみると、既にギブソンが仮取付されていました。スタッフの方によれば、先程純正の騒音を既に測ってあって、91dbだったとか。純正で計測しているような音は全く聞こえなかったんですが…。仮取付をしたギブソンはその場で仮計測して貰いました。計測は人がアクセルペダルを踏むのではなく、パソコンを運転席の下のコネクターに接続して操作していました。パソコンに表示される回転数は見ていませんが、フォードのスタッフはプロですからちゃんと6000回転の75%である4500回転のところからアクセルオフにして計測しているはずです。その結果は95.7db!ただこれはあくまでも仮計測。計測器も手で持って計測したものです。クランプ以外の各部を固定してから正式な計測となります。
計測には立ち会わせて貰いました。車を音の反響する整備場から少し動かします。計測器の位置を示すシートをマフラーの位置を基準に置き、計測器をジャッキの様な台に置き、高さも合わせます。更にしっかりメジャーでも計測されます。さっきの仮計測と比べかなり近いもので、「もっと離してー!」何度も心の中で叫びました。
いよいよ計測です。まず周りの騒音を計測します。暗騒音は68dbでした。エンジンをかけてアイドリング。75dbもあります。そこから徐々に回転数を上げていきます。78、83、88、93と騒音も上がっていきます。75%の回転数を維持している際は93dbくらいでしたが、そこからアクセルオフをする時の音が一番大きく、1回目の計測値は96.9db!これはキツイ。2回目もやはりアクセルオフで96.5db!「これは駄目ですね。」と言われました。5.0Lのエンジンなら元が静かなので社外を付けても騒音は大丈夫の事が多いそうですが、日本には付けても良いマフラーが無く、結局マスタングは純正しかほぼ駄目なようです。
純正に戻して貰う様にお願いして控室でしょんぼりしていたところ、スタッフの方がやって来て、「先程の大丈夫みたいです。詳細説明するのでピットまで来て下さい。」と。
スタッフの話によれば、計測時の規則では、計測時の小数点以下は切り捨てるそうです。また、計測前の暗騒音は音量差が大きかったので修正値として採用されなかったとの事。細かい計算式があるようです。そして、2回計測した数値のどちらか高い方かと思っていましたが、平均値を採ってそれが96dbを超えたかどうかで判定するそうなんです。切り捨てにするのは論文や鑑定で数値を扱う時にそうしているのを思い出しました。結果的に、1回目が96.9なので96dbとして扱い、2回目も同様96.5dbを96dbとして扱うので、96dbと96dbの平均値が96db。基準値の96dbを越えないのでセーフという事です。
ただし、マフラーは使っていく内に劣化して消音性能が低下するので次回の定期メンテナンスでは恐らく注意を受ける事になり、96.9dbを記録しているので次回車検ではほぼ確実に97dbに達し、通らないだろうとの事でした。その為、純正マフラーの保管も必須になりました。
フォードからはこの結果であれば車両を引き渡せるとの事なので、計測目的でしたが、そのまま装着の最後の処理(クランプでの固定作業)をしてもらいました。きつく締め付けるのでパイプが変形して抜けなくなるかも知れないとの事で、次回純正に戻す時はパイプ切断が必要なようです。
作業完了報告書兼納品書には取付可能車両である事と96db基準内の記載があり、一定の効力はあるかもしれないとの事ですが、警察に停められたら書類よりもまず計測されるようですので、近寄る事は控えないといけないかもしれません。
音については、音量は前述の通り規制ギリギリ。音質については重低音が非常に強く、アクセルを踏んでいる間はお腹にビリビリきます。まるでレシプロ飛行機に乗っている感じです。CDの音量も4だったのが8にしないと聞こえません。コーンとかキューンって感じに聞こえてたエンジンの音も全く聞こえなくなってしまいました。
アイドリング時の音がちょうど良く心地良いです。逆に1500回転辺りを超えると煩くてたまりません。一般道では加速の度に周囲に警察車両が無いか気になるようになってしまいました。60km/hで5速に入れると1000回転位で静かですが気を抜くと直ぐにエンストの危機となります。また、エンジンブレーキ時のゴロゴロとした音が非常に大きくなり、坂道で人とすれ違うとこの季節だからか皆が空を見上げます。かなり運転に気を使う事になってしまいました。
パワーについては、低速時のトルクが増した様な、力強くなった気がしました。音が大きいのでそういう気持ちになっているのかも。高速走行はまだしていないのでわかりません。
燃費については踏み込むことが無くなったので改善が期待されます。よっぽどの事が無い限り、高速道路でも2000回転以上回さないと思います(100km/hが1800回転位、120km/hでも2000回転位なので)。
ジェットさん、27日に仮予約させていただいていましたが、計測でOK出た事でそのまま装着しちゃいました。計画性無く振り回してしまい申し訳御座いません。今度コブラの板金塗装の方でお世話になると思いますのでよろしくお願いします。
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2013/07/22 13:10:44
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