本日は7月14日に大幅改良されたマツダアクセラに試乗してきました。グレードはスポーツの15XD Lpackageとセダンの15S PROACTIVEです。試乗はスポーツを中心に行いました。
本日の試乗記は試乗させていただいたディーラーにも申し訳ないくらい大変厳しい感想を記入します。これは私がアクセラを3台、通算6年16万㎞を走行し、アクセラを愛してやまない故の感想です。気に入らないようでしたらここから先はお読みにならないようお願いします。
エクステリア
スポーツ
セダン
アクセラをカッコ良く写真に収めるのはムズカシイ(笑)
正直、このクラスでは№1のカッコ良さですよね。変更部分もディテール程度に留まっているようで、評判の良さが伺えます。
インテリア

マツコネのディスプレイがグレードアップしています。あと、走行中でないと分からないですが、ヘッドアップディスプレイがカラー化され、走行中の道路の最高制限速度が表示できるようになりました。これは便利な機能です。内装のクオリティは価格やクラスからすれば十分で、全面ハードプラスチックだった初代からは隔世の感がありました。
シート
本革仕様

ファブリック仕様

本革とファブリック、どちらがおススメかと言われればファブリックをおススメします。
本革仕様はファブリックと比べて表皮が突っ張り気味で、短時間の試乗中で腰が痛くなってきてしまいました。ファブリックのほうが包み込まれるような掛け心地でした。
ただ、シートの造りや掛け心地は先代BLのほうが上ですね。
エンジン・トランスミッション
スポーツは1500ディーゼルに6速ATの組み合わせで、セダンは1500ガソリンに6速ATの組み合わせです。
スポーツの1500ディーゼルは2000ガソリンに代わっての登場で、動力性能的には過不足のないものですが、2000ガソリンの吹け上がりやレスポンスの良さと比較すると少々物足りない印象です。2000ガソリン、ワングレードでもいいから残してほしかったですね。
セダンの1500ガソリンはオートマでは少しパンチが足らないかな。マニュアルで引っ張ったほうがイイ印象です。街中ではついつい踏み込んでしまいました。
スポーツの試乗中の燃費は

こんな感じで、さすが、といったところでしょうか。
G‐ベクタリング コントロール
今回の大幅改良の目玉の1つがこの新技術です。これはアクセルを踏みながらの旋回中にエンジンの出力をステアリング操作に応じて適切に制御することによりスムーズで安定した走行を可能にする技術です。
実際これを意識しながらカーブを曲がると、確かに今までなら外に膨らんでしまい、ステアリングの修正が必要になる場面でも後輪がグッと落ち着いて思い描いたラインを外すことなくスムーズに曲がることができました。本日は後席に友人に座ってもらったのですが、確かに揺れは少なかったようです。
感想として、この技術の恩恵を受ける場面としてはカーブの多い都市高速、東名高速の御殿場~大井松田間など高速走行でカーブの多いところでしょうか。
サスペンション・乗り心地
G‐ベクタリング コントロールの搭載により安定走行が可能となったせいか、大幅改良前よりもソフトな足回りに変更されました。ショックアブソーバーの特に伸び側の減衰力が弱められたようで、スポーツの18インチモデルはまだ100㎞に満たなかった走行距離のせいか、路面の凹凸を拾いコツコツ来る度に車体の横揺れが発生します。セダンの16インチモデルはさらにソフトなセッティングとなっていて、車体の横揺れが収まりがとまらないうちに次の揺れが発生して少々落ち着かない印象でした。
足回りの傾向として似ているのが新型プリウスやマークXのAVS仕様のノーマルモードで、私が思い描くアクセラとは少々かけ離れてしまった、そんな印象です。
ステアリングインフォメーションも走行距離が短いためなのか希薄な印象で、マツダが目指す「人馬一体」からは少し遠ざかってしまったように感じました。
総括
大幅改良前のセダンXDがとても好印象だったせいか、今回の改良は個人的にイマイチな印象です。
本当に厳しいことを書きましたが、本当にアクセラは思い入れのあるクルマ故です。
マツダは今国内販売で苦戦しているようで、国内での意見を取り入れた故の改良かとも思うのですが、どうもしっくりこない感じです。
次回改良が行われるようなら、足回りは硬めだけど軽快に走るアクセラが復活して欲しいと切に願います。
Posted at 2016/07/23 17:40:51 | |
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