
6月のテーマである『紫陽花巡り』も今回で最後‼️
梅雨の晴れ間を利用して茨城県桜川市の天引観音に行ってきました。
このあたりは古くから『東の吉野 西の桜川』と並び称されいたほどの桜の名所で、国の天然記念物にも指定されている。

(桜川市HPより)
春になると約50万本の山桜が一面に里山に広がる光景は、平安時代の歌人『紀貫之』の和歌にも詠まれている。
『常よりも春辺になれば桜川
波の花こそ間なく寄すらめ』

(桜川市HPより)
前置きが長くなってしまったがここからは本題。
雨引観音は紫陽花の名所として古くから知られ、場所的には筑波山の北東部にあたり、ナビで検索するとつくば市から1時間程で行ける場所。
距離的には遠回りになってしまうが、せっかく天気も良いので筑波パープルラインからフルーツラインをドライブしながら行くことにした🚙
まずは長閑な田園風景が広がる風車の前で記念撮影📸
パープルラインに入るとヘアピンカーブの連続‼️
久しぶりにコーナーを攻めてみたい衝動に駆られつつ『安全運転』
若い頃友人達と良くドライブに来ていたが、その頃は有料で600円位だったと記憶している。
今でも走り屋さんが良く集まるのが『朝日峠』今日は平日なので閑散としている。
気温が高いせいか地平線には雲がかかっていた。
筑波山に別れを告げて⛰
車幅が狭い県道を走ると、すれ違う車も殆ど無く貸し切り状態🚙
田園地帯を抜けると目的地まで2.5kmの標識が見えてきた。
曲がりくねった峠道に入ると野山に咲く紫陽花が次から次に視界に飛び込んでくる。
しばらく走るとお寺の駐車場に着いた。まもなく6時になるがさすがに時間も遅いので駐車場には僅かに2台。
雨引観音の歴史を調べてみると……
正式な名称は雨引山楽法寺
創建は古く587年に中国から日本に渡って帰化した法輪独居居士が開山したと伝えられている。
日本には数多くの巡礼というものがあるが関東八十八箇所の霊場のひとつで茨城県有数のパワースポットである。
駐車場のすぐそばの薬井門からアクセスします。
灯籠にこびりついた苔はこのお寺の歴史を物語っている。
薬井門をくぐると全部で145段の石段がいい感じで続いているが、『厄除けの石段』と呼ばれているようだ。
その先には赤を基調としたカラフルで堂々とした仁王門が見えてきた。
石段を沿うように咲いている紫陽花を楽しみながらゆっくりとのぼりました。
土壌の影響なのか白い紫陽花がやたらと目についた。
息を切らせながら一歩々上って行くと右手に見えるのが鐘楼堂🔔
石段を登りきると鮮やかな朱塗りの仁王門
仁王門は江戸時代に再建されたようだ。
周囲に咲く色鮮やかな紫陽花が……
145段の石段の疲れを癒してくれる
仁王門をくぐり更に急な石段を登ると華やかな本堂。
本堂は室町幕府の初代将軍・足利尊氏により再興されたようだ。
そしてその隣には多宝堂
こちらは千手観音菩薩像
境内は青い紫陽花が目立つ
池の淵には切りとった紫陽花が浮かび何とも風流な光景
境内には鴨、アヒル、鶏などが自由に動き回る姿は、何かホッとする空間。
そしてこの場所には名物の鳥が放し飼いにされているが……
正体は孔雀🦚気付かれないよう紫陽花の裏から撮っています📸
神出鬼没で色々な場所に姿を現わすようで、先程までは本堂にいたようだが……
ネットの書き込みでは駐車場にも出没し、車の下に潜り込んだり屋根の上に登ったりするそうです。
柵の上で羽を休めているが体長は2mを超える大きさ🦚
運が良いことにもう一羽すぐそばの六角堂の灯籠で羽を休めていた🦚
こちらも見事な飾り羽だが🦚
飾り羽があるのは雄の方だけで、雌の方は駐車場の檻の中で飼育されていたが飾り羽が無く地味な姿。
気持ち良さそうに西日を浴びているが、せっかくなので飾り羽を広げる姿を見てみたいところ🦚
孔雀が飾り羽を広げるのは雌に求愛する時と外敵を威嚇する時であることが、NHKの『ダーウィンが来た』で紹介されていた。
孔雀は縄張りを持っているようなので、思い切って孔雀の前に立ってみた。
すると孔雀は少し驚いたのか、柵から飛び降りて目の前に近づいてきた。
見事に作戦成功かな❓孔雀の飾り羽にピントを合わせて息を潜め待っていると……
次の瞬間孔雀は脱兎の如く走り去って行った🐇残念(◞‸◟)
追いかけてみたが凄いスピードで見失ってしまった。
もう一羽の孔雀は微動だにせずに西の空を眺めていた☀️
西の空には陽が沈み始め🌞
境内に咲く紫陽花にも
西日が射し始めて……
深みがある色に変わってきた。
ここ数日は雨続きで、久しぶりに見る夕陽はとてもドラマチックな瞬間🌞
山間に静かに陽が沈み……
一日が幕を下ろそうとしている‼️
日没から30分後 境内は闇に包まれてミステリアスな空間が広がり始めた。
境内は9時までライトアップされているので、三脚を立て写真を撮る人が増え始めた📸
暗闇の中に浮かび上がる真っ赤な本堂やお堂は一際目立つ存在
やはり夜も仁王門と紫陽花が一番絵になる
仁王門を後にして石段をゆっくりと降りて行きます。
少しずつ遠ざかる仁王門
時刻は間も無く8時🕗薬井門を後にして帰路に着くことにした。
お寺のHPによると、紫陽花は咲いたあとそのままにしておくと次の年に綺麗に咲かないので、スタッフの方が剪定して毎年綺麗に咲かせているそうです。
そして来週になると剪定した紫陽花が名残を惜しむように池を彩ることになる。